定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

『この30年、この30枚』

2014年10月03日 | ベストアルバム
本屋へ行ってヘヴィメタル専門誌の「B○RRN!」を立ち読みした。

今月は、創刊30周年ということで、分厚く大々的に特集記事が組まれていた。
その中で、「この30年、この30枚」という編集者達が選んだ過去30年の名盤30枚紹介という記事があった。

僕も洋楽を中学1年から聴き初めてちょうど30年になる。
最初は、ワム!やマドンナ、シンディ・ローパーから洋楽に入り、すっかりハードロック、ヘヴィメタルの道に入り込んだ。

B!誌に因んで、自身の30年のオススメというか、思い出の30枚を紹介します。

条件は、1984~2014に発売されたアルバムで、リアルタイムで聴いた思い出の逸品(但し、純正ポップスは除く)ということで。
勉強そっちのけで、音楽ドップリだった中学~高校生だった年代のアルバムが多いのはご容赦ください。
というか、こうして振り返ると、1986年、1987年は本当に凄い年だった!


1 BON JOVI 『Slippery When Wet』 (1986)

今や、アメリカを代表するROCKバンドのボン・ジョヴィ。
当時は、アイドルバンド+αと言う感じだったけど、このアルバムはハンパなく楽曲が良い。
別にギターが上手くなくとも、曲が良ければすべて良し!という典型。
結局、このアルバムが彼等の最高傑作であり、このアルバムを超えることは不可能だと思う。
アメリカンハードロックを代表する名盤。


2 BOSTON 『Third Stage』 (1986)

このブログで何度も紹介しているので、詳細は書きせん。
何せ、このアルバムは「棺桶の中に一緒に入れて欲しい1枚」で、どれほど聴いたか分からない。
アメリカン・プログレハードの魅力が全て詰まった最高の1枚。


3 DAVID LEE ROTH 『Eat 'em & Smile』 (1986)

本家以上のテクニックを誇る弦楽器隊(スティーヴ・ヴァイ、ビリー・シーン)を集めた所謂スーパーバンド。
「Yankee Rose」、「Goin' Crazy!」など能天気なアメリカンHR満載。
同時期に発売された本家にチャートアクションでは敗北。
ファンは、2枚楽しめて嬉しいけど。


4 DEF LEPPARD 『Hysteria』 (1987)

ブリティッシュROCKは好みじゃない。
けど、このアルバムは、当時「音楽ファンなら聴いて当たり前!」みたいな感じだった。
濃密で、練り上げられた楽曲は文句無し。一切の捨て曲などない。
これを知らずしてROCKファンは語れない程の歴史的名盤。
LP→CD時代への移行期間に発売されたアルバムで、60分を超えるボリュームに加え、A面、B面を上手く切り分け出来ずに、当時カセットにダビングするのに苦労しました。


5 DOKKEN 『Back for the Attack』 (1987)

4作目。
友人からCDを借り、そして自分の小遣いで買い直しました。
緊張感溢れるカミソリギターが冴えわたるジョージサイドのA面。
ポップで哀愁の歌メロが魅力的なドンサイドのB面。
ここまでA面、B面はっきりと分かれたアルバムも珍しい。
メンバーの仲が悪いというのが逆に緊張感があって良かったのかも。
彼らの最高傑作は、このアルバムで間違い無し。


6 DREAM THEATER 『Images & Words』 (1992)

所謂、「プログレハード」というジャンルに目覚めさせてくれました。
テクニカルであるのに、ポップで聴きやすい。
長い曲なのに長さを感じさせない曲構成。新たなジャンルを開拓したアルバムは出来が違う。
ちなみに、このアルバムとの出会いは、サークルの八高原への合宿の道中のバスの中でした。


7 EXTREME 『Pornograffitti』 (1990)

エディ・ヴァン・ヘイレン、イングヴェイに続く個人的第三のギターヒーロー登場。
ヌーノ・ベッテンコートは全てに於いて素晴らしい。
16ビート主体のファンキー楽曲は、ポップであり全13曲名曲ばかり。
未だに愛聴している超名盤。


8 FIREHOUSE 『Firehouse』 (1990)

そろそろ80年代ハードロックも下火かな?という時の最後の正統派アルバム。
ボン・ジョヴィちっくな「All She Wrote」やバラード「Love Of A Lifetime」もいいけど、
やっぱこのバンドの代表曲は爽やかな「Don't Treat Me Bad」で決まり。


9 GUNS N’ROSES 『Appetite for Destruction』 (1987)

発売された当時、ROCKファンなら全員聴いてたんとちゃうか?と思える程流行りました。
TV、ラジオでは、「Welcome To The Jungle」「Paradise City」「Sweet Child O' Mine」が流れまくり。
CD持ってなくても、自然と曲が耳に入って来た。
スネアのコンコンから始まるノリノリで泥臭いハードロック曲はどれもが名曲。


10 HEART 『HEART』 (1985)

これも死ぬほど聴きました。
テープが伸びるほど聴いたので、易い輸入版のCDを当時買い直した思い出の逸品。
ハードな「If Looks Could Kill」、ナンシーの歌う「These Dreams」も良い。
けど、何気にこのアルバムで1番の名曲は哀愁のメロディ炸裂の「Nothin' At All」です!


11 HELLOWEEN 『Keeper of the Seven Keys Part 2』 (1988)

初めて聴いた時は衝撃だった。
そもそも、これほどスピーディなバンドの曲はこれまで聴いてなかった。
疾走感満載なのに、歌はポップで異様に聴きやすい。
メロディック・パワーメタルというジャンルの中ではこれが最高峰。


12 HIBRIA 『Defying The Rules』 (2004)

2000年以降のうちの数少ない1枚。
基本的に、2000年以降、80年代のようにCD1枚を擦り切れるほど聴くということはなくなってしまった。
けど、コイツは正に擦り切れるほど聴いた1枚。
ブラジル出身の正統派ヘヴィメタルで、ハイトーンヴォイス、テクニック、攻撃力、疾走感・・
これぞメタルの魅力の全てがこの1枚に詰まっている!


13 JOURNEY 『Rased On Radio』 (1986)

ジャーニー初体験アルバム。
これも聴いた時はどれだけハマったか。
これを聴いて、高校時代に、スティーブ・ペリーが加入してからのアルバムを全てCDで買いました。
最高傑作ではないけど、どうしようもなく好きなアルバムなのです。


14 MEGADETH 『Rust In Peace』  (1990)

スラッシュメタルのようなメロディの薄いのは余り好きじゃない。
けど、このバンドは違った。
ギターヒーローのマーティ・フリードマンが弾いていたというのが大きなきっかけやけど、曲もギターも素晴らしい。
「Holy Wars...The Punishment Due」と「Hangar 18」は未だにたまに聴きます。


15 MOTLEY CRUE 『Girls Girls Girls』  (1987)

モトリーと言えば、やはりコレ!
タイトル曲のストリップ劇場のビデオクリップが印象的。
ちなみに、初めてバンドを組んで人前で演奏した曲というのが、「Wild Side」なのです。


16 OZZY OSBOURNE 『Tribute』 (1987)

これも当時、レンタルレコードでした。
ランディ・ローズ在籍時のベスト盤という感じで、ランディの魅力はこの1枚あれば十分。
「Mr. Crowley」のギターソロは神がかってます。


17 MR.BIG 『Mr.Big』 (1989)
 
デビュー作。
なんだかんだ言って、弦楽器二人の超絶テクが売りだった。
それをまさに具現化したのが、「Addicted To That Rush」。
ベースの高速タッピングで始まるCDはこれ以外知らない。
このバンドの魅力はこの曲に尽きる!!


18 POISON 『Look What the Cat Dragged in』 (1986)

テクニック至上主義の80年代にあって、テクニック無視のバンド。
いや、本当に下手クソなんやけど、別に楽器が下手でも曲が良ければ売れるという代表的なバンド。
このデビュー作は、テク無視にして、ポップな魅力に溢れている。
「Talk Dirty to Me」、「I Won't Forget You」は良い曲やね~


19 RATT 『Dancing Undercover』 (1986)

彼らの代表作ではありません。
けど、RATT'N ROLLな魅力に溢れた「DANCE」、「Body Talk」だけでも聴く価値はある。
個人的に1番聴いたのはコレ。


20 SKID ROW 『Skid Row』 (1989)

これも当時流行りまくりでした。
荒々しい演奏と分かり易いメロディはどの曲も非常にカッコ良い。
「I Remember You」は、個人的にアメリカンHRのバラードではNO.1です。


21 Soundtrack 『Top Gun』 (1986)

超有名サントラです。未だに夏になると、毎年聴いているアルバム。
HRアルバムではないけれど、②「Mighty Wings」Cheap Trick、⑦「Heaven in Your Eyes」Loverboy
⑩「Top Gun Anthem」Steve Stevens あたりは、HRファンにも十分魅力的。
いや、全曲最高過ぎて、28年間聴き続けても全く飽きないというのはどういうこと?


22 SURVIVOR 『When Seconds Count』  (1986) 

中学生の時に、先輩に勧められてレンタルレコードで借りた思い出の1枚。
「How Much Love」「Is This Love」「Rebel Son」・・・これぞメロディアス・ハードの王道。
「ハードポップ」というと、このバンドが真っ先に頭に浮かぶ。


23 TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA 『The Metal Opera』 (2001)

数少ない2000年代の1枚。
「メタルオペラ」というだけあって、カイ・ハンセン、アンドレ・マトス、ティモ・トルキなど、当時のヨーロッパを代表するミュージシャンが大集合。
その中でも、Ernieことマイケル・キスクが参加しているというのが最大のポイント。
久々にキスクの歌うメロディック・ジャーマン・スピードメタルな「Reach Out For The Light」には鳥肌が立った。


24 TOTO 『Seventh One』(1988)

なけなしの小遣いをせっせと貯めて当時、当時3,200円だったCDを買いました。
「Pamela」と「Mushanga」は「Rosanna」と「Africa」の二番煎じかい?
それはともかく、「Stop Loving You」は名曲。
TOTO最後の名作。


25 TNT 『Intuition』 (1989)

北欧メタルの歴史的名盤。
これを知らないメタルファンはいないでしょう。
ハードポップな「Tonight I'm Falling」もいいけど、このアルバムで1番なのはタイトル曲の「Intuition」です!


26 VAN HALEN 『5150』 (1986)

我が生涯NO.1アルバム。僕にギターを弾かせるきっかけとなったアルバム。
全9曲、それぞれが違った個性を主張していて、何度聴いても全く飽きない。
世界最高峰のテクニックを誇るギタリストとヴォイス・OF・アメリカが融合して悪い訳がない。
B!誌のレビューでも99点満点でした。
文句無し。


27 WHITE LION 『Pride』 (1987)

アメリカのバンドらしからぬ抒情的でポップなHRで、はほぼ捨て曲なし。
エディ・ヴァン・ヘイレンクローンのヴィト・ブラッタの流れるようなギターワークは、ある意味、本家よりもテクニカルだったりする。
80年代を代表する名作。


28 WHITESNAKE 『Whitesnake』(1987)

これも80年代を代表するHRの名盤。
シングルヒットした「Still Of The Night」「Here I Go Again」「Is This Love」始め、全9曲捨て曲なんぞありません。
ビデオクリップじゃ、エイドリアン・ヴァンデンバーグが出てるけど、CDで実際に弾いてるのはジョン・サイクス。
ジョン・サイクスの図太く荒々しいギターがあってこそ、ここまでの名作に仕上がった。


29 WINGER 『Winger』 (1988)

デビューー作にして最高傑作。
レヴ・ビーチの流れるようなタッピングも印象的。
バラエティに富んだ楽曲はどれもこれも高水準で、特筆すべきは、バラード「Without The Night」とポップな「Seventeen」かな。


30 Yngwie J. Malmsteen's Rising Force 『Odyssey』 (1988)

エディ・ヴァン・ヘイレンに続く衝撃。
聴いた時、本当に凄いと思った。
オープニングの「Rising Force」はベストな1曲。
ジョー・リン・ターナーが参加して、確変的に生まれたポップな最高傑作!


<番外編>
本来、こういう企画ではヤッてはいけないことやけど、30枚選ぶのに結構悩んだ(厳密には、最後の1枚をどれにするか悩んだ)ので、漏れた5枚をジャケだけ紹介します。

    



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3 コメント

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凄い30枚ですね! (KA'z)
2014-10-09 00:14:18
ご無沙汰しております。
(覚えてらっしゃらないと思う位久しぶりにコメント致しますが、ブログはほぼ毎日拝見させて頂いております。)

自分も今回のB!誌に反応したクチで、数年ぶりに購入してしまいました。
間違いなく定ちゃんさんとは同世代だと思いますので、選ばれた30枚には物凄く共感しました。
自分が現物を所持していないのはBOSTON、HEART、TOP GUN、TOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの4枚です。ただAVANTASIA以外はリアルタイムでして、レンタルレコードをテープにダビングして聴いていました。どれも名盤だと思いますが、買いそびれて今に至っています。

特に共感したのは、MR.BIGが1st、MOTLEY CRUEが4thを選ばれていた点です。どちらも次作の人気が世間一般では高いですが、自分もそれぞれのBEST作品だと思っています。
ポリシーの薄い自分が30枚を選んだらヨーロッパ寄りになりますが、定ちゃんさんの選ばれた30枚はどれも愛着がるものばかりです。(KAMELOTあたりは選ばれるかと思いましたが・・・)
30枚選ぶのって本当に難しいですよね。
いざ選ぼうと思ったら次点作品だらけになりそうです。(汗)

最近音楽ネタが少ないようですが、この30枚のコメントを見て自分もハードロック魂が復活しました。
有難うございます。
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はじめまして (ミュウ)
2014-11-08 12:41:18
まさに、名盤ばかりですね
納得できます

私は1970年代からハードロック、メタルを
聴いているちょっと上の世代の人間なんですが、
同じような音楽に夢中になったんだなあと
ちょっとうれしくなりました

それにしても
HIBRIAが入っているのには驚きました
昔のロックファンは知らない名前ですからね
(私は現役メタラーなのでモチロン知ってます)
私だったらドラゴン・フォースを選んじゃうかなあ

あと、メロディアス系ならドイツの
フェア・ウオーニングも
私には外せないバンドです
恐ろしくいいメロディがありますからね

なかなか30枚を選ぶって大変なことだと思います
お疲れさまでした
感服いたします

これからも、ロックネタをお願いしたいと思います
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30枚 (定ちゃん)
2014-11-09 17:48:25
KA'zさん
ご無沙汰しております。お返事が遅くなり申し訳ございません。
選ぶのは難しかったですが、やはり80年代の学生時代に聴いたアルバムはどれもが愛着のあるものばかりです。
どうしても選ぶとなれば、アメリカのバンドが主になってしまうのは、正に好みです(笑)

ミュウさん
初めまして。
コメントありがとうございます。
ヒブリアのデビュー作は本当に毎日のように聴きまくりだったので、個人的には外せない1枚です。
ラプソは、アルバムというより曲ですかねえ。
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