今週は疲れた・・・いきなり日付が変わるまで毎日仕事すると週末は疲れがたまってボロボロ・・。
しかも、普段の仕事とは180度正反対の仕事。今は完全にこっちの仕事がメインになってしまった。後1月半。既に早く終わって欲しいという気持ちでいっぱい。
ということで、楽しみのDREAM THEATERの新作は、Amazonで予約(初回DVD付が500円OFFだったので)していたので、家には届いてたんやけど、中々じっくり聴けなかった。
ほんでようやく今日は今朝からジックリ聴いたけど・・・
感想は別途HPに書くとして、僕とDREAM THEATERの出会いは、バスの中
所属してたサークルは、夏はハチ高原、冬は小豆島へバンドの集中練習(毎晩の宴会?)のため合宿をするんやけど、「ミュージックリサーチ・クラブ」というだけあって、バスの中は色んな音楽がバンバン流れる
その場面は鮮明に覚えていて、夏の合宿でそろそろスキー場への山道に差し掛かった頃、先輩が、「このバンドは凄いから皆心して聴け!」と流れたきたのは「Images And Words」の「Metropolis,Pt.1」。
これを聴いた時は本当にゾクゾクするものを感じた。僕よりも余程音楽に精通したマニアのみんなも「おお!」と感嘆の声
当然、合宿が終わってCDを買いに行ったんやけど・・・それが生涯ベスト5に入るアルバムとの出会いでした。
新作は賛否両論あるようで、「未だに彼らの最高傑作はImages and Words、この頃の雰囲気を望む!」という声が多いみたいやけど、僕も彼らのファンを15年やってきて、出るアルバムはそれなりに聴き込んできた。
でも、「I&W」ほど頭に全て暗記するほど聴いたアルバムない。
以降のアルバムはそれなりのアルバムだったと思うし、普通のバンドでは到底作り得ない完成度を誇るものばかりだと思う。
それでは、並のバンドではない凄いバンドが作った最高傑作アルバム「I&W」の一体何が凄いのか。
○当時、こういった音楽をやってるバンドが無く全てが斬新
○アルバム全体がキャッチー(ポップ)で、耳に馴染みやすいメロディに溢れてる
○長い曲でも構成にメリハリがあり、長さを感じさせず全く無駄がない
○演奏陣のハイテクを全面にひけらかすのではなく、曲の中でもポイント絞っている
○何よりも音楽の基本である楽曲が素晴らしい
『ハイパーテクニックで演奏は凄く、それなりの音圧もあるのに、歌メロはポップで聴きやすい』、これが一気にファンを獲得した理由やと思う
以降のアルバムは、テクに走り、またヘヴィな方向に走り、また歌モノに走り・・・とそれぞれの方向性はあったけど、これらの全て良い所を包括してるのは、「I&W」。
曲単体で比較してみると、例えば、バラード「Another Day」ほどドラマティックなバラードは以降のアルバムでは見当たらない。「HOLLOW YEARS」は、唯一この曲に対抗できるバラードで、二番煎じに走ることなく、ガラリと雰囲気を変えて別次元での名曲に仕上げている。
実は、このアメリカ南部をイメージさせる爽やかな雰囲気も「Surrounded」の序盤で既にやっていて、この曲も素晴らしいの一言。さり気無い変拍子の挟み方、伸びやかなラブリエのヴォーカル・・この曲も絶品
他アルバムの至る所で聴かれるギターとシンセのハイテクユニゾンバトルも「Take The Time」のユニゾンプレイほど鳥肌が立ったことはない。メカニカルにスピードあげりゃ良いってもんじゃない。スピード上げて興奮するのは車やジェットコースターの論理と一緒なだけで、本来の音楽的なメロディでの興奮は覚えない。
この曲は本当に素晴らしい。最初、アルバムで1番気に入ったのがこの曲だった。
そして、アルバムのハイライトである「Metropolis,Pt.1」は起承転結、独創的なメロディ、もう文句の付け所がない。
この曲なんて9分30秒もあるのに頭で自然リピート出来てしまう。
結局、全ての曲が強烈なインパクトを放っていて、アルバム全体で「Metropolis, Pt.1」をやろうとしても、それなら1曲だけの方が聴き手は分かりやすいし、ヘヴィなことをやろうとしても、「Pull Me Under」くらいで十分分かりやすい。ヘヴィSIDEの象徴である「THE GLASS PRISON」は個人的に大好きな曲やけど、やはりもっとコンパクトにできる部分はあると思ってしまう。
結論。
やはり彼らは音楽史に刻まれるようなアルバムを「2作目」という早い段階で作ってしまったため、その後は世間にこのアルバムと比較され、また比較されても超えるアルバムを作れないため、方向性を模索し、方向性を変えることで聴き手を「I&W」とは別の方向へ誘導してるように思う。
そのアルバム毎のコンセプト、テーマで聴き手がそれなりに納得すれば誘導は成功。でも、上手く行かないと「今回はダメ」の烙印を押される・・
ある意味、辛い立場に置かれてるのでは?
上手く聴き手の興味を逸らしたとはいえ、3作目以降のアルバムでは、どう考えてもこのアルバムを超えてるとは思えない。
みんな心のどっかで「あ、この曲は良いなあ」とか「今回はこういう方向性で来たか!」という「I&W」との比較論で評価してきたのでは?
これで「I&W」がただの平凡なアルバムなら、彼らのアルバムは全て手放しで楽しめたのかもしれない。
今回のアルバム。まだ数回しか聴いていないけど、正直、「またもや苦しいなあ~っ」という感じ。
「前作よりは好印象」という「前作比較」で評価を下すのもおかしけど、冷静に「退屈やな~」っと思える場面が多かった。
過去のアルバムを聴いたことがない、「初めてDREAM THEATERをこのアルバムで知りました」という人の率直な意見が聞いてみたい
もう聴き飽きてしまった「I&W」を聴いてると・・・やっぱこりゃ良いわ。
トンデモないアルバムを作った後のミュージシャンは、以降そのプレッシャーとの戦いが始まるという典型的なパターンに嵌ってると思う。
DREAM THEATARが影響を受けたという
ピンク・フロイドは「狂気」の世界的成功で苦しんだけど、アルバム作成のキーマンを全面的にロジャー・ウォーターズに据えることで、「THE WALL」という新たなプログレの金字塔を作り上げた。
メタリカは「メタルマスター」でスラッシュメタルを極めたけど、その後の「ブラックアルバム」でヘヴィROCKとして新たな音楽スタイルでの頂点を極めた。
ちなみに、アメリカンHRの王者ヴァン・ヘイレンは「炎の導火線」でいきなりヒットを飛ばしたけど、「1984」で更なる高みに登り詰めた。
彼らは素晴らしいテクニックとバンドアンサンブルを持ち、既にプログレメタルとして頂点を極めた身なんやから、変な小手先のワザに走らず、他人(メタリカ、フロイドetc)からネタを拝借せず、コンパクトでも良いから素直に良い曲を作ろうという原点に戻れば、I&Wとは違うレベルの名作が生まれるかもしれない。
しかも、普段の仕事とは180度正反対の仕事。今は完全にこっちの仕事がメインになってしまった。後1月半。既に早く終わって欲しいという気持ちでいっぱい。
ということで、楽しみのDREAM THEATERの新作は、Amazonで予約(初回DVD付が500円OFFだったので)していたので、家には届いてたんやけど、中々じっくり聴けなかった。
ほんでようやく今日は今朝からジックリ聴いたけど・・・
感想は別途HPに書くとして、僕とDREAM THEATERの出会いは、バスの中
所属してたサークルは、夏はハチ高原、冬は小豆島へバンドの集中練習(毎晩の宴会?)のため合宿をするんやけど、「ミュージックリサーチ・クラブ」というだけあって、バスの中は色んな音楽がバンバン流れる
その場面は鮮明に覚えていて、夏の合宿でそろそろスキー場への山道に差し掛かった頃、先輩が、「このバンドは凄いから皆心して聴け!」と流れたきたのは「Images And Words」の「Metropolis,Pt.1」。
これを聴いた時は本当にゾクゾクするものを感じた。僕よりも余程音楽に精通したマニアのみんなも「おお!」と感嘆の声
当然、合宿が終わってCDを買いに行ったんやけど・・・それが生涯ベスト5に入るアルバムとの出会いでした。
新作は賛否両論あるようで、「未だに彼らの最高傑作はImages and Words、この頃の雰囲気を望む!」という声が多いみたいやけど、僕も彼らのファンを15年やってきて、出るアルバムはそれなりに聴き込んできた。
でも、「I&W」ほど頭に全て暗記するほど聴いたアルバムない。
以降のアルバムはそれなりのアルバムだったと思うし、普通のバンドでは到底作り得ない完成度を誇るものばかりだと思う。
それでは、並のバンドではない凄いバンドが作った最高傑作アルバム「I&W」の一体何が凄いのか。
○当時、こういった音楽をやってるバンドが無く全てが斬新
○アルバム全体がキャッチー(ポップ)で、耳に馴染みやすいメロディに溢れてる
○長い曲でも構成にメリハリがあり、長さを感じさせず全く無駄がない
○演奏陣のハイテクを全面にひけらかすのではなく、曲の中でもポイント絞っている
○何よりも音楽の基本である楽曲が素晴らしい
『ハイパーテクニックで演奏は凄く、それなりの音圧もあるのに、歌メロはポップで聴きやすい』、これが一気にファンを獲得した理由やと思う
以降のアルバムは、テクに走り、またヘヴィな方向に走り、また歌モノに走り・・・とそれぞれの方向性はあったけど、これらの全て良い所を包括してるのは、「I&W」。
曲単体で比較してみると、例えば、バラード「Another Day」ほどドラマティックなバラードは以降のアルバムでは見当たらない。「HOLLOW YEARS」は、唯一この曲に対抗できるバラードで、二番煎じに走ることなく、ガラリと雰囲気を変えて別次元での名曲に仕上げている。
実は、このアメリカ南部をイメージさせる爽やかな雰囲気も「Surrounded」の序盤で既にやっていて、この曲も素晴らしいの一言。さり気無い変拍子の挟み方、伸びやかなラブリエのヴォーカル・・この曲も絶品
他アルバムの至る所で聴かれるギターとシンセのハイテクユニゾンバトルも「Take The Time」のユニゾンプレイほど鳥肌が立ったことはない。メカニカルにスピードあげりゃ良いってもんじゃない。スピード上げて興奮するのは車やジェットコースターの論理と一緒なだけで、本来の音楽的なメロディでの興奮は覚えない。
この曲は本当に素晴らしい。最初、アルバムで1番気に入ったのがこの曲だった。
そして、アルバムのハイライトである「Metropolis,Pt.1」は起承転結、独創的なメロディ、もう文句の付け所がない。
この曲なんて9分30秒もあるのに頭で自然リピート出来てしまう。
結局、全ての曲が強烈なインパクトを放っていて、アルバム全体で「Metropolis, Pt.1」をやろうとしても、それなら1曲だけの方が聴き手は分かりやすいし、ヘヴィなことをやろうとしても、「Pull Me Under」くらいで十分分かりやすい。ヘヴィSIDEの象徴である「THE GLASS PRISON」は個人的に大好きな曲やけど、やはりもっとコンパクトにできる部分はあると思ってしまう。
結論。
やはり彼らは音楽史に刻まれるようなアルバムを「2作目」という早い段階で作ってしまったため、その後は世間にこのアルバムと比較され、また比較されても超えるアルバムを作れないため、方向性を模索し、方向性を変えることで聴き手を「I&W」とは別の方向へ誘導してるように思う。
そのアルバム毎のコンセプト、テーマで聴き手がそれなりに納得すれば誘導は成功。でも、上手く行かないと「今回はダメ」の烙印を押される・・
ある意味、辛い立場に置かれてるのでは?
上手く聴き手の興味を逸らしたとはいえ、3作目以降のアルバムでは、どう考えてもこのアルバムを超えてるとは思えない。
みんな心のどっかで「あ、この曲は良いなあ」とか「今回はこういう方向性で来たか!」という「I&W」との比較論で評価してきたのでは?
これで「I&W」がただの平凡なアルバムなら、彼らのアルバムは全て手放しで楽しめたのかもしれない。
今回のアルバム。まだ数回しか聴いていないけど、正直、「またもや苦しいなあ~っ」という感じ。
「前作よりは好印象」という「前作比較」で評価を下すのもおかしけど、冷静に「退屈やな~」っと思える場面が多かった。
過去のアルバムを聴いたことがない、「初めてDREAM THEATERをこのアルバムで知りました」という人の率直な意見が聞いてみたい
もう聴き飽きてしまった「I&W」を聴いてると・・・やっぱこりゃ良いわ。
トンデモないアルバムを作った後のミュージシャンは、以降そのプレッシャーとの戦いが始まるという典型的なパターンに嵌ってると思う。
DREAM THEATARが影響を受けたという
ピンク・フロイドは「狂気」の世界的成功で苦しんだけど、アルバム作成のキーマンを全面的にロジャー・ウォーターズに据えることで、「THE WALL」という新たなプログレの金字塔を作り上げた。
メタリカは「メタルマスター」でスラッシュメタルを極めたけど、その後の「ブラックアルバム」でヘヴィROCKとして新たな音楽スタイルでの頂点を極めた。
ちなみに、アメリカンHRの王者ヴァン・ヘイレンは「炎の導火線」でいきなりヒットを飛ばしたけど、「1984」で更なる高みに登り詰めた。
彼らは素晴らしいテクニックとバンドアンサンブルを持ち、既にプログレメタルとして頂点を極めた身なんやから、変な小手先のワザに走らず、他人(メタリカ、フロイドetc)からネタを拝借せず、コンパクトでも良いから素直に良い曲を作ろうという原点に戻れば、I&Wとは違うレベルの名作が生まれるかもしれない。
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