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定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA

2010年11月20日 | 私的ロックの名盤 E
ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAの紙ジャケが発売されることになりました。
ということで、E.L.O.特集です。
僕とE.L.O.との出会いは、かれこれ20数年前のXANADU。厳密に言うと、これはE.L.O.ではないのかもしれない。
でも、その独特の煌びやかなストリングス・サウンドはオリビアのソロでは聴く事ができないもの。
この曲でオリビアに引き込まれ、はたまたE.L.O.に興味を持ったという1曲で2度美味しい名曲。
その後、決定打となったのがこれまたFMから流れてきた「TWILIGHT」。
ポップス大好きな少年にとっては十分過ぎるインパクトでした。一気にE.L.O.を買い揃えに走ったのは言うまでもありません。
どのアルバムも屈指のTOP40ヒットメイカーバンドに名に恥じない名盤ばかりです。
ビートルズの後継者はやはりジェフ・リンやね。(2006.9.8)


ELDORADO (1974)

ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA(略してELO)のアメリカ進出のきっかけとなったコンセプトアルバムである4作目。
ここから②「見果てぬ想い」のシングルヒットが出ました。
既に親しみやすい哀愁のポップなメロディは健在で、コンセプトアルバムらしい流れるような構成が素晴らしく、冒頭の①「エルドラド=序曲」と結びの⑩「エルドラド=終曲」で聴くことの出来るストリングス隊によるスリリングな演奏がアルバムをよりドラマティックに仕立ててます。

 

FACE THE MUSIC (1975)  

幻想的なアートワークが印象的なELOにしては「電気椅子」というダークなジャケの5作目。これも大ヒットしました。
いきなりエネルギッシュなインストの①「FIRE ON HIGH」でスタート。一瞬「え?」っと思うけど、②「滝」からはいつものまったりELOポップワールドが展開。
このアルバムからは③「EVIL WOMAN」、⑥「不思議な魔術」がシングルヒット。
これまた中期ELOの重要なアルバム。



A NEW WORLD RECORD (1976)

バンド史上最も売れた6作目(邦題:オーロラの救世主)。
全米第5位。
このアルバムから怒涛のシングルヒットバンドに変貌。
まったりとした哀愁が堪らない名曲②「TELEPHONE LINE」、異色のロックンロールナンバー③「哀愁のロッカリア」、いかにもELOらしいポップな⑥「オーロラの救世主」、サビがキャッチーな⑧「DO YA」と名曲、ヒット曲が目白押しの文句無しの名作。
正にシングルヒットの固まりのようなアルバム。
 


OUT OF THE BLUE (1977)

バンドの最高傑作の一つである2枚組み7作目。
全米第4位。
弾けるようなポップなメロディの①「TURN TO STONE」からELOの哀愁のメロディックワールドが展開。②「哀愁の果て」③「SWEET TALKIN’WOMAN」・・とどれもが一発で耳に残るメロディを持ち合わせていて、全17曲という大作だけど、メロディの質は全く衰えることなく、最後まで聴き手を掴んで離しません。
しかし、これだけ良質の哀メロを連射されれば、誰もがノックアウトされるのではないでようか。これまた究極の名盤!



DISCOVERY (1979)  
 
傑作だらけのE.L.O.で「最高傑作」を選ぶならこれ。
全米第5位。
ポップで素晴らしいメロディが満載で、このアルバムがサウンドも1番「らしい」。
そのE.L.O.サウンド全開の①「SHINE A LITTLE LOVE」から始まって、②「CONFUSION」のヴァースなんて胸にジ~ンとくる切ないメロディだし、バラード⑥「MIDNIGHT BLUE」も全編哀愁漂うメロディで構築されてます。
時代を反映してか、ディスコのノリの⑤「LAST TRAIN TO LONDON」なんて曲も収録。
もはや無敵のポップアルバム。



XANADU (1980)

エレクトリック・ライト・オーケストラと歌姫オリビア・ニュートン・ジョンという僕にとっては夢の組み合わせの最強アルバム。
全米第4位。
中学生の時にFMラジオから流れた「XANADU」を聴いて僕はオリビアの虜になったのです。この曲は個人的には超名曲!20年以上愛聴し続けてる愛しの逸品♪
A面はE.L.O.、B面はオリビアが歌ってますが、特にA面はサウンドトラックと言えど、E.L.O.のアルバムに入っていてもおかしくない名曲がズラリの超傑作!!
ちなみに、日本で1番売れたE.L.O.のアルバムはコレだそうで。



TIME (1981)

その昔、ラジオから②「TWILIGHT」が流れた時感激したのなんの!ポップ度120%の素晴らしい曲です。もう堪りません♪
バンドの「売り」だったストリングスからシンセサウンドを前面に押し出した末期の傑作アルバム。サウンドがシンセに移行したことで、「80年代」という香が漂う。
その②以外にもほのぼの哀愁のメロディが染み渡る⑦「RAIN IS FALLING」など名曲盛りだくさん。
過去のアルバムに比べて、曲調が風変わり?なのも収録されてるけど、どれもE.L.O.流に上手く料理され、違和感なく聴くことができる。個人的に最高傑作ではないけど、これまでの傑作群を聴いた後で聴くべきアルバムか。


 
ZOOM (2001)  

15年ぶりとなる復活13作目。
5年前かなりへヴィ・ローテだったアルバムです。
僕にとっては「TIME」以来なので、まずサウンドの中心がこれまでのストリングス~シンセからギターに変わったのに驚き。
で、肝心の楽曲・メロディは、往年の輝きそのままにジェフ・リンの枯れることのない才能が炸裂。E.L.O.の看板でもあるコーラスワークも聴くことが出来るし大満足の出来。
②「MOMENT IN PARADISE」、④「JUST FOR LKOVE」あたりのメロディラインの質感はもう流石!!という感じ。結成30周年にして傑作再び・・

『TOGETHER AGAIN』 EMMYLOU HARRIS

2009年02月21日 | 私的ロックの名盤 E
今週は、大きな仕事が二つ重なってすんごく忙しかった

自宅へ帰っても、を飲んで寝るだけ・・という生活だったけど、疲れを癒してくれるのはやはり音楽

今週、癒してくれたのは、大御所女性カントリーシンガーのエミルー・ハリス

曲の冒頭、いきなりアカペラのヴォーカルパートから入る曲は数多あるけれど、彼女の名作2nd「エリート・ホテル」の2曲目の「TOGETHER AGAIN」にとどめを刺す。

バック・オーウェンズのカヴァー曲やけど、清楚なソプラノヴォイスでいきなり
 とぅげざぁ あげぇ~ん 

と歌われたらもう鳥肌が立ってしまう

この曲は、曲そのもの、ヴォーカルパフォーマンスも素晴らしいけど、この冒頭のアカペラパートに尽きる!

溜息ものの素晴らしさ
聴いてドキっとしない人はいないハズ



『Saudades de Rock 』 EXTREME

2008年08月23日 | 私的ロックの名盤 E
大物アーティストの復活作が続くけど、これまた大好きだったEXTREMEが13年ぶりの復活アルバムを発表してくれました!

このグルーヴ感はEXTREMEやねえ~
本当に気持ちの良いリズムです

今更『Pornograffitti』なギンギンのファンク・メタルアルバムを作る訳はなく、作風としては『Waiting for the Punchline』に近い感じで、あそこまでのシリアス&ダークなムードは無い。

買ってから何度も繰り返し聴いたけど、とにかくヌーノのギタープレイは「神ワザ」

曲やメロディやゲイリーのヴォーカルそっちのけで、ヌーノのギターばかり耳で追いかけてしまう

EXTREMEが解散してから、全くヌーノのアルバムを聴いたことがないので、どういうソロ作品を作ったは知らないけど、衰えるどころか、プレイにキレと幅の広さが加わって、久々の「ギターアルバム」を堪能しました

久々の復活作としては、前作からの自然な流れの内容のアルバムだと思います。
取り合えず、満喫・満足しました



『LONG ROAD OUT OF EDEN』 EAGLES

2007年11月01日 | 私的ロックの名盤 E
今日の昼休み、弁当を食べ終わったころ、先輩から電話が鳴った

「あのな、Amazonでイーグルスの新作の限定盤注文したら、発売中止になったってメール来てんけど、何か情報知ってるか?」

へ?イーグルス?

「昨日新作発売されたん知らんのか

新作マジですかっ知りませんでしたっ

これだけ音楽ファンを公言してるにも拘わらず、大好きなバンドが28年振りに新作を発表したことも知らないなんて・・・
普段あれだけ雑誌やネットで音楽情報見てる割に僕はダメダメや・・・

仕事が終わって、速攻でCDショップへ買いに走ったのは言うまでもありません

ジャケはイマイチやけど、2枚組み全21曲というボリューム。しかも紙ジャケ仕様。

で、内容は・・・・・はっきり言って「素晴らしい!

カリフォルニアの空に突き抜けるような爽やかなコーラスワーク、音も楽曲も昔のまんま
ドン・ヘンリーもグレン・フライも健在
買って数日のブルース・スプリングスティーンの新作を押しのけてしまう勢いです

ず~っとラストアルバムだった「THE LONG RUN」から28年。
初めてリアルタイムでイーグルスのアルバムに接したけど、過去の名作に全く引けを取らない。

今年はほんまに音楽当たり年や

僕にとっては青天の霹靂でイーグルスの新作が聴ける。
宝くじにでも当たったような感覚で聴いてます

『OUT OF THE BLUE』  Electric Light Orchestra

2007年07月15日 | 私的ロックの名盤 E
          

E.L.O.は本当に大好きなバンドなんです
かつて、自身のHPでも特集記事書いたけど、
(一応リンク貼っときます。↓)
http://sadamu666.hp.infoseek.co.jp/osusume_index.htm
本当にどのアルバムも素晴らしい

彼らの名作群の中でも、1番好きなアルバムは、『DISCOVERY』なんやけど、今回紹介するのはその前に発表された2枚組みの大作『OUT OF THE BLUE』

改めて聴いてみて、前半の超ポップな曲の連発も良いけど、『雨の日のコンチェルト』が素晴らしいということに気付いた。
17曲というボリュームで、これだけクオリティの高い曲を盛り込むジェフ・リンは究極の天才

しかも、このアルバム、紙ジャケ盤はすんごくゴージャス(値段も通常盤の倍近くするけど・・)
通常盤は1枚のCDに収めてるけど、紙ジャケCDは当然2枚組(ボーナストラック付、2007年リマスター)、宇宙船の組み立てペーパークラフト、ミニポスター、インナー・スリーヴ付という懲りよう
見てもらえば分かるように、オマケだらけ。

このCD手に取った時、2枚組みでダブルジャケット仕様やから分厚いんかな?と思いきや、オマケが多くてCDが膨らんでたのです
よくぞここまで当時のアイテムを再現してくれました


通常盤を持ってる方も、この紙ジャケCDは必携アイテムです。
早く買いに走らないと、こういう紙ジャケは直ぐに店頭から無くなります

『AGE OF IMPACT』 EXPLORERS CLUB

2007年04月14日 | 私的ロックの名盤 E
自身のHPのBBSで話題になったプロジェクトバンドの1作目(1998年発表)。
輸入盤なんで詳細な情報を和訳する元気もなく、ざっとメンバー等を見てみると、
ジャケにはFEATURING
 テリー・ボジオ(UK etc)
 D.C.クーパー(ROYAL HUNT)、
 トレント・ガードナー(MAGELLAN)
 スティーヴ・ハウ(YES)
 ジェイムズ・ラブリエ(DREAM THEATER)
 ジョン・ペトルーシ(DREAM THEATER)
 ビリー・シーン(MR.BIG etc)
 デレク・シェリニアン(DREAM THEATER)
という超強力な顔ぶれが記載。
更にはデスメタル界の凄腕ギタリストのジェイムズ・マーフィーまでもが参加

裏ジャケにを見ると、参加アーティスト名と『MAGNA CARTA』の文字が!
つーことは、所謂マグナ・カルタ系のプログレアルバムということは容易に想像が付く。

で、このプロジェクトを仕切ってるのは、そのプログレレーベル「MAGNA CARTA」が第1弾として世に送り出したアメリカン・プログレッシブバンド「MAGELLAN」のVO&KEYのトレント・ガードナー。

MAGELLANは1ST「HOUR OF RESTORATION」、2ND「IMPENDIND ASCENSION」と2枚聴いてきたけど、このMAGELLAN自体がYESの影響モロ見えなので、僕がこのアルバム聴いた第一印象が「YES+DREAM THETER」と思った感触は間違ってなかったんかな?

まず、MAGELLANとの違いはドラム。あっちは打ち込み、助っ人ドラマーなので如何にも機械的だったのに対して、こっちはテリー&ビリーのスーパーリズム隊。
さすがに、ビリー・シーン、トレブルの効いた音であちこちでバキバキとベースを弾いております

さて、アルバムは全5曲で、どの曲も8分以上という大作ばかりで構成されており、如何にもプログレアルバムとなってます。

いきなり16分という大作の①「FATE SPEAKS」。
ほんわかした歌メロはまんまYESで、ま、この歌メロはさて置き、やはりバックの演奏陣が凄すぎ
メインのソロはジョン・ペトルーシ。初期のDTを彷彿させるメカニカルな高速フレーズは一聴して彼とわかるもの。

殆どの曲でジョンがソロを弾いてるので、この辺りは非常にDTと印象が被る。
もう1人のスーパーギタリスト、ジェイムズ・マーフィも素晴らしいソロを披露していて、このアルバムに関しては、個人的にジェイムズの方に軍配を上げるかな?
ジョンのフレーズは、⑤「LAST CALL」の中間ソロなどを除いてはメロディよりもスピードを重視した印象やけど、ジェイムズのフレーズはスピードはジョンに負けず劣らずで、④「TIME ENOUGH」のネオクラシカルなソロに代表されるように、独特のメロディが素晴らしい

ソロプレイヤー達は期待通りの仕事っぷりで文句無し。
楽曲は、前述したMAGELLAN、SHADOW GALLERY 、CAIRO、この辺りのマグナ・カルタ系の典型的なアメリカン・プログレで、歌メロの魅力が乏しいけど、テクニカルな演奏と情景が頭に浮かぶような曲展開を聞かせてくれる。

上記のバンドが好きな人、ROCK界を代表するような達人のスーパープレイを聴いてみたい人は是非是非

ただし、DREAM THEATERではないのであしからず。

『EXTREME』 EXTREME

2007年02月06日 | 私的ロックの名盤 E
最近、むしょうにEXTREME聴きまくってます
世紀の名盤の2ndは置いといて、今日はデビュー作を紹介。
(ちなみに、僕の持ってるCDと画像とは何故かジャケが違います)

このアルバム、その2ndの『PORNOGRAFFITTI』を発売日に買って、そのあまりの凄さに気に入ってしまい、速攻で1stを同時に買いに走った思い出があります。

個人的に、CD擦り切れるくらい聴いたアルバムやけど、正直言うと、手数の増えた「VAN HALEN」という印象で、色んなアーティストからの影響がモロ見え
ま、そういうのを抜きにしても良質なアメリカン・ハードロックであることには変わりはない。

1番好きな曲は②「WIND ME UP」
こういうメジャーKEYでドライヴ感のある曲は自分に凄くフィットする

ヌーノはテクも凄いんやけど、どのアルバムにも必ずマイナーの泣き泣きソロが入ってる。(『PORNOGRAFFITTI』で言えば、「SUZI」のソロ)
このデビュー作では⑩「ROCK A BYE BYE」。
このソロは泣けるねえ。ゲイリー・ムーアか、マイケル・シェンカーの演歌のノリです

⑪「PLAY WITH ME」は「トルコ行進曲」から始まるけど、この曲のフレーズをフルピッキングで、このスピードで弾くとは何気に神技です。
ギタリスト諸君ならこの凄さ分かるでしょう!


さて、冒頭、手数の増えたVAN HALENと書いたので、あえて具体的に書くと、

①「LITTLE GIRLS」
 VAN HALENの「MEAN STREET」が元ネタか。リフが和音になってるけど、途中のクリーントーンによるカッティングも含めてパクリモロ見え。

⑤「MUTHA」
 この曲のイントロのソロは凄まじいの一言。ヌーノはレガートプレイよりも、こういうフルピッキングプレイを聴くとその巧さが分かる。
 これは元ネタはミエミエのVAN HALENの「UNCHAINED」。
 リフはそのまんまやし、オマケにドロップDチューニングに、フランジャーをかけるところまで一緒。
 エディからの影響を全く否定しないヌーノの潔さをここに見た!

⑥「TEACHER'S PET」
 これはどう聴いてもVAN HALENの「HOUSE OF PAIN」。
 この曲のイントロのリフのリズムを変えただけ。

⑧「SMOKE SIGNALS」
 イントロのアコギは、VAN HALENの「TAKE YOUR WHISKEY HOME」そのまんま。
 ラストのエンディングソロもエディの得意とするスケールまんまやね・・

とまあ、あまり書くとイヤらしいし、大好きなアルバムなのでこの辺にしときます。
ま、色んな意味で聴き所満載の傑作なんですわ

EAGLES

2006年06月30日 | 私的ロックの名盤 E
70年代のアメリカを代表するROCKバンドのひとつであるイーグルス。

暑い夏には爽快なカリフォルニア・サウンドがピッタリ!ということで、今月はイーグルス特集です。

このバンドの魅力は、メンバー全員リードヴォーカルがとれて、それぞれ曲が作れるということ。

こんなバンドは他にはないのでは?

ちなみに、カリフォルニア・サウンドの代名詞のように言われてるけど、その中心人物の二人、その歌いっぷりから
「陽のグレン・フライ」、「陰のドン・ヘンリー」の二人は、実はカリフォルニア出身じゃないのです。

メンバーチェンジを重ねる毎に、出入りしたメンバーの音楽性を上手く融合させ、初期の爽快カントリーROCKバンドから

徐々にROCK色を強め、アルバム毎に成長、音楽性を変えていき、「ホテル・カリフォルニア」で全米を制覇する。

たったの6枚しかアルバムを出していない(ベスト、ライブ除く)ので、この際、全て買い揃えてみては?


EAGLES (1972)


デビュー作。まだこの頃はフォーキーでカントリー色の強いROCKをやってました。
並のカントリーバンドと違うのは、曲の良さとやはりヴォーカルの爽やかさ。
ジャクソン・ブラウンとグレン・フライの共作の①「TAKE IT EASY」は未だにラジオから流れるけど、青空がピッタリと似合う爽快この上ないこの曲のためにこのアルバムを買っても損はしない、と僕は思ってます。
このアルバムから3曲のシングルがヒットしたけど、1番ヒットしたのが②「魔女のささやき」というのが意外な気がする。やはり⑨「PEACEFUL EASY FEELING」が良いなあ。
メンバー持ち寄りの曲で構成されてるので、統一感は感じられないけど、メンバー全員のヴォーカル、コーラスパフォーマンスは既に最高レベル。


ならず者 (1973) 

2ndアルバム。ジャケからも分かるように、アメリカ西部開拓時代をテーマにしたコンセプトアルバム。デビュー作では殆ど作曲クレジットに名前が無かったドン・ヘンリーがここでは大躍進。やっぱイーグルスのメンバーの中ではドンのヴォーカルが1番素晴らしい。それが堪能出来る名バラード⑤「DESPERADO」(ならず者)の哀愁のサビメロとドンのヴォーカルが組み合わさった瞬間、胸が締め付けられるような感じがする。(ちなみに、僕がイーグルスの中で1番好きな曲がコレ。)

シングルヒットの④「TEQUILA SUNRISE」とこの2曲がアルバムの山場だと思うけど、アルバムラストにも「ならず者(リプライズ)」が収録。ここでのドンの歌いっぷりは正に反則技です(笑)

②「21才」③「OUT OF CONTROL」といったデビュー作路線の軽快なカントリー、ロックンロールSONGとのバランスも良く、コンセプトアルバムらしい構成と、カントリー風味の味付けが絶妙な個人的には大好きな初期の名作。




ON THE BORDER (1974)  

3作目。初の全米NO.1シングルとなったほんわかバラードの⑩「我が愛の至上」収録。

前作よりもカントリー色が薄くなって、初期の爽やかな音楽性、哀愁のメロディラインというイーグルスのイメージにもっとも近いのがこのアルバムかもしれない。

それぞれのメンバー持ち寄りの楽曲はバラエティに富んでいて、様々な音楽性が楽しめる。ロックンロール、カントリーとこれだけバラバラなジャンルが同居してるのに、アルバム通しで聴くと「イーグルス」というバンドの音なのが面白い。

「TAKE IT EASY」風の爽快SONG①「過ぎた事」からもう掴みはOK。強力な名曲はないけれど、肩肘張らずにほのぼのとしたカリフォルニアの情景が浮かぶような曲が矢継ぎ早に繰り出される。

ドン・ヘンリーとグレン・フライの2枚看板が交互にリード・ヴォーカルをとるトム・ウェイツ作の⑦「懐かしき55年」がこのアルバムのハイライト?





呪われた夜 (1975)

名作の誉れ高い5作目。まるでアース・ウィンド&ファイアーの曲か?と錯覚してしまいそうな全米NO.1ヒットのファンキーな名曲①「ONE OF THESE DAYS」(呪われた夜)でスタート。僕はこのアルバム、正直あまり好きじゃない。⑤「いつわりの瞳」、⑥「TAKE IT TO THE LIMIT」といった如何にもイーグルス、という曲もあるけど、このアルバムで脱退してしまうカントリーRock畑のギタリストであるバーニー・リードン作の④「魔術師の旅」が象徴するように、アルバム全体の統一感があまり感じられない。ま、名作の布石というべきアルバムかもしれないけど、個人的には、個々の楽曲が良いだけに全体のバラツキ、バランスの悪さはどうなんやろ?という煮え切らなさが残るアルバム。




HOTEL CALIFORNIA (1976)



問答無用の世紀の名盤!

アメリカ建国200年に対する痛切なメッセージSONG(カリフォルニアに実在するビバリー・ヒルズ・ホテルの事を歌ったノー天気な歌ではないのです・・)であるタイトルトラックは、歌詞も深いけど、ドン・ヘンリーの歌うメロディ、ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュの二人によるギターソロが絶品。これぞ70年代を代表する1曲と言えます。ご存知ホール&オーツの事を歌った②「NEW KID IN TOWN」も「俺達の役目は終わった・・」という裏のメッセージを無視すれば、アルバム1メロディックでポップな秀曲で、純粋にメロディの冴えが味わえる。ジョー・ウォルシュが加入してなければ生まれなかったアグレッシブな③「駆け足の人生」、この冒頭の3曲は強烈。このヒット曲3連発でこのアルバムが名盤だということが約束されたようなもの。

これだけじゃなく、正に捨て曲なしの傑作で、ラストには哀愁のバラード⑨「THE LAST RESORT」でトドメを刺す。これは全音楽ファン必聴です。


THE LONG RUN (1979)



ラストアルバム。前作が余りにもヒットしてしまって、すごくプレッシャーがかかったのか、2年半というインターバルを置いて登場。

前作とは打って変わって、ジャケは真っ黒で、「重く、暗い」と言われるけど、それは一部の楽曲による評価で、全体的にはやはりイーグルス以外の何者でもない哀愁のカリフォルニア・サウンドを聞かせてくれます。さすがに6作目ということで、楽曲も作り込まれた印象で、新加入のシュミットの歌う②「言い出せなくて」をはじめ、ミディアムテンポの落ち着いた曲が並んでいて、ラストの⑩「THE SAD CAFE」のサックスが叙情風味たっぷりにバンドの最後を締め括る。イーグルスの正に正真正銘、最後の名作。