VICIOUS RUMORS 『RAZORBACK KILLERS』
アメリカン・正統派パワーメタルバンドの5年振りの新作となる10作目。
未だこのバンドが存続していることに驚くと共に、全盛期に全く引けを取らない内容に更に驚いた。
何所を切っても正に「鋼鉄」で、新ヴォーカリストもカール・アルバートに負けず劣らずのアグレッシヴな歌唱を聴かせ、ツインギターの奏でるフレーズはメタルそのもの。更には、2曲目に疾走曲を持ってくる構成は、名盤「Welcome to the Ball 」を彷彿とさせる。
復活作となった前作「WARBALL」も決して悪くはなかったけど、楽曲の充実振りからすると、今作が真の復活作と言える。これぞピュアメタルの傑作!
★★★★★(2011.5.29)
PROTEST THE HERO 『SCURRILOUS』
カナダ出身の5人組の3rd。
某大型CD店のメタルコーナーで「メタル界で1,2位を争うプログレッシヴなバンド」と大々的にフィーチャーされていて、メタル・プログレ両方好きなのに、このバンドを知らなかったので買ってみた。
確かに、ヘヴィメタルでもあるし、プログレッシヴROCKでもある。
けれど、これはDREAM THEATERやRUSHとは別世界のプログレ・メタルで、超テクニカルなピロピロ高速ギターが曲中縦横無尽に駆け回り、常に騒々しく疾走する。
ハイトーンヴォーカルは、バックの演奏(というか、ギターの音)に埋もれてしまい、曲の全貌・メロディを掴むのが困難で、ギターを聴かせたいのか、歌を聴かせたいのかあまり良く分からない。
これはプログレ・メタルというか、「テクニカル・変態メタル」と形容するのがピタリと当てはまると思う。
The Mars Volta やSIKTHが好きな人なら全然OKでしょう。
★★★★(2011.3.21)
BAD HABIT 『ATMOSPHERE』
スウェーデンが誇るメロディアス・ハード・バンド、BAD HABITの新作。
音楽性を変えない限り、もはやこのバンドのアルバムに「外れ」というものは存在せず、今作も期待を裏切らない傑作となっている。
最高傑作「ADULT ORIENTATION」より若干ハードに味付けされた音は、「爽快・哀愁・メロディアス」という言葉がピタリと当てはまる。
このバンドは2曲目に名曲が多いけど、今回も変わらず②「Words Are Not Enough」は中々の出来。
名曲と言い切れる①、②、③の楽曲水準を最後までキープすれば、新たな最高傑作になったと思う。
全曲捨て曲無し!とは言い切れないけど、メロハー・フリークは確実に満足出来るアルバムです。
★★★★★(2011.2.17)
HIBRIA 『BLIND RIDE』
ブラジル出身、正統派ヘヴィメタルバンドの3作目。
ヴォーカル良し、ギター、ベース、ドラムは超絶テクニシャン揃いということで、全く隙のない完璧なメタルバンド。
デビュー作は文句の付けようが無い出来で、2作目も負けず劣らずの傑作だった。
そして期待の新作は、ズバリ、印象に残るヴォーカルメロディが減っている。
デビュー作の「Steel Lord on Wheels」、「Change Your Life Line」、「Millennium Quest」、「Defying the Rules」
2作目の「Tiger Punch」のような一撃必殺チューンが無い。
キラーチューンが無いというのは、そのヴォーカルメロディの魅力の低下が要因だと思うけど、全体的にキャッチーなメロディが減って、ダークな雰囲気が増している。
衝撃のデビュー作『Defying The Rules』には、上記の曲のように一発で耳に残るキャッチーなメロディが満載だった。
演奏陣の変わらぬハイテクぶりとは裏腹に、2nd、3rdとメロディの質が低下しているのが気に掛る。
ボーナストラックのフランク・シナトラのカヴァー「I'm Gonna Live Till I Die」のメロが1番印象に残ってどうすんの・・・
★★★☆(2011.2.6)
アメリカン・正統派パワーメタルバンドの5年振りの新作となる10作目。
未だこのバンドが存続していることに驚くと共に、全盛期に全く引けを取らない内容に更に驚いた。
何所を切っても正に「鋼鉄」で、新ヴォーカリストもカール・アルバートに負けず劣らずのアグレッシヴな歌唱を聴かせ、ツインギターの奏でるフレーズはメタルそのもの。更には、2曲目に疾走曲を持ってくる構成は、名盤「Welcome to the Ball 」を彷彿とさせる。
復活作となった前作「WARBALL」も決して悪くはなかったけど、楽曲の充実振りからすると、今作が真の復活作と言える。これぞピュアメタルの傑作!
★★★★★(2011.5.29)
PROTEST THE HERO 『SCURRILOUS』
カナダ出身の5人組の3rd。
某大型CD店のメタルコーナーで「メタル界で1,2位を争うプログレッシヴなバンド」と大々的にフィーチャーされていて、メタル・プログレ両方好きなのに、このバンドを知らなかったので買ってみた。
確かに、ヘヴィメタルでもあるし、プログレッシヴROCKでもある。
けれど、これはDREAM THEATERやRUSHとは別世界のプログレ・メタルで、超テクニカルなピロピロ高速ギターが曲中縦横無尽に駆け回り、常に騒々しく疾走する。
ハイトーンヴォーカルは、バックの演奏(というか、ギターの音)に埋もれてしまい、曲の全貌・メロディを掴むのが困難で、ギターを聴かせたいのか、歌を聴かせたいのかあまり良く分からない。
これはプログレ・メタルというか、「テクニカル・変態メタル」と形容するのがピタリと当てはまると思う。
The Mars Volta やSIKTHが好きな人なら全然OKでしょう。
★★★★(2011.3.21)
BAD HABIT 『ATMOSPHERE』
スウェーデンが誇るメロディアス・ハード・バンド、BAD HABITの新作。
音楽性を変えない限り、もはやこのバンドのアルバムに「外れ」というものは存在せず、今作も期待を裏切らない傑作となっている。
最高傑作「ADULT ORIENTATION」より若干ハードに味付けされた音は、「爽快・哀愁・メロディアス」という言葉がピタリと当てはまる。
このバンドは2曲目に名曲が多いけど、今回も変わらず②「Words Are Not Enough」は中々の出来。
名曲と言い切れる①、②、③の楽曲水準を最後までキープすれば、新たな最高傑作になったと思う。
全曲捨て曲無し!とは言い切れないけど、メロハー・フリークは確実に満足出来るアルバムです。
★★★★★(2011.2.17)
HIBRIA 『BLIND RIDE』
ブラジル出身、正統派ヘヴィメタルバンドの3作目。
ヴォーカル良し、ギター、ベース、ドラムは超絶テクニシャン揃いということで、全く隙のない完璧なメタルバンド。
デビュー作は文句の付けようが無い出来で、2作目も負けず劣らずの傑作だった。
そして期待の新作は、ズバリ、印象に残るヴォーカルメロディが減っている。
デビュー作の「Steel Lord on Wheels」、「Change Your Life Line」、「Millennium Quest」、「Defying the Rules」
2作目の「Tiger Punch」のような一撃必殺チューンが無い。
キラーチューンが無いというのは、そのヴォーカルメロディの魅力の低下が要因だと思うけど、全体的にキャッチーなメロディが減って、ダークな雰囲気が増している。
衝撃のデビュー作『Defying The Rules』には、上記の曲のように一発で耳に残るキャッチーなメロディが満載だった。
演奏陣の変わらぬハイテクぶりとは裏腹に、2nd、3rdとメロディの質が低下しているのが気に掛る。
ボーナストラックのフランク・シナトラのカヴァー「I'm Gonna Live Till I Die」のメロが1番印象に残ってどうすんの・・・
★★★☆(2011.2.6)