樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

2年ぶりの白山

2011-09-11 12:42:42 | 日記
毎年2回ほどは登っていた白山
昨年は何故か1度も登れずにいた。

9月10日(土)
会社の同僚で古くから「白山の自然を考える会」の
メンバーだった方と一緒に白山へ赴く

ほんとに「お久しぶり!」という気持ちで白山の登山道に足を踏み入れる。

            
別当出合、7時半出発
いつもは砂防新道というもっともポピュラーな道を登っていたが、
今日は観光新道を通って、立替問題が浮上している「殿が池避難小屋」
経由で歩くことになった。

この道は白山にはじめて登った20数年前、下山する際に通ったことがあった。
でも、この道のおかげで
下山後1週間の筋肉痛に悩まされ、「2度と山なんか登るまい」と思った
いやな思い出がある道・・・

まあ、今ならどんな思いを感じるだろうかと歩き始める。

西穂高の岩稜で思ったことだが、
ここ5年間の経験の積み重ねは、不可能であったことを可能にする場合がある、
ということ。

今回の観光新道の印象は、やはりまったく違っていた。
なんと気持ちのよい道か!
展望もよし、あまりびし~と整備されていない自然が残っている道、
段差は激しいが心地よい。
ほとんど登山者もいないので、自分達のペースで登れる。
静かな山歩き。
ちょっとお花の時期からはずれてしまったが、まだまだ
苦しいところの神頼み、の如く 花頼み
道端には花や実をつけた草花がそよ風に吹かれてたたずむ

     
      マツムシソウ

                 
                  ゴゼンタチバナ

      

室堂にある白山神社にお参りする
娘の大学受験、思い通りのところにお願いします!と。


             
頂上の奥社のお社もはっきり見えるほど、空気はからっと澄んでいた。
帰りのバスの時間もあるので、頂上は踏まなかったが
室堂でゆっくりと昼食
室堂まわりにあるお花畑(黒百合群生地)も今はもう
秋色、ほとんど茶色く枯れている。

ただ、蝶々が沢山飛び交っていて
私の腕にしがみつき、塩気多い汗を一生懸命吸っていた。
                     
       
帰路は整備されすぎの砂防新道
今年新しく立て替えられた甚ノ助避難小屋もみたかったので。
               
立派になった避難小屋のトイレは、なんと水洗!
小屋の看板には金ぴか文字で「環境省」と書かれていた。

休憩いれて約8時間の日帰り白山
同僚の方のペースも似たペースの方だったので
これからもまたどこかの山へ心身共に浄化しに行けそうね、と
意見が一致した。


すっかり秋色

2011-09-08 23:33:33 | 日記
台風12号の台風一過、金沢の気温はすっかり秋♪
今晩の気温21℃
虫の音色さえ何だか
もの悲しさを誘う。

白山室堂では、今朝
初霜を観測したそうな。

「柿が赤くなると医者は蒼くなる」と言われてる
と以前小児科医から聞いた。
柿が赤くなる秋は
気候がよく病気になる人が減る
→だから、医者はあがったり!
ということらしい。

医者にお金を使うより
行楽!味覚の秋!を
楽しまなくては~☆

鳳凰三山

2011-09-01 23:23:10 | 日記
8月最後の週末
ちょっとだけ無理をして鳳凰三山(南アルプス)へ足を伸ばす。

高速のPAで車中一泊
登山口である「青木鉱泉」に土曜の早朝駆けつける。
             
           
この裏からドンドコ沢渓谷を6時間かけて鳳凰小屋まで歩く
今の時期、お花が一杯
そしてこのコース、4つの大きな滝を見ながら歩けるので
6時間といってもちょっと気がまぎれる。
             
         レンゲショウマ

         
          南精進の滝
  
              
          
           白糸の滝

                  
         4時間ほど歩いた後のこの小川
         あまりにも澄んでいてきれいで冷たくて
         顔もあらい水も飲んでみました。甘い!
         そうです!これがサントリー白州工場で
         あの「白州」というウヰスキーになる水の元

                    
          落差30mはあるかと思う大迫力の 五色の滝

          
         糸のようにたれさがる寄生植物、すだれのよう


       
      ちょっと雨模様。みな修験僧のように黙々と足を出し続けるだけ


 大きな河原にでると、あと少し!鳳凰小屋に到着
     
            昭和7年に建てられたクラシカルな小屋
      でも、山小屋にしてはめずらしく水は流しっぱなしでたっぷりと
        豊富な水場がありがたい。小屋のスタッフはこの水で
             食器洗いなどがんがんやっている。

          
             こたつのある談話室
         小屋の親方の一言で総入れ替えが時々あり
            多くの人たちが話しに集まる

      外のトイレに並んでいたら、おや、虹
           
           

           
         ホウオウサンジャが小屋の周りに今が最後と
              咲き乱れていた

2日目の朝5時まで屋根に音をたてて降っていた雨
富士山とご来光を楽しみにしていたが、諦めた。
でも、小屋を出発する頃には雨はあがりいい感じになってきた。
地蔵岳への1時間半の道、最後の坂は砂地
             
  このあたりに来るとあのオベリスクが目の中に入ってくる
  後ろは真っ青の空!


                     
        てっぺんには人がたち、こちらに手をふっている
流石にあの岩の上には上がる気はしないので、観音岳へのルートをとる。

途中賽の河原にはお地蔵様が太陽に向かって並んでいる
何を話し合って拝んでいてくれているのだろうか。
           
  聞く所によると、子宝に恵まれる伝説有
  ここのお地蔵様を1体持ち帰り、子宝に恵まれたら 
  お礼参りにはお地蔵様を2体運び、お参りするとのこと。
  だから増えていって、こんなに沢山の集落ができあがった
  ・・・ということはごりやくあるんでしょう・・・ね

        
       観音岳の頂上からは向かいに北岳、甲斐駒ケ岳がど~~んと
       見えるはずだったが、ア~残念
       恥ずかしがるように雲の中

    ほしがらすが一羽、岩に上に止まり向かいの北岳を優雅に眺める
    必ず登りたい、北岳。いつのことになるだろうか。

ここから薬師岳を経て中道経由で青木鉱泉へ下る
中道は変化のあまりない、植林の林の中を下るコース
長くて木の根も多く、登りには退屈して辛い道だろうに。
結局休憩や昼食を含めて9時間もかかってしまった。


養老孟司が著作で主張する
「自然とは人間の頭でコントロールできないもののこと」の
とおり、今年はどっぷり天候に見放され
雨の自然とお付き合いさせてもらっている。
だからこそ、ちょっとした晴れ間
霧がふっとのいたその瞬間の風景に立ち合わせてもらっている。
一瞬に立ち会うということ、これが「山に登る」
ということかもしれないなあ


どぜう

2011-09-01 08:32:16 | 日記
野田さんの発言で一躍、旬になってしまったドジョウ

私、高校時代に家で小さな水槽に入れて
ドジョウを飼っていました。
ヒメドジョウで肌色のドジョウでした。

このドジョウ、人なつっこくて
手のひらを水槽にいれてジッと待っていると
砂の中からソロソロっと出てきて手のひらに
乗ってくる「手乗りドジョウ」
可愛いかったんです。
それがある日突然消えてしまいました。
一度跳ねて?脱走した前科があったので
周りを探したけど見つからなかったのです。跳ねて跳ねて庭に落ち鳥にさらわれたか、
知らない内に掃除機に吸われてしまったのか?
ちょっと怖くて
掃除機の中は確かめられなかったんだけどね。

そして3日ほど過ぎた日、
見つけてしまいました。
生きていたんです!
絨毯の毛にまみれて
ドアレールの近くで。保護色になっていてわからなかった。
すごい生命力でしたね。
今考えても。

それからそのどぜう、また脱走して
今度は外界への脱出に成功したのか
姿を消したまま。
窮屈だったんでしょう
あの小さな水槽が。