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樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

月夜に思うこと

2009-08-25 23:03:43 | 日記
昨晩の月はただただ美しかった。
宵の口、夕焼けに染まりかかった澄んだブルーモーメントに鋭角な白い三日月。意外とシャープな男性的な味があった。 Simple is best.

昨年9月15日、そう十五夜お月様の日、槍ヶ岳に登っていたっけ。
1928年播隆上人が開山した槍ヶ岳、開山した記念の日は新暦になおすと9月7日(私の誕生日)。50を超えた初めての登山は記念すべき山であった。

新穂高より約4時間、槍平小屋到着。ここらからが正念場だった。4時間半かけて槍ヶ岳小屋をめざす。樹林帯を過ぎた千丈分岐で2500m。白い百葉箱の様な「命の救急箱」が備え付けてある。中身は電池などなど??

               
                空の色、爽やかなブルーと雲の白さが眩しい!

これからが未知との遭遇・・・千丈乗越を目指さず直接飛騨乗越を目指すことに。3歩進めて呼吸を整え、ジグザグにあえぎあえぎ登る。1歩進めれば確実に目的地に到達することはわかっているが、本当に空気が薄くて苦しかった。2600,2700・・・と標識に励まされながら足を出すしかない。小屋に到着した途端ビールに走ってしまった・・・っけ。ここからは、お月見の始まりはじまり。テラスの正面に 十五夜の月
端正な常念岳の真上に上がる月
                           
いいお月見ができた。            常念、必ず登る!とこの時決めた。

翌朝の朝日を拝める幸せ


山の不便さに慣れてくると 山から下りてこの便利な生活がなんなんだろうと思う。そしていらないものが見えてくる。いらないものは捨てて必要最小限の質素な生活で充分だと思えてくる。

ひぐらししぐれ?

2009-08-25 22:34:13 | 日記
「せみしぐれ」という言葉があるが、せみはせみでも「ひぐらし」。夕暮れ近くになると山懐ではよく聞く、涼しげな声(羽音)。
車を走らせながら山ふところにある工房へ向かった。車を降りると、その「ひぐらし」に歓迎された。工房のご主人いわく、朝4:18になるとなきだすのです・・・毎日決まった時間に、と。夕方だけではなかったんだ!ではどんな条件で羽をこすり合わせ始めるのだろうか?という疑問ガ浮かぶが、今回はこれはさておき・・・

池田の庭園を教えてくれた友人と久しぶりに再会した。そして夜近く、この工房へ。周りの畑はいのししに掘り返されてしまうんです、とにこやかに出迎えてくださったご主人。手を動かすことが大好きな御仁と伺う。そして「箸和文化研究会」副会長であらせられる方だった。友人はここに泊まるため、すでに酒宴が用意されている。そのにぎわうテーブルをごらんあれ。
                        
          手作りの握りを作ってくださった方は事務局長。ご馳走様です!

水が冷たい。そう、地下35mくらいからの水だそうで、車を運転して帰らねばならない私はその水をご馳走になる。う~んお酒よりうまいかも!そして冬にはこの水は手に温かい。羨ましき限りの水環境。
この日は(意図して)千客万来?篠笛のお師匠さんとその弟子(フルート)、水亀の研究者、芸術家などなど。この居心地世のよさについつい魅かれてやってきてしまうのだろう。

近所の畑で取れた野菜をいただいた。大きさは不ぞろいだけど、しゃきっと瑞々しくてそれぞれの持ち味充分な味をだしている野菜たち。工房に忘れた野菜たちをご主人が帰途途中の私を追いかけて届けてくださる。これが本当の「ご馳走」さま!  感謝感謝。

   次回はマイ箸を作りにいこう。それも雪の降り始める頃に。
                     雪の景色がきっと美しいに違いない。