警官がスカート丈を測った時代もあった
60年代に世界を席巻したミニスカートブームは、韓国にも及んだ。
そのシンボル的存在が、女性歌手の尹福姫。
60年代に海外で活躍した韓国女性グループ「コリアン・キトゥンズ」の元メンバーだ。
1967年に帰国した彼女が金浦(キムポ)空港にミニスカートで降り立ったことから、その世界的なブームが韓国へ伝わったといわれている。
実際には帰国時にはコートを着ていたそうだが、レコードジャケットなどのミニスカート姿が大きなインパクトを与えたのは事実だ。
ただし性に保守的な韓国では、女性の露出に対する視線も厳しかった。
1973年には、短すぎるミニスカートが軽犯罪法で取り締まられたこともある。
その基準は、ひざ上20㎝。
実際に明洞(ミョンドン)などの繁華街を定規を持った警官が巡回し、女性を呼び止めて長さを測ったそうだ。
そんな時代と比べると、2000年代以降のミニスカートブームは隔世の感があまりにも大きいように感じます。