韓国は歴史を大事にします。
それはいいことだと思います。
しかし、歴史が重要な理由とは、それを教訓として現在、未来に生かすことができるからです。
日本との関係を重視してきた大統領は、歴史の教訓を「いま」に生かしてきたように思います。
ところが、今を生きる韓国人は、そのように国を発展させた大統領の歴史を忘れてしまったかのようです。
もしそうなら、いったい何のため彼らは歴史を学んでいるのでしょうか。
朴正熙大統領は在任中、「独裁者」として数多くの批判を受けましたが、現在では歴代最も人気のある大統領になっています。
それは日本を利用して国を再興したからであり、歴史にこだわり、日本を非難したからではありません。
当時もいまと同じように、韓国のメディアはことあるたびに日本批判を繰り返していましたが、朴正熙の歴史観は違いました。
日本の歴史を深く学び、それを韓国の「国づくり」のために役立てたのです。
これまで韓国が歴史認識を持ち出すのは、きまって日本に植民地支配の非を認めさせ、慰安婦問題で決着済みの要求を行なうときでした。
逆に国交正常化後、日本が韓国に対して行なってきた協力や支援の歴史にはフタをしてきました。
これでは、正しく歴史を見ていることにはなりません。
歴史を掘り起こし、日本を批判していれば韓国の将来は明るくなるのか。
むしろ、責任を自覚することで強くなれるのではと思います。
それは日本のためではなく、韓国自身のためであるはずです。