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+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

パンヘッド

2014-04-28 21:28:00 | SHOVEL


ヘッドのオーバーホールで基本となるガイド交換です。
下穴を1本づつリーマーで仕上げて測定。

ガイドも1本づつ外径寸法を下穴に合わせます。そして焼き嵌め。



今回はバルブシートの当る部分がかなり削られていたのでこのままでは指定のセット長になりませんね・・・。



シートリングといってもこの材料から削りだすんで時間も掛ります。



ヘッドもザグリ加工を地味に行います。



ちなみにパンはシートリングが鋳造時に一体成型されてますので取り外すのは困難です。



必要な締め代を確保して焼き嵌めします。暖めて、作業。冷まして作業と地味~ですね!!

やっとシートカットを行ってバルブのセット長を合わせていきます。



セット長は補足までに画像の位置で整備書に指定数値がありますのでこれに合わせます。



最少でシリンダーとのあたり面を加工して作業は完了です。



作業依頼が「きちんと直す」という内容の場合taniとしても自分が考えるベストな作業を提案させてもらえるのでやる気アップです。

オーナーに向けて発送ですkatatsumurisymbol5




PANヘッドオーバーホール

2014-03-10 21:37:00 | SHOVEL


今年2台目のパンヘッドです。これは腰上のみのオーバーホールです。

ちなみに動画はこんな感じのパチパチした音になります。



サイレンサーを付けんとね!
ピストンはオーバーサイズボーリング。シリンダーはガンコート(サテンブラック仕上げ)です。



上の画像はFシリンダーの点火時期に合わせた位置でのピストン位置を記録するために撮影しました。

値段は安いのですがこのリングコンプレッサはハーレーには十分すぎるくらい使えます。



ヘッド周りはガイド製作+シートカットです。



ステムシールは抜け止めを加工したガイドに使えば抜けませんがそのまま使用すると抜ける場合があります。



エンジンの始動まで確認しましたがキックの重さ、エンジンの歯切れなどは良い感じです。

パンヘッド・腰下

2013-12-28 10:41:00 | SHOVEL


今年はここまで終了。あとは来年です・・・。

お待たせしてます、オーナーさん。
「おいおいいつばらすんだよ?」ってくらいオブジェになってました。







待たせてこれだけの進捗とは・・。

まずはギアの合わせや寸法のフレなどを見ながらバラしていきますけど。

カムギアやコンロッドが交換されているようなので不思議に思いながら分解中。



上の状態で一度フレを確認したら分解開始。



もうバラバラです。

腰下を組む時にはかならずベアリング交換をします。

こういったテーパーローラベアリングを交換するだけなんですけど、特殊な工具が必要です。



ローラーベアリングにはセットでインナーレースやカラーが付属しますのでそれらもすべて入替です。



入替といってもちょいちょいって交換て訳では無く圧入用の治具だったり色々必要です。

なんか言い訳がましいけど、時間はかかるんよ。

カムベアリング押し込み中。



牛歩の方が速い・・・。