ビックバルブ

オーナーの持ち込みパーツを組み付けてシリンダー（ボーリング済み）に組んでいきます。

しかし・・。

入りませんけど、オーナー様

角の部分にRを付ければいけそうなので修正して次に進もうと思いましたがピストンリングの合口をチェックします。

想定内でしたが、合口が無いリングが多数発生しました。コレぐらいでめげてたら進めんけえね。

かなり苦労しながらコンロッドをセットします。

なんか変にガタの無い部分とありすぎな部分が混ざっていて苦労した。画像に写っている新品ストレーナはオイルパンと干渉したので外されて古いものに交換。

そして架台を作ってディスプレイ。

しかしまだまだ難題が残ってますので終わった気にならん。

このバルブ周りを組み付ける＝（８時間くらい苦闘する）

本当はこの状態でバルブスプリングとかを組んでC字形のストッパーを組めばいいはずなのですが今回使用するビックバルブではうまくいきません。

力ワザでバルブスプリングを押し込んでからC字形のストッパーを入れます。

本当は床面に物を置いたまま画像を撮らないようにしてたのだが１６個めの最後の力ワザの後なので余裕が無かったな～。

長年使ってたバイク用のバルブスプリングコンプレッサをちょんぎってこのエンジン用に冶具を製作。

無事に１８個のバルブ関連パーツが組み込み終了。

エンジンらしくなってきたね

シートリングを無鉛対応の材質に変更するためザグリ加工中。

全体画像。

丸１日ちかくかかってザグリ。


そしてまた同様にシートリング製作＆打ち込み。

そしてシートカット。

ビックバルブ化完了

長かった～♪

やっと組み上がりました

みなさんお忘れ？でしょうがFORDのフラットヘッドです。

オーバーホールメニューは
バルブガイドワンオフ製作加工
シートリング無鉛対応
バルブ研磨
クランクシャフト研磨ラッピング
シリンダースリーブ再生
となりました。

まあ近所に納品するので今後また目にすることはあるでしょうがオーバーホールする事はまず無いでしょうね～。

まあ勲章みたいなもんかな。「こんなのやった事がある。」って感じでしょう。

思えば最初の記事が２月ですから１０ヶ月ウチの工場に居座って？いましたのでオブジェと化していました。とにかく部品の入手が難しく最近の３ヶ月は部品を延々待っていました。とりあえず完成ということで本日は自分ひとりで打ち上げ中

ﾊﾟｯｷﾝ作成

　８ＢＡのオイルポンプを分解してました。

せっかくここまで分解したのだから確認するためにも開けて見ておきます。

ダメなら早く手を打たないといけませんからね！

ギアポンプですが、ひどい磨耗はありません。

ガスケットは０．３ミリ厚のシートから自作です。値段をつけるとしたら８４０円のパッキンセットの出来上がりです。

パッキンを作るのはイヤではありませんが、残ったガスケットシートをどうすんの？

要る人はご相談ください

悪戦苦闘

本日はバルブ関係を組み立てていました。

こやつが結構曲者です。朝７時から頑張って午後２時までかかりました。



　専用の工具が必要だったみたいです。

バルブとスプリングをまず組み立ててコの字型のパーツで固定するということは分かるのですが・・・。

簡単に入ると思っていましたが、意外や意外。


バルブを挿入して～。

カム側にはめる溝が見え～

ません・・・・？スプリングにプリロードを掛けないと溝が見えてこないことに気が付きました。

解説書を見ても「ワタシ、ニホンジン、エイゴワスレマスタ。」

専用のピックアップツールが１９５０年には有ったみたい。

現代風に訳すとコレ

力加減とコツを摑んだころに作業は完了。

　部品の欠品を補うために鉄板を削り出してワッパを作ったり、余計な物満載です。バルブがすべて組みあがったのが午後３時、ここからクランクを研磨し始めます。あっつうまに完了。

新品のメタルをエンジンに付けて、

規定トルクで締めようとすると、解説書に規定トルクが・・・。
「９５foot-pounds」っていくらよ？
ＫＴＣのカタログの裏に載っている換算表でいくと１・３５６倍すればＮｍになるんね、ハイハイ。１２８Ｎｍでメインベアリングを締めます。

夕日が沈んだころにはピストンも挿入完了。８個のピストンが付いたクランクを手で回すのは重たい。

ほとんど加工屋の仕事は終わりちかくなりました。まあエンジンを組み立てるのは加工屋の仕事では無いといえば、無いのですが・・・。

自分で加工して、組み立てるのも楽しみといえば楽しみですね～。

フラットヘッドの特徴

フラットヘッドとよく呼んでいますが、全体の感じがわかりませんよね。

バルブのクリアランスを確認しておくためにヘッドをちょこっと載せてみました。

ヘッドにはプラグ穴しかありません。まあ冷却用のウォータージャケットはありますが、機能的にはただの蓋です。

８ＢＡという刻印がありますが、コレがエンジンの型式になります。

クリアランスが取れたのでバルブを組み付ける作業に明日から進みます。