+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

ゼファー750

2012-05-15 07:46:00 | 故障例 ヘッド
3組み立て


組み付け前のピストンの状況。メーター読みは3万キロですがこんなもんかな?わかんない。



トップリングからは若干ガス抜けがおきてますが、白煙の症状は少なかったです。


ヘッドガスケットは上下を間違えずに組み付けて写真撮影。



3万キロ?走行のヘッドは2、3番は良好で1、4番は濃い目です。



組み立て後に試運転しましたが多少ダルダルって感じの音がしますがタペット音は消えました。乗ってみましたが負圧キャブと車検対応マフラーのおかげでしょうか普通に回ります。

静かです。

いかに普段乗り回したり作っているバイクが排気音が高く乗りにくいのが判りました。

基本スパルタンなエンジンが好きなんよね~。病気じゃな。

1分解編

 カム周りの異音を調査するためにヘッドカバーを外していましたが・・・。

ボルトが折れますyellow18

う~む。

とにかく排気側のボルトはほとんど焼き付きかけてます。

そして折れた所はドリルでどうのこうのできそうな位置ではありません。



ヘッドを降ろすことが確定ですyellow13ase2

だいたいメッキのボルトを使うのはあんまり好きじゃないな~。

2問題の消しこみ

ゼファー用のテンショナです。ヘッドカバーを外してカムを外せばテンショナは手で触れますのでそこでどうも違和感がありました。



車両についていた部品



新品。



テンショナは中央部分を押すのでこのガイドの入る部分はそれほど重要ではないような気もしますがオーナーが「アクセルオフで音がする時がある。」と言われていたのでどこかに原因があるのではと思いココを疑いしました。

残りはカム周りの音なのでこれはクリアランス調整でいけるかな!

フェアレディ

2009-12-07 22:30:00 | 故障例 ヘッド
日産の古い4気筒ヘッドがいらっしゃいました。


A型と違うのはOHCになっている事でしょうか?



カムが直接ロッカーアームを押しています。バルブクリアランスは手前側のネジ部分を調整するようです。機能美を感じる造りですね~yellow19

今回の主な目的はなぜかプラグホールの回りに出来ている穴の補修です。腐食による物でしょうが、うまく補修できるでしょうか?



TIG溶接できないか見てもらうことにしましたが腐食がひどいと溶接がうまくいきません。そうならないことをまずは祈りましょう。

そして溶接から上がってきましたが腐食は広い範囲に広がっていてその部分を除去した後に溶接を行うようになりました。「溶接すればいい。」と簡単にはいかない場合があるという事をご理解くださいねyellow19



そしてガスケットの当たる部分も腐食していたので面研ですっきりとした感じに仕上がりました。これからしっかり働いてくれることを願ってますgood



エキマニ

2009-05-12 05:13:00 | 故障例 ヘッド
軽自動車用のエキマニですkatatsumurisymbol5



ちょっと歪んでいるので研磨して欲しいという依頼でしたが~hospitalkatatsumurisymbol6symbol6

かなりの症状でした。


依頼していただいた修理工場さんとはこれまでも良い関係で大体ウチが「こうこうなっているのでいくらぐらいかかりそうです。」と事前に説明して費用について納得して持ち込んでくれます。

実際に削ると左端の部分がソリ上がっていて研磨しなければ再使用はできそうもないレベルでした。



原因はスタッドボルトの折れた状態で排気漏れを起こしていたのが考えられますが・・・。

マニホールドの肉厚自体が左側より右側の方が厚肉になってますよね~。歪みやすいといえばそうだし、キチンと締め付けてあれば大丈夫なんでしょうが難しい所です。

面研~♪

2009-04-06 23:49:00 | 故障例 ヘッド
日記の更新がスロ~ペースになってます(汗)

定番のメニューが多いので・・・。



面研ですpiyosymbol6

ぱっと見、それほど悪くなさそうなヘッドでも研磨機にかければこうなります。



これをガスケット交換だけで済ます整備工場と面研までして組む整備工場はどちらが良いかは修理を頼む側の判断になります。

「限度内だからよい。」「ヒートさせたから研磨する。」スタンスが全然違いますよね。

tani的には研磨するのが商売ですので当然研磨派です。

横縞のヘッド

2009-03-15 05:30:00 | 故障例 ヘッド
今日はディーゼルエンジンのヘッドについて書きます。



面研中ですhi



ヘッドの上側(画像の中で)がまったく削れていない事が分かると思います。



近くによって見るとこんな感じで削れていきます。

研磨の方法でこうなっているのでしょうが砥石の回転方法でこのような事が出てきます。

簡単に説明すればディスクグラインダーを直角に立てて横方向に削ってあります。

これはどちらかといえば汎用の研削盤での削り方だと思います。

ウチの機会の場合はディスクグラインダーを限りなく水平にして削っていきます。フライス盤を想像してもらえば良いと思いますね。

今回のような状況だとヘッドは段々畑のようになってますので水漏れ、油漏れが外に出たりするような不具合が年数が経つと出たみたいです。

研磨一つとっても表面の仕上げとか方向とかいろいろ考えさせられます。