

ボーリングしてリングの合口寸法やシリンダーとのクリアランスを確認して出荷です。

今回はボーリングとピストン代金で31000円(税抜)で終了です。



ガイドのツバの下にオーリングが入るタイプが入れられてましたけどガイドの内径が摩耗してしまってます。
どんだけしばいたんですかと言いたくなる痕跡がありましたけど・・・。

下穴の健全な部分がまだしっかり残っていたので下手に触らないほうがよいです。きちんと予熱しておいて適正なハンマー(大ハンマー禁止)でやさしく追い込んで行けば抜けるのが普通で抜けなければガイドを削り取る方がよいかな。面倒だけど。

製作したガイドを焼き嵌めしてバルブを仮に入れてみます。

ここでバルブがバルブシートの当り面に対してほぼ当るくらいの仕上がりで済んでればガイドの製作作業、ガイド下穴リーマ合わせがうまくいった事が確認できます。
ここでダメならガイドを抜き取ってシートリングに合わせてガイド下穴をボーリングしないといけないので先が長くなりますけど。
今回はシートカット作業に進めます。


普通に組むと右の高さになりますのでそれだとちょっとカムリフト時にリテーナとステムシールのリップが当たりそうで怖いです。

正確にはバルブシートの沈みによってバルブの突出し量が多くなればリテーナーとシールリップの距離が取れます。突出し量(=バルブ沈み量)もハーレーの指定範囲がありますのでその辺も確認、調整しながらの作業です。
沈みすぎるとそれはそれで悪影響があるのですべてが適正範囲に収まるような按排です。
洗浄、組み立ての依頼があったので組み込んでヘッドは完成です。
