+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

地味ですが・・・。

2006-09-30 19:35:49 | ボーリング加工他
シリンダーヘッドの組み換えをしてました。

オーバーヒートさせてしまいヘッドを交換することとなったそうです。

オーバーヒートして歪んだのなら平面研磨すればいいじゃないかって?

ところがこのヘッドは副燃焼式のヘッドでチャンバーと言われる部品がなんとうか硬くて砥石がちびるのが半端じゃない。0.1ミリ削るのに砥石が2ミリくらいちびる。セラミックで出来ているらしくすんごい硬い。
だから削るのイヤ。

でも今回は削らなくてもよかった。symbol5


ヒートさせたヘッドが割れてくれてました?
古いバルブは再使用するということでバルブを研磨します。研磨っていってもシートの当るところを45度で正確に仕上げます。


さらにこいつはカムが直接バルブを動かしますからクリアランスの調整をしないといけません。リフターをセットしてカムを固定します。そして反対側からバルブを差込ます。(まだスプリングは付いてませんよ)

そしてクリアランスを測りながらシムを注文するようにとマニュアルには書いてありますね。でも実際そのエンジンしかしない会社以外持ち合わせはありませんし、シムを頼む費用、時間もバカになりません。



だからバルブの頭を削ってやることでコンマいくらのクリアランス調整を行います。バルブフェースグラインダーにはそういう頭を軸に対して直角に削る機構もあるのでそれを使いきちんと削ってあげます。決してグラインダーを手に持ってするんではありませんよ。

タテロク

2006-09-30 01:06:04 | ボーリング加工他
某社製のタテロクです。ウチで平面研磨できるヘッドの限界です。

長さはコレがトラックでは最大級。重さは直六の1枚ヘッドではずば抜けた重さです。
機械の横方向のストロークを最大限使ってやっと削れます。後5センチ長いと削れないがギリギリです。これ以上長いヘッド作らんでよ!メーカーさん。


なんでこのヘッドが重いかっていうとコレは噴射方式がコモンレール式となったためかわかりませんが、普通この系統のヘッドではヘッドの上にスペーサ(アルミ製)がついていたものを鋳物で一体成型したんですね。激重ですよ。ひっくり返すのも一苦労。

でもね、こんな大物も熱で歪むって信じられます?

中央が凹むのではなくねじれる感じに歪むのがこいつの特徴なんですよ。鋳造時、熱処理時の歪みが開放させるんではと元鋳造氏のワシはにらんでます。

クランクのメッキ

2006-09-28 05:10:45 | ボーリング加工他
先日メッキに出したクランクが帰ってきた。メッキを薄付けするよう考えて出したがやはりメッキ層が厚くなり仕上がり具合は

「う~ん。」

削る前のメッキの状態。プツプツ付いているのはメッキの花(多分通称)。プツプツは気にはならないがクランクのウエブに近くなるにつれメッキが痩せている。


メッキ厚があるかどうか一度削ってみて欲しいといわれたので削って仕上げたのがコレ。

両端がうまく付きませんね。このクランク自体隅R部分が凹んだような形になっており付きにくい形状です。幅も狭いし、メッキ厚も厚い。三重苦です。

「使う事はできるけど。」って注釈をつけないといけないレベルです。メッキは0.1ぐらいの修正が一番綺麗ですね。



これがメッキが薄いときの仕上がり。これなら気分はすっきりですな。peace

我慢できん・・・。

2006-09-26 18:01:39 | バイク
これまで準備してきたパーツを付けずにおくことにもう我慢がデキン。

付けちゃった!symbol4

ポン付け完了!
こうみるとマスター本体の色がガンメタっぽいのは地味じゃな。これまでゴールドだったから少し色気が減った。

ホースはブラックコートタイプを選んだのでちょい渋めか?



一番心配だったカウルとの干渉もほとんど心配なし。マスターに取り付けるバンジョーはブレンボ用のショートではなくスズキ用。圧力スイッチでストップランプを点灯させるためショートではネジ部分が短すぎます。

ホースをつなぎエア抜きしますがいつまでたってもレバーの感触がありません。おかしいな~。キャリパーのブリーザーからはもうエアは出ないんだけど・・。なにか間違ってるに違いない。

「ん??」




このゴムキャップ部分に思いっきりエアが溜まってました。

リザーブタンクのステーは西村ジョイでアルミのフラットバーを120円くらいで1メートル分購入。使ったのは8センチくらい。また膨大に余りが発生!


画像でミラーの錆が気になりますね・・・。

握った感じはかなりいい感じです。でもタンクが帰ってこないと走れません~。

はよ、かえってこいよ~。

シマ模様

2006-09-25 22:14:51 | ボーリング加工他
よく見るシマ模様です。

平面研磨中によく出ます。メーカーの加工機ではこのシマが出ている場合があります。これはシリンダーヘッド側ですが、ブロック面側の出ている場合があります。

バルブを中心とした少し大きな円がありますがこれがヘッドガスケットで押える部分です。この部分がところどころ削れていたりまだ削れて無かったりする部分が出てきます。この当らない部分っていうのは当然ガスシール性も低いです。

つまり燃焼ガスが外に漏れたりひどい場合はラジエータにガスが抜けたりする事になります。このヘッドは歪みもありましたがシマ模様がひどかったですね。

チューニングバイブルといった本には「ブロック面側のシマを嫌い最小研磨する。」と書いてある場合もあります。これは薄いガスケットを使う場合ガスシール性を向上させるようにしておく必要があるからだとワシは考えております。