クラッチ周りはいつもと同じ部品を使って周り止めをしておきます。
クラッチスプリングはアフターマーケットパーツがすでに付いていたのでそのまま使います。
左がナナハン純正、右がアフター品。
バネの硬さを比べる装置が欲しいのですがなかなか中古市場に出ないので・・・。簡易に確認。
純正の方が硬いかも。
腰上を組んでいきます。
基本だとtaniは思うのですがピストンが上死点できちんとシリンダーのトップに来ているかどうかの確認が重要です。
ここがコンマ何ミリか違うだけでも圧縮比が全然違います。
今回は圧縮は上げる必要も無いのでヘッドガスケットは1100用。ナナハン用より安いです。
ここの容積が増える分も予測済みなのでそのまま進みます。
また標準作業のバルタイ計測。
ここをポンって付けれるのはカタナではありえないかも。
ケガキの線はノーマルのカムスプロケの穴位置に付けた時の物。こでだけズレているとバルタイで言えば7~8度くらい違います。
1度や2度なら違いはでなくてもさすがに5度以上の違いは分かるかもしれません。
面倒でもやらないとエンジンを組む意味がありません。何十時間も掛けてブラスト、洗浄、塗装、機械加工、組み立てを経て最後の30分くらいで出来る事を面倒だとは思いません。
まあだから能率が悪いのかも(汗)
リアルタイムではありませんがGSX816Sのエンジン整備記録。
今回のテーマはエンジンをリペイント、内部パーツの更新です。
エンジンを過度に弄ってもオーナーが扱いにくいとなってもしょうがない。
古いワイセコですが変な摩耗もなく良好なのでそのまま使います。
フレームからエンジンを外してもらってブラスト作業。
よくナナハンのエンジンはパーツの供給がとかネットで書かれてたりしますがクランク関係のメタルなどは他車種と共通化されまだ手に入ります。
コンロッドメタルは穴の開いて無い物が新品です。
コンロッドのキャップ側はそのまま使用して小端部側には油穴を開けてピストン裏への油の飛散用とします。純正と同じ状態です。この穴とクランクの油穴が一致した時だけオイルが飛び散ります。
ミッションは特に悪くは無いのでベアリング交換のみ。ミッションもセンヒャクなどと同じ品番の部分もありますので部品は入手可能。
忘れ物が無いかを記録するための画像。オーリングやテンショナのクッションとか付けてあるかの確認です。
ナナハンにはスラストメタル(緑色)がありますのでこれを忘れると結構、音がでるかもね!
つづく