+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

腰下修理

2017-09-20 04:27:00 | SHOVEL
腰下のみ送られて来て補修するケースもショベル系は多いですね。




入庫した際はクランクピンが偏摩耗してガタガタ。コンロッドの大端部のレース寸法がなぜだが中央部が7/100ミリ大きく不思議な状態でした。



それに合わせても本末転倒な気がしますのでレースを入れ替えて寸法合わせ。ラッピングツールというのが曲者で1時間くらい作業します。磨く、冷やす、測定。また磨くみたいな繰り返し。



上の画像は新品、下の画像が交換前の状況。



相当横にズレてコンロッドのレース部分が当ってます。

クランクピンはJIMSの3ホール。これを現在は選択中。いろんなメーカーを使うと実績がまとまらないので決めて使ってます。



ローラーを積み上げるのにグリスを塗ってますがコンロッドとローラーの寸法合わせをする時には不要なので一旦流しておきます。



ちなみにアルミのローラーゲージとスチールではローラーの全長が違うのでご注意を。



メインベアリングも交換しますのでレースは当然新品ベアリングに付いてるものと揃えて交換。



ピニオン側も寸法を合わせて交換。きちんと測定して寸法を出せばスムーズにフライホイールはケースの中で回ってくれます。



腰下ではありませんがこの年式のヘッドに使われているシートリング材は熱で変質するのかシートカットの刃では切れなくなってます。下手に力を入れて加工しても当りが悪く後のトラブルになるのでシートリングの交換が必要となります。



バルブは持ち込まれた物を使用してセット長など規定値に入っているか確認したら完成です。





フレーム

2017-09-17 13:56:00 | GSX1100S
周南市は色々と業者さんが居ますのでこういった作業に困らないのが良いとこかも。



フレームのみで持ち込まれた場合も対応可能です。



ブラスト後に粉体塗装で下地処理。



粉体塗装の良い点で静電気でフレームの裏側まで塗料が届きます。

そして今回は下地のシルバー塗装。



そしてカラー+クリア塗装です。



全て温度管理の行き届いた温風乾燥炉で焼きつけられてます。

費用は10~12万前後となります。


シルクロード

2017-09-09 05:49:00 | ボーリング moto


ホンダの古い?単気筒バイクのエンジン。純正部品が廃番が多く困ります。



ピストンはTKRJ製オーバーサイズピストンを選択しました。

ピンハイトなど主要寸法は一緒です。

リングはオイルリングの幅など純正とは違う寸法になってますのでリングだけ使うというのは無理のようです。



リングの表裏は分かるように刻印がありますがオリジナル商品のようでメーカーの刻印が入ってます。

ヘッド側は排気ガイドを1本流用加工。



ロアシートは製作です。



シートカットを行って完了。



バルブは純正品が廃番なのでリプロパーツ。



形状だけ見るとリプロの方が重そうに見えますが? リプロの方が軽かった。


64チタンシャフト

2017-09-07 06:05:00 | バイク
年に数本ある64チタンのシャフト削りだし。



正直材料費が1万円くらい掛かるから安くは無いです。



ワイヤロック風の穴は1.5ミリで開けてます。もっと太い方が良い場合もありますね。この辺は好み。



ナットはSV650などのリアアクスルナットとボルト径、ピッチが一緒なので取り寄せてみたらえらく近代風(汗)



もっと普通っぽいフランジ付きでというオーダーなのでまた工作。







簡単にポロッと作れませんがチタンは錆びないので後々の見栄えはかなり良いですよ。気が付く人もほとんどいませんが!