ショベルの腰下オーバーホールが完成しました。
画像だけ見てるとこのコンパクトなケースを組むのにあれだけ時間が掛かるのかと懐かしく思えてきます。
タペットローラーのケースもブラスト+塗装で綺麗にしましたが、ボルトマニアはこういった部分のボルトも変えたくなります
以下は過去日記です。
SHOVELのクランク(フライホイール)が組みあがりました。
交換したのはピニオンシャフト、スプロケットシャフト、クランクピン&クランクピンベアリング、コンロッドレース、コンロッドブッシュ、コンロッドサイドワッシャです。
コンロッドレースを交換して新品のベアリングに入れようとしたら当然のように入りません
解説書にもピンの外径、レースの内径、ベアリングピンの寸法でクリアランスを取ってというように指定がありましたが、組み付けだけだと0.08ミリもレースの内径が小さかったです。それをダイヤルゲージで寸法を図りながらホーニングして解説書にある「プラグフィット」=クリアランスゼロを体験したり、指定クリアランスまで拡大して「これが適正値の状態じゃの~。」みたいな体験もできました。
コンロッドの小端部のブッシュも入れ替えるだけではピストンピンが入りません。
それも交換後、リーマーで寸法合わせです。
手間がかなりかかりますが一度キチンと解説書に従って作業をすべてやってみると試験課題をクリアした感じがします
以下は過去日記です。
仲良し兄弟~♪オカッパ髪の子供のようです。
ピニオンシャフト側のナットを規定トルクで締め付けた記録を画像に残しておきます。
こうすれば、後で「締めたっけ?」ってなりません。
スプロケットシャフト側、このナットはかなり痺れました。
解説書を見て「エッ?こんなに締めんの~?」ってトルクで指定してありました。
540Nmですって。ウチにある最大のトルクレンチの出番です。確かに一番衝撃の加わる部分です。
これはインパクトで締めとけば大丈夫という訳にもいかないのでトルクレンチで締めるのですが困ったのがフライホイールの固定方法。
スプロケシャフトのスプラインに付けるレンチは購入していたのでそれで固定することにしてバイスにかますことにします。
しかし300Nmを超えたあたりからバイス台を置いている面板が動いていけません。
作業台みたいなのに固定されていたらその作業台を足で踏ん張ればいけるのだが・・・。バイスの周り止めをして人力で540Nmまでクリアしました
クランクがほぼ目途がたったのでケースに手を入れていきます。
パテが塗ってあった部分を外すと・・・。
クラックが~~
見ちゃうとね~。
直さん訳にはいかんな
溶接を依頼しにお出かけします。
そしてテーパーネジ加工します
ピニオンギア側のベアリングレース、カムシャフト用のベアリングを交換しました。
やはりベアリングとシャフト、レースの関係はそのままでは使えないようです。
延々と寸法あわせをしてやっと完了。
大変じゃな、こりゃ。
ケースをガラスビーズでブラストして次の工程に進みます。
スプロケット側のケースにクランクを入れて行きます。これは専用工具が無いと無理な作業です。
無くてもできそうな気もしたんですが最終的に締め込んでキチンとエンドプレイが有るか無いのか確認できないので工具を買いました。
そしてピニオンギア側もすべてギア類は新品となっています
だんだん形になってきました
もうちょいかな~?
タペットローラー続きです(汗)
ショベルの腰下にタペットローラーを組もうと指でクルクル回してみてましたが・・・。
「ムッ???」と感じで分解しました。
ローラーの内側のパーツが磨耗してました。積み上げた一番下が唯一無事で残りは画像で曇った部分が磨耗してます。これではいくら油圧で調整できるというハーレーのバルブクリアランスもさすがにカバーできませんし、ローラーがキチンと回らないのでカムもすぐダメになってしまいます。
とりあえず異常を見逃さないでよかったかな