+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

GSX1100SZバルタイ&完成

2010-08-31 22:42:00 | GSX1100S




作業完了です。

あとはオーナーのところで息を吹き返すのを待つだけじゃね~。
最後にバタバタしたのがバルタイ。



この画像を見てピンと来る方はマニアです(笑)排気側のカムスプロケットの画像



そして吸気側のカムスプロケット。



どうも451の刻印のスプロケットは470という刻印と取り付け位置が違いますのでそれが悩みの原因だったようです。



よく某メーカーのカムがバルタイが狂っていたという話の引き合いに出されるこの451という刻印のあるカムカムスプロケットですけど、ノーマルでもキチンと合いません。

部品の組み合わせがどうであれ、カムの指定角に合えばそれが正解だと思うので自分は深く考えませんでした。

あんまり考えてもせんない事に時間をかけてもしょうがないのでカムスプロケットを外してインデックステーブルと汎用フライスでガガガッと削ってバルタイを測れば終了です。

本当はカムチェーンを1コマずらせば大体合いそうなんですが、それでは通常のマニュアルにあるコマの数え方と違ってくるのでそれはマズイんですね。

今度誰か他の人がカム周りを見た時に「なんじゃコレ、コマの位置が違うじゃないの!」って直したらいかんじゃろ。

こうやってスライド加工しとけば見たヤツも「コレはバルタイが取ってあるね~。」ってすぐ分るけ~ね~。

そしてバルタイが決まったらセルを回してヘッドにキチンとオイルが上がってくるのを確認した後にヘッドカバーを付けて圧縮圧力を測定しました。

そして出荷となります。

ショベル ヘッド

2010-08-28 03:23:00 | SHOVEL
年に何台作るのだろうと思うショベルのヘッド。



定番のメニューを行います。

面研、ガイド製作入れ替え、シートカット、MANLEY製ステムシール対応加工です。


ガイドの製作、入れ替えがうまくいけばシートカット作業もすんなり済みます。



細かく言えばガイド製作後に焼きバメした後にガイドの内径をリーマーで合わせたり、シートカットした後にバルブのセット長を合わしたりと細かい調整はしています。

下の画像は持ち込まれた時に付いていたバルブとバルブガイドです。

このシールは国産のΦ9用だと思うのですが、ショベルのバルブはステム系がΦ9.50~Φ9.55くらいの物が使われてます。

やはり9ミリ用のシールを無理やり広げて使うのはtani的にはお勧めしません。



排気のバルブステムはかなり焼きついていますので最悪バルブが固着して途中で止まってしまいますよ。

オイルが下がるのも困るけどシールでオイルを掻き落としすぎるのも同じくらい困りまるの~。

ショベル 腰下

2010-08-28 03:18:00 | SHOVEL
ショベルの腰下オーバーホールが完成しました。





画像だけ見てるとこのコンパクトなケースを組むのにあれだけ時間が掛かるのかと懐かしく思えてきます。



タペットローラーのケースもブラスト+塗装で綺麗にしましたが、ボルトマニアはこういった部分のボルトも変えたくなりますyellow16
以下は過去日記です。

SHOVELのクランク(フライホイール)が組みあがりました。



交換したのはピニオンシャフト、スプロケットシャフト、クランクピン&クランクピンベアリング、コンロッドレース、コンロッドブッシュ、コンロッドサイドワッシャです。



コンロッドレースを交換して新品のベアリングに入れようとしたら当然のように入りませんyellow22symbol5



解説書にもピンの外径、レースの内径、ベアリングピンの寸法でクリアランスを取ってというように指定がありましたが、組み付けだけだと0.08ミリもレースの内径が小さかったです。それをダイヤルゲージで寸法を図りながらホーニングして解説書にある「プラグフィット」=クリアランスゼロを体験したり、指定クリアランスまで拡大して「これが適正値の状態じゃの~。」みたいな体験もできました。

コンロッドの小端部のブッシュも入れ替えるだけではピストンピンが入りません。



それも交換後、リーマーで寸法合わせです。



手間がかなりかかりますが一度キチンと解説書に従って作業をすべてやってみると試験課題をクリアした感じがしますgood

以下は過去日記です。



仲良し兄弟~♪オカッパ髪の子供のようです。

ピニオンシャフト側のナットを規定トルクで締め付けた記録を画像に残しておきます。

こうすれば、後で「締めたっけ?」ってなりません。



スプロケットシャフト側、このナットはかなり痺れました。



解説書を見て「エッ?こんなに締めんの~?」ってトルクで指定してありました。

540Nmですって。ウチにある最大のトルクレンチの出番です。確かに一番衝撃の加わる部分です。

これはインパクトで締めとけば大丈夫という訳にもいかないのでトルクレンチで締めるのですが困ったのがフライホイールの固定方法。

スプロケシャフトのスプラインに付けるレンチは購入していたのでそれで固定することにしてバイスにかますことにします。

しかし300Nmを超えたあたりからバイス台を置いている面板が動いていけません。

作業台みたいなのに固定されていたらその作業台を足で踏ん張ればいけるのだが・・・。バイスの周り止めをして人力で540Nmまでクリアしましたyellow18symbol6

クランクがほぼ目途がたったのでケースに手を入れていきます。

パテが塗ってあった部分を外すと・・・。

クラックが~~yellow22ase



見ちゃうとね~。

直さん訳にはいかんなyellow24

溶接を依頼しにお出かけします。



そしてテーパーネジ加工しますgood

ピニオンギア側のベアリングレース、カムシャフト用のベアリングを交換しました。




やはりベアリングとシャフト、レースの関係はそのままでは使えないようです。



延々と寸法あわせをしてやっと完了。

大変じゃな、こりゃ。

ケースをガラスビーズでブラストして次の工程に進みます。

スプロケット側のケースにクランクを入れて行きます。これは専用工具が無いと無理な作業です。



無くてもできそうな気もしたんですが最終的に締め込んでキチンとエンドプレイが有るか無いのか確認できないので工具を買いました。



そしてピニオンギア側もすべてギア類は新品となっていますpeace

だんだん形になってきましたpeace





もうちょいかな~?

タペットローラー続きです(汗)



ショベルの腰下にタペットローラーを組もうと指でクルクル回してみてましたが・・・。

「ムッ???」と感じで分解しました。



ローラーの内側のパーツが磨耗してました。積み上げた一番下が唯一無事で残りは画像で曇った部分が磨耗してます。これではいくら油圧で調整できるというハーレーのバルブクリアランスもさすがにカバーできませんし、ローラーがキチンと回らないのでカムもすぐダメになってしまいます。

とりあえず異常を見逃さないでよかったかなyellow19symbol6


SZ組み立て

2010-08-26 21:19:00 | GSX1100S


バルタイ確認中・・・。

確認後すぐ出せる予定が全然頭のなかが整理が付きません。

思いっきり迷宮に入り込んだの~。

カムが違うんかオーバーラップの値が全然合わん。

参考:0.3ミリリフト時)

IN { OPEN BTDC16 CLOSE ABDC65 ・・・作用角261度 }

EX { OPEN BBDC49 CLOSE ATDC23 ・・・作用角252度 }

ちなみにコレだと吸気のロブセンターは114.5度、排気は103度。

吸気が違う気がする・・・。


以下は過去日記



塗装が済んだ腰下を組み付け中~yellow24tyusha




ガンコート(シルバー)の質感はこんな感じです。もっと艶を出そうと思えばクリアを混ぜると出るのかもしれませんが多分耐熱温度は下がってしまうでしょう。そして売りである冷却性能も落ちるのではないでしょうか?

バフ途中のケース類と仮組み付け。



バフは根気じゃね~。


腰下を組んでいてquestion2となったのがこのビスの長さ。



左側3つが通常入っている長さの物、右側がこのSZに元々組んであったビスです。

ちょっと短すぎて締め付けているとぐにゅ~って変な感触があります。



手持ちのネジに交換して次の工程に進みます。

日曜日ですが今日は用事を言いつけられなかったのと暑くてバイクに乗るのは危険と判断してガレージライフとしました。



もう一度耐水ペーパーで研ぎなおしてバフしました。

なんでこのカバーに固執するかというとコレを済ませてオイルパンにオイルを入れたいんです。そしてオイルポンプを手で回してオイルが各部から出てくるかをチェックしました。

ピストンをクランクに組む時は注意してます。



そして豪華にピストンリングコンプレサーの4個掛けです。



手でも入らないことはありませんがこっちが慣れると楽です。ワイセコとかリングのテンションの強い物はコイツの出番です。



そしてシリンダーが無事入りました。



この状態でクランクを手で回して異常な感触がないか確認したらピストンがシリンダーの上面から飛び出していないか確認しておきます。下がりすぎも困りますが上がりすぎも更に困ります。

次にすでにバルブ周りを組み付けたヘッドが登場します(汗)



腰下を組む前に腰上は準備されています。そうしないとエンジンとして形にできませんし、いくら養生しておいても埃などが内部に入るのが気になってしまいます。



そしてここまで日曜日の夕方には形になりました。もうチョイじゃな~。



KH250 クランク

2010-08-25 22:00:00 | クランク_moto
ベアリングとシールが届いたので組み立ててました。



プレスで押し込んで行くわけですがベアリングプーラーをうまく使うと結構冶具は必要なく出来る作業です。



芯出しも知恵の輪みたいに考えながら無事終了。

いいクランクになるといいな~。


バラバラに分解、チェック中yellow19symbol6