最後に余談ですがなぜかこのシリンダーは1箇所のみオーバーサイズになってました。
シリンダーの仕上げがメーカーらしくないなと思い見ていると寸法が違います。
純正寸法の穴も悪いといえば悪いですけどまだそれほどではありません。
なぜ1箇所だけボーリングしてあったのか謎です
ボーリングする場合にお勧めするのが最小面研です。
「やらんでもええ?」と言われそうですけど、加工屋としてはこういう状況になっている物オはキチンとしたいです。
画像ではシリンダー間の部分が削れてません。
これではオイル洩れや圧縮が抜ける原因になるのでイマイチですね。
クランクケース・オイルパン取付面研磨編
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20111214_001 (8)by
tani
面研と言われる作業はウチではこの機械で行います。
円盤上の砥石を使って切削面に直角に細く削る平面研磨機とこのように横方向に削る研磨機と2種類あります。
どちらが良いのかは良い点、苦手な点とありますので判断できませんけど今回のように範囲の広いものを削るのは横方向に削るのが向いていると思います。
今回はオイルパンの取り付け面に深い傷があるという事で修正研磨です。
ガンガン削りたいところですがオーリングが入る部分があるのであまり削るとオーリングが潰れ過ぎてしまいます。
オイルパンやカバー類を取り外す時にはどこにカッターを打ち込むか考えてからやりましょう。
設計するヤツがうまく考えてくれていればヒントがどこかにありますし。
なければ最小限のダメージで済ませられる部分が有ると思います。