+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

GSX860S企画再燃♪

2013-07-31 21:47:00 | ボーリング moto
2シリンダーはホーニング+上面研磨で完成です。



組み付け確認用の腰下に1100用のベースガスケットを載せてみます。



ベースガスケットより見えるアルミ部分はシリンダーのスカート部分と干渉します。



ケースボーリングを始めるとまずこの部分が削れ始めます。



そしてこれぐらい削り込むとシリンダーの前側が削れ始めてきます。





そこから指定の寸法(シリンダースカート部分が干渉しない数値)まで加工。




芯出しはスリーブを抜いたダミーシリンダーで行いました。



クランクケース裏面より確認します。







良い感じのクリアランスです。次はピストンの加工に進みます。



1GSX1100SのスリーブをGSX750Sのシリンダーへの移植を検討中。



GSX750S/Eのエンジンをボアアップするのはφ70のピストンで816CCが定番ですけどセンヒャクのピストンを流用して以前φ72ピストンで860CCになるベコを作りました。

今回はセンヒャクのスリーブを移植して作るので最高でφ75のピストンまで組めなくはない仕様です。900CCくらいにはなんのかな??



ちなみに中央にあるZ1000MK2用のスリーブは自分用として仕入れてますけどなかなか着手できずにいます。

フライス+アーバーでシリンダーの下面を仕上げていきます。別にコレでなくても下面は研磨できますけどね。加工の時間はフライスの方が時間がかかります。



そしてスリーブに合わせてツバ部分も拡大します。



スリーブの方もツバ部分などを追加加工しながら寸法調整。



焼き嵌め後にスリーブスカート部分を調整します。



次に問題になるのがピストン。

GSX1100Sのピストンには2種類あるのですが今回オーナーから送られたのは右のタイプです。



ピンハイトなどは一緒なんですけどね!



製造方法が違うんです。右が鋳造ピストン。左は鍛造です。

鋳造と鍛造ではまず重量が鍛造の方が軽いです。そしてピストントップランドにアルマイト加工がされてます。逆に鋳造の方はスカート部分にコーティングがされてます。

鍛造に変更しないといけませんな!



1200スポーツスター

2013-07-29 18:18:00 | バイク


最近のネタはハーレーのエンジンが多いですね。

本日はスポーツスター1200のヘッドです。
バルブガイドはストックしているので速攻で交換。抜け止めの溝加工も行います。



ガイドの入替はガイドの外径とヘッド側の穴径の締め代を調整したり、バルブとの内径の調整が必要だったりとポン付とはいきません。



96年式のスポーツスターですけど排気バルブとの当り面は凹凸が多くでてきてます。



ハーレーにしか使わないシートカット用の刃物です。



当り面に光明丹を付けてますがバルブの当り面からポートに向けた形状が変わります。



吸気側もこんな感じ。



パチッと感じの良いエンジンになるといいですね!

カスタム

2013-07-28 16:51:00 | バイク


現状記録。

とうとう足回りのパーツ発注をしてしまいました。



PMCさんのサマーセールで在庫有りという事で仕入れました。日曜日なのに山口は雨(豪雨ともいう)なのでごそごそと交換。



フロントは2型のホイールとセンヒャクのホイールではディスク取り付け面の幅が違う(10mmほど2型が広い)のに気が付いてゴソゴソとスペーサを付けて調整。もともとアクティブのキャリパーサポートには3ミリのスペーサーが付いていてこれまでは2型のホイールだったからいらなかったのですが今回はホイールがGSX1100S用なので必要になりました。キャリパーも2ミリほど内側に移動させたのでなんとか組みあがりましたがフロントアクスルにカラーを入れたりとちょっとごちゃごちゃしましたな。



リア側もスプロケがそのまま使えると勘違いしてましたけどスプロケの内径が違う、PCDが違うという事だったのでスプロケを追加加工して組み換えました。これで走ってみてスプロケの丁数が決まってから正規の物を買えばよいかなと。

全体像はこんな感じです。



周辺には仕入であって自分用ではないと詭弁を使っていますので一応ホイールとタイヤをセットで販売する場合は19万円あれば可能です。

タイヤはダンロップα13、ホイールはヘリテイジF2.5、R4.0です。8月上旬のセール期間はこの値段で入手できますよ!

ショベル ヘッド

2013-07-28 06:47:00 | バイク
最近は少しペースダウンしていますがショベルヘッドの修理もポツポツと入ってきます。



まずはガイド製作から着手します。



材料はリン青銅(高強度タイプ)ですが内径を仕上げるのに結構時間を取られます。

ただうまくガイドが製作できている時はシートカットの量も少なく済みますのでブツブツ言いながらも製作してます。



スプリングのリアシートも追加加工をしてステムシールを組み込めるようにします。



純正のバルブガイドにそのままシールを組むとシールのリップ部分が高くなるのでそうならないようなガイド寸法とロアシートの逃げ加工が必要です。



moneyガイド製作14000円、シートカット6000円、ガイド入替6000円、部品代がおおむね18000円(2013年7月時点、バルブ、ステムシール、ヘッドオーバーホールガスケットキット)で44000円(税別)で完調ショベルヘッドが手にはいるのだから安いような気もしますけどね!

Z系ヘッド

2013-07-24 18:48:00 | バイク


1能率がまったく上がらない気温が続いてますね(汗)

とりあえずガイドの抜き取りと掃除をするだけで汗ダクですyellow22ase

ガイドを抜き取ったヘッドの寸法を測定してから部品を注文。

ガイドが届いたので焼き嵌めまで進めます。




2ガイドを焼き嵌めしたらシートカットです。





普通にしか見えませんけど頑張って面研してあります。

そして仮組してクリアランスを調整中。



ちなみにクリアランスを調整する時にカム山中心線がリフターに対して鉛直か直交かで数値が違うので悩みどころです。

直交の場合はこんな感じ。自分はここの数値を合わせてます。



鉛直はこの方向ですけどカム山が反対だからええじゃないかとも思えますが今回のカムはこちら方向の方がクリアランスが少ないです。



オーナーの指令に見合ったエンジンになればと思います。