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+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

GSX1100S_ノーマルサイズ再生

2021-10-14 08:08:00 | GSX1100S
スタンダードボアでの修理例



特注スリーブの外径をシリンダーの下穴寸法に合わせて調整します。

シリンダーの下面も最小限に研磨します。



圧入、上面研磨、ボーリング、ホーニングまで済んだ状態です。



ピストンは初期の鋳造タイプですが特に痛んだような形跡もない。



ただトップリングは摩耗してます。リング溝が規格内なのでこのまま使うそうです。



オイルリングの上下のレールを合わすのが当時風だったのだろうか?


謎でございます。

PMCサマーセール

2020-07-16 21:30:00 | GSX1100S
サマーセールという事なので商品の仕入れを・・・。





これまでは4.0Jを付けてましたがタイヤのサイズを見ていると4.5Jが適正リム幅だったりするので?



これでスイングアームのどこが当たるかを確認して(4.0Jでも少し当たる部分を削らないとダメだったので)ゴソゴソします。



リアアクスルシャフト製作

2020-05-28 20:39:00 | GSX1100S
高額感があるようであまり製作依頼の無い部品。



GSX1100S用のリアアクスルシャフトです。

上が製作した物で下はよくあるGSX-R用純正シャフトです。

材料は64チタンですがフランジ形状のためΦ35の丸棒から削り出すため材料費が2万円を超える事、加工時間も相当かかります。



フライス盤とインデックステーブルを使って6面加工。





中空構造にして純正より軽くしてあります。



今回は純正風でという事でしたが自分用で付けているのは6面加工の部分はもっと武骨な感じとなってます。



製作費用は材料費と加工費で4万円前後となります。



DP1260 FOR GSX1100S

2019-07-30 05:36:00 | GSX1100S
GSX1260S用のヘッド。



バルブスプリングはST-2用。よくネットなどでバルブを外す時にプラグレンチなどで叩いて外すなどの裏ワザ的な紹介記事がありますが組み付けにはバルブスプリングコンプレッサーが無いと組めないのだから当然工具を買っておく必要があります。
 
専用の工具があるのに別のやり方をやって外す必要があるのかなと。

叩いて外すとコッターがバルブのステムに傷を付けたりする事がありますのでバルブやコッター、バルブガイドを交換しないならすべきでは無いとtaniは考えます。

不具合が起きるかもしれないやり方を奨める意味はないかな?



いつもの決まった作業ですが仮組のヘッドガスケットを使ってバルタイの確認。



今回はカムをウエブカムの#223。



排気側はスプロケ番号が451のタイプに合わせて作られていますね。コレ。



排気は素組でほぼOKな位置ですね。



バルブリセスとのクリアランスは問題無し。


カスタムオーダーをしているメーカーさんからピストンが到着。





ベースはJEの鍛造材をオリジナルのリセス形状や圧縮比を計算した形状で製作してくれます。



4個単位なので在庫をするリスクが無いのが気分的に楽ですね。

GSX1260S用腰下完成。



組むと違和感がありませんけど、ボア径78ミリとノーマル72ミリに対して6ミリボアアップ。ピストンの上死点位置も良い感じの所に収まってます。



当然ですがピストントップの容積も測定しながら作業して狙いの圧縮比になっているかを確認します。



スリーブなどもワンオフで製作しながらボア78ミリにしてもスリーブ肉厚やシリンダー部分の削り代を最少にするような作業が織り込まれてます。