+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

HD EVO ボーリング

2011-09-27 05:22:00 | HD EVO
エボの腰上作業を実施しました。

エボは部品を常時在庫しているので発注して在庫待ちとか入荷待ちが無いのでサクサク作業を進めます。


1ヘッド周りの作業
まずは使用するバルブガイドを準備します。外径を調整したりと細かい準備をしてから焼きバメ、そして更に内径を使用するバルブに合わせてリーマで寸法を出します。



そしてシートカット+擦り合わせ。



シートカットする前は排気側はカーボンの噛み込みなどでどこが当たり面かわからないくらい黒くなってました。



カット後の画像は当たり面がわかるように光明丹を付けてます。エボのシート材は仕上がりが良いのでええね~。



使用するバルブと純正バルブとの違い。これは吸気側。吸気側のキチンと当たり面がわからなかった状態です。



そして排気側。



バルブの傘部分の形状がKPM製の方がすっきりしてます。

自分はこのバルブでエボもショベルも組み合わせて使ってます。ガイドの内径をあわせたりするリーマの寸法を統一できるという理由と表面処理が気に入っているのが理由の一つです。浸炭処理というのがステム周りにしてあり焼きつきや溶着に強いというメーカーの推奨です。

このエボも元気になるとええね~peace

2シリンダー周り



ハーレーのエボ系のシリンダーをボーリングしましたpeace

これからはそろそろ90年代のバイクも一度リフレッシュが必要でしょう。

でもね~、ハーレーは別の意味で早めに一度腰上をやるのをお勧めしますyellow19

ホーニング後の状態を写真でうまく撮影できないのですな~。



そして最終チェックで合口の確認。自分でそろえたピストンセットですので開梱して確認して出荷です。オーナーにチェックの責任をなすりつける訳にはいかんからね。



最初になぜ腰上のオーバーホールを勧めるかというのはシリンダーがすごく変形していてスタンダードのピストンではうまく行かなくなっている物がほとんどです。

過去の日記にもスポーツスターのシリンダーで同じ様な例もありますし、別のショベルのシリンダーでも発生します。



今回のエボは0.01インチオーバーサイズ(約0.25ミリオーバー)でボーリングしましたが本当にギリギリ加工できてくれました。

オーナーさんに歯切れのええ感じを味わってもらいたいです。

ダブダブ生活終了?

2011-09-26 04:27:00 | バイク
9月で3台目のW1ヘッドのオーバーホールです。



今回はΦ8のバルブステム用のガイド製作からとりかかります。



ガイドを焼きバメしてシートカットも順調です。





画像はΦ8用のバルブシールですが先に付けておいてもスプリングのロアシートは組付け可能です。



ロッカーカバー内のヘッド締め付け座面が円錐状になっていたのでエンドミルで座面を加工します。この部分はロッカーカバーを組んだ後は増し締めできません。



座金が入っている部分のはずなのですが蟻地獄のような形状になるのが不思議です。



これでダブダブ生活完了。

Zミッション WPC

2011-09-18 19:11:00 | バイク
2WPC処理から帰ってきましたkirakira2

洗浄してから組付けです。



WPC処理と一言で言ってもパーツの種類によってMOSショットを加えたりSn処理をしたりと色々違いはあります。画像でも色合いが違うのがお分かりかと思います。



ギアの歯面一つ一つを丁寧にWPC加工されていますので気分も上昇ですup_slow



いつもながらオカノブラストさん、ありがとうございますpeace
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ミッションをWPC加工に出す前に分解します。

処理から帰って来る時は一つづつ袋に入ってきますので順番を記録しておかないと大変です。


そしてカタナのミッションと違いZ系のミッションは油穴の位置が1箇所しか合いませんので組み立てる時は更に注意が必要です。



来週には仕上がる予定peace