今年最後のショベル？

シートリング製作入替

バルブのセット長を解説書の範囲に入れるように加工。シートリングを作って焼き嵌めと色々回り道はありますがやりきった時の満足感は良いです。

良いショベルになってパチパチと弾けて欲しいですね！
シリンダー編

トルクプレート付で送られてきたシリンダーをボーリング。使用するピストンはＫＢ製です。

このピストンはＳｉ（シリコン）が１６％も含まれているので耐摩耗性、熱膨張が一般的に使われる材料とは違うのでクリアランスの設定が「マジか！」って感じです。

ヘッド編

tani的にはシリンダーだけやるのも、ヘッドだけやるのもモッタイない。

ガイドは製作入替しましたが年式が古くシートカットしても正規のセット長にならないのでリングを外します。

ある程度削ってリングを薄くしてから溶接して引き抜くけど・・・。

やっぱりこの年式のリングは超削りにくい。シートカットしてもうまく削れないので交換してよかったと思います。

アイアンスポーツスター

ハーレーアイアンスポーツスターのヘッド。

行うのはガイド製作、シートカット作業です。

加工が終わったら各部の確認を行います。

カムがリフトした時に当らないとか。色々と考えないと組んだけどうまく行かない原因になります。

まあアイアンの修理がきちんとできたとしても生活は激変はしませんけど。

粘着系で頑張ります。
ガンコート塗装とボーリングをしたシリンダー。

ちなみに塗装だけ依頼される場合は断りますのでボーリングとセットの時だけ塗装します。

塗装だけなら塗装屋さんに依頼する方が良いです。

シリンダーの内面がダメな物をそのままウチから出すのはイヤなので引き受けたくないっていうのが本心かもね。

ショベル ブリーザーボーリング

ブリーザギア用の穴をボーリングしていて気になった段差。

ケースを合わせてラッピング。

見て見ぬふりをして結果的にエンジンがイマイチよくならなければ意味がありませんしね～。

新品のベアリングレースを組んでからラッピングするので芯ずれも少ないです。

クルンクルンとフライホイールが回るとええな。
あまりすることは無いと思っていた作業が意外に多い事があります。

ブリーザバルブというのがハーレーのエンジンにはありますが結構異物を噛み込んでいたりして傷が入ってます。

ボーリングバーで狙いを定めて加工するんですけど。

結構気を遣います。

パンヘッド

カスタムショップで一度分解したというエンジン。

taniのお奨め定番メニュー追加でこんな感じになりました。

超普通になった！



ヘッドはバルブガイド製作、シール付きタイプへの変更、シートカットです。

完調にするのにこのガイドのガタが全ての基本（ガイドという意味も踏まえ）となります。

この部品を交換しない選択はちょっと無いです。

そして使用するカムリフトに対してクリアランスがあるかも確認です。

ストローカー用フライホイールだったのでそれに合わせてピストンを探すのが大変でした。

スタンダードサイズしかすでに設定が無いのでシリンダーはスリーブを入れて再生してます。

当然ですが腰下もすべて分解して悪い所は洗い出しました。

フライホイールのクランクピンも腐食してたので交換したり。

ピニオンシャフトも同様に腐食しているので交換。面倒なようにも見えますけど別に誰でも出来そうな作業です。それをせずにオーバーホール済みとか言うショップとは付き合わないほうがええかな。ワシはイヤ。

メインのベアリングは当然交換です。

さらに当然だけどベアリングレースもセットで使用するように指定されているので交換。

普通にやればうまく動くはずのハーレーの古いエンジン。そうでないのが多いけど。

完調ショベルへの道

ふと見るとシートリングをざぐってまた小さいシートリングが入ってます。

これではイマイチかな？
面倒だけど全部取り外して交換です。

調子よくなって高速巡航で排気バルブ周りの温度が上がった時に抜けては困ります。

ガイド製作、シートリング製作で費用は掛ります。

でも修理すると完調なショベルになると思えばワクワクしませんか？