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+TANI 

山口県の谷口自動車というエンジン修理屋の周りで起きる出来事が中心です。

1966

2006-12-19 17:59:17 | ボーリング加工他

まだまだ現役です。

1966年式のいすゞDA640です。クルマで走っているのはまずいないとは思います。しかし産業用のエンジンとしてはまだ使われてますよ。

自分と同世代のエンジンとしてはまだまだ頑張って欲しいものです。


今回は油がヘッドとブロックとのあわせ面から漏れて出てくるとの症状で入院です。

以前ヘッドをOHしたけどすぐなったという事ですが、物を見ると~。

研磨せずに組んだヘッドですね。自慢ではありませんが、自分がやった物には特徴のある印が付いてます。だからかならず判ります。

 ヘッドの面を研磨した感じではやはり歪みというかヒネリが残っていました。これですっきりとしてくれるハズです。

某K兄弟サイトで顔みたいに見えるものを特集?してましたが、これは絶対顔に見えますよね。

「!」って感じでしょうか。

まあしつこく言うようですが、ヘッドをはぐったら研磨しておいたほうが、間違いないですよ。ガスケット換えることを考えたらそっちの方が得だとおもうんだけどな~。

最近まじめかもね~。

2006-12-15 18:15:28 | ボーリング加工他
最近ちょっとだけ忙しい。

まあ年末に近くなるにつれてヒマになりますから今は我慢かな~。



珍しいお客さんです。スタッドボルトをM10×1.5からM12×1.5にして欲しいと依頼がありました。

「いいですよ!」って快諾しましたが、ふと問題が?



このスタッドはホイールが取り付くボルトだから取り付け面に対して直角にネジを切らないといけないんですね・・・。



人間が右にねじれてますからコレは難問です。なぜか自分は写真屋さんで真っ直ぐ立っていても

「傾いてる!」って写真屋さんの目はごまかせないらしい。

ちなみにラジコンしてる時は前に傾いてますがね。alien

下穴をフライス盤で空けて、下穴は真っ直ぐです。あとはハンドタップでネジを切りますが、これが問題。手で切ったら間違いなくねじれるのでフライス盤をガイドの代わりに使いながらゴリゴリ12本ネジを切りました。

これで一度お客さんに確認してもらいましょう。

こういったレアな加工はめんどくさくて儲かりません。でも個人的には
大好きです

基本的には飽きっぽいオヤジですから・・・。



ノズルチューブ交換

2006-12-14 20:49:01 | ボーリング加工他
こんな物の交換もやるんですよ!peace
 ディーゼルエンジンには特有の噴射ノズルがあります。そのノズルの入る部分にノズルチューブがあります。
 このチューブは燃焼室の真ん中に配置されていたり、斜め方向から入ったりと色々なケースがあります。
 今回は4バルブタイプのノズルです。




 こんな感じでシリンダーヘッドに取り付いています。この部分で周りに見えるのはガイドとステムシール、ブリッジガイドです。つまり普段は油もみれの部分ですがノズルチューブの入っている外側は冷却水が流れてます。この冷却水をシールしているのが最初の画像で下側に見えるオレンジ色のOリングです。
 このチューブから水が出るという事で交換して欲しいと依頼がありました。
 分解するとOリングがねじれています。

チューブの方にもねじれた痕跡が残ってます。これではシールできんわな。
チューブを外す特殊工具が写ってしまいましたね。マル秘だったのに~。
ちなみに外し方を丁寧に説明してあげましょう。

「タガネをブチこんでネジを緩めるようにベシ回す。」と外れます。はっきりいって固い時は腕がプルプル言うぐらい固いです。

あとはしつこく穴の中を掃除します。歳をとると穴の中は暗くてよくみえません。チューブに石鹸水をつけたOリングをはめてねじれてないかよく回します。穴にも石鹸水をよく塗ってスポンて入るくらいまで掃除しないといけません。ここでけっしてハンマーを持ったり、力を入れてはうまくいきません。

絶対にスポンって入りますから。

あとは特殊工具で先端の細い部分を広げてかしめればOKなんですがね。これも各メーカーで工具は色々ありますが、自分で作成した特殊工具で自分は入れてます。プレスで押すかネジを使って引き込むかした方が失敗はありません。

ヘッドの歪み

2006-12-13 01:53:40 | ボーリング加工他
意外と小さなエンジンでも歪みが問題になるケースが最近多い。

ヘッド自体の大きさは弁当箱をちょっと大きくしたぐらい。オーバーヒート後、ガスケット交換をしたが今度は圧縮が無いって事になったそうです。
 中央のボアが左右のボアとつながってますね。これでは3気筒になりません。実質1.5気筒くらいかなって感じ。
あと画像の上側にへんな線がでてますね。ちょうど燃焼室にある副燃焼室付近を境にして幅のある3本の線がありますが、これは最初からこういった加工が入っていたみたいです。




拡大するとこのように見えますがこれではこのヨコシマの段差からガスが逃げると思うんだけどね~。どうじゃろ?

ガスケット自体もメタルの重ね合わせタイプなので歪みには冷たいalienタイプです。最初のヒート時に研磨しとけば2度手間にならないんだか、状況によりどうしてもガスケット交換ですまさなければいけない場合があるから困ったもんだ。

今回の加工で生き返ってくれるでしょう。



あと友達?のカスタム屋さんで夕方話をしていたらT社の人がコレを持ってたから、

いきなり「欲しい!!!」ってハイテンションで言った!

本当はそのカスタム屋さんに配るものだったんだが、4AGとか2TGとかスキモノが多いからもらちゃいました。帰り際アノヒトは会社でもらえるから別に貰わなくてもよかったかな~って気が付きましたが・・・・。

先着1名様にプレゼントいたしましょう。



ゴソゴソと

2006-12-11 20:22:25 | ボーリング加工他
色々手をいれてました。


2TGのカムメタルの入替です。実際DOHCなのでこのブロックにあるカムはオイルポンプを動かすカムなんだそうです。

でもこの部分のメタルが磨耗していたので交換した方が良いとオーナーに直訴した結果、交換OKとなりました。交換自体はめんどくさくて地味な作業なんですが、この部分はエンジンをクルマに載せたらまず、交換できない部分なので手は抜けないんよ。


専用の治具を作って抜き換えている間にオーナーさんは外でバルブについたカーボンをノコ歯でゴシゴシ取ってましたね。

まあ「自分でやり~。」っていうオレもオレか?
 ヘッドについも確認したいので持ってきてもらいました。ヘッドの状況を見たのちカーボンの清掃、擦り合わせが終わった段階でヘッドを研磨しようと事になり、またの再会?symbol4を約束してお別れしました。



最後にyasuさんのボンネットを開けさせてパチリ。なんかいろんな物がついてますが、なんですかね、このエンジンは。

昔縦置き今横置きって感じか?