田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「新日本風土記」「松本清張と鉄道」 旅と松本清張

2020-05-08 23:40:59 | ブックレビュー

 

 今日の「新日本風土記」は「松本清張と鉄道」だった。確かに、清張の小説は旅や鉄道、地名、地図が重要な位置を占めるものが多い。だから映画やドラマにもなりやすいのだ。

 旅という点では、その読み方も含めて『点と線』の福岡県香椎(かしい)、『ゼロの焦点』の石川県羽咋(はくい)、『砂の器』の島根県亀嵩(かめだけ)、『時間の習俗』の福岡県和布刈(めかり)などが印象的に描かれている。「全国の僻地の伝説を探る旅」が題材となった『Dの複合』もある。

 特に『張込み』の2人の刑事や『砂の器』の今西刑事の足を使った捜査活動を読みながら、こちらも日本中を旅するような感覚になった。これも清張小説の醍醐味だ。

 また、東京各地の描写では『点と線』の東京駅、『砂の器』の蒲田、『波の塔』の深大寺、税務署の汚職をめぐる連続殺人劇『歪んだ複写』の五反田と洗足池などが記憶に残っている。

『砂の器』の映画と原作の間 その1
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/91dde6edf312177337a692a2e1ff3f35

『砂の器』の映画と原作の間 その2
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3b460492781d5254b1895fdbf3fdf7a6

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『リオ・ブラボー』

2020-05-08 06:23:34 | 1950年代小型パンフレット

『リオ・ブラボー』(59)についてはいろいろ書いた。

 

  

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