田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「午後のロードショー」『カーリー・スー』

2024-09-30 08:30:14 | ブラウン管の映画館

『カーリー・スー』(91)(1995.8.18.金曜ロードショー)

 

 当たり屋で稼ぐホームレスの少女カーリー・スー(アリサン・ポーター)とその保護者のビル(ジェームズ・ベルーシ)。そんな2人にまんまとカモにされた女性弁護士グレイ(ケリー・リンチ)との奇妙な関係を描く。

 ジョン・ヒューズ、思えばずるい男である。何しろ『ホーム・アローン』(90)のマコーレー・カルキンに続いて、この映画ではアリサン・ポーターなる達者な子役を使って、またしてもハートウォームコメディを作ってしまったのだから。

 ただし、この映画は、疑似親子の成立までの描写が少々弱い。特にケリー・リンチが演じるバリバリのキャリアウーマンの改心の経緯の描き方が不十分なので、説得力に欠けるところがある。

 ただ、ヒューズが描く家族ものを見るたびに、現実のアメリカでの不幸な家庭の多さが、こうした夢のような映画を作らせるのだろうと思わされる。せめて映画の中では…という希望や夢の反映なのだろう。


 

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「BSシネマ」『パトリオット・ゲーム』

2024-09-30 08:00:31 | ブラウン管の映画館

『パトリオット・ゲーム』(92)

「午後のロードショー」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/969c66c86a0bdc0f5eace859f9ba1b81

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マギー・スミスの出演映画 その3

2024-09-29 10:56:27 | 映画いろいろ

『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』(10)(2011.6.15.東宝東和試写室)

 イギリスの児童小説の映画化で不思議な力を持った乳母が主人公と聞けば、『メリーポピンズ』(64)を思い出す。ところがこの映画のエマ・トンプソン演じる乳母のマクフィーは、魔女を思わせるメークと衣装で登場して意表を突く(一作目は未見なのでこれが初対面なのだ)。

 確かに、イギリスの児童小説は、チャールズ・ディケンズの「大いなる遺産」「オリヴァー・ツイスト」を始め、ダークでブラックなものが多いし、『メリーポピンズ』も決して明るい話ではなかった。

 この映画の舞台は戦中だがわざと時代を特定できないように描いているし、牧歌的な農場の子どもたちと都会の子どもとの対立も映し出す。子どもたちが改心するにつれてマクフィーが段々きれいになっていくところがご愛嬌。製作・脚本もエマ・トンプソンだからこれは当然の結果か。

 女性監督のスザンナ・ホワイト、母親役のマギー・ギレンホールや大ベテランのマギー・スミスが大活躍と、全体的に男性の影が薄い気がするが、この映画は父親の不在や子どもたちの自立を描いた一種の寓話なのだから、これはこれでいいのかもしれない。良くも悪くもハリウッド製のファンタジーとは違う味わいがある。


『カルテット! 人生のオペラハウス』(12)

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/39402
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/36937


『ミス・シェパードをお手本に』(15)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9f156b66b57255d8c6a7f8e0417c5ace

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マギー・スミスの出演映画 その2

2024-09-29 10:29:58 | 映画いろいろ

『フック』(91)(1992.8.10.日本劇場)

マギー・スミスはウェンディ・ダーリング役

 ピーターパン・シンドロームと揶揄され続けてきたスピルバーグがついに撮った本物のピーターパン映画。だが志向的には甚だピーターパン的であった『未知との遭遇』(77)『E.T.』(82)を超えてはいなかったし、アクションの面白さから見ても「インディ・ジョーンズ」シリーズには及ばない。

 贔屓目に見ても、スピルバーグの力量低下やアンブリンプロ製作映画のマンネリ化は否めない。こうなると、スピルバーグもジョージ・ルーカスのように、プロダクションを作った時点で監督ではなくプロデュース側に回った方がよかったのかもしれないと思えてくる。

 なぜなら、彼はもはや若いうちに自らの映画的な夢は達成してしまったのだから、あとは何を撮っても、かつての栄光と比較されてしまうからだ。

 もちろん、ルーカスとは違い監督にこだわり続けるスピルバーグの方に好感は持てるのだが、そこに何らかの新味がなければ観客は離れていくだろう。今日のように、彼の映画をガラガラの客席で見るのはつらいものがあった。

 とはいえ、百歩譲ってこの映画を弁護すれば、この、大人になってしまい、夢と現実のはざまで悩むピーターパンこそ、スピルバーグ自身の投影なのではないか。そしてこの直球ではない、変化球ピーターパンこそ、彼の映画をピーターパン・シンドロームと揶揄する世評に対する彼流の答えなのではないかという気もする。

 この映画が彼のピーターパンに対するエンディングであるならば、それを乗り越えたところで、新たな展開に移行する可能性も大いにあるのだ。

【今の一言】今から思えば、この頃のスピルバーグはスランプ期だったと思うが、それを見事に乗り越えて、いまだに現役の監督であり続けているのだから感服する。


『天使にラブ・ソングを…』(92) 修道院長

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e18d403aa1902cfed9b1d5bce3adef04


『天使にラブ・ソングを2』(93)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4de5ce0f5651871f819f8bc26799cbb5

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/89b957d241687f1fdcd7d5e3cb53414e


『ハリー・ポッターと賢者の石』(01) ミネルバ・マクゴナガル先生
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07) 

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1e81f2ae9b62b1f03412be2b9449434

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マギー・スミスの出演映画 その1

2024-09-29 09:23:15 | 映画いろいろ

 

『予期せぬ出来事』(63)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0c88113285fbe0bd58b9650bc4bc6524


『名探偵登場』(76)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/933d6a655b34bead1a6bd66a35486a30


『ナイル殺人事件』(78)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/aee0aa3e6a11c6a73a06ba1b052da8f6


『地中海殺人事件』(82)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cffbb16ecac149356749bd2d2dba7f8f


 

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「虎に翼」最終回

2024-09-27 13:26:29 | テレビ

 朝の連続テレビ小説「虎に翼」が最終回を迎えた。吉田恵里香の脚本は、法律を中心に置きつつさまざまな問題を提起し、朝ドラのタブーを破った挑戦的なものだった。

 主人公の猪爪(佐田)寅子役の伊藤沙莉を見ながら、「ひよっこ」(17)の米子が随分と立派になったものだと思ったりもした。

 途中からは、宮藤官九郎作の「新宿野戦病院」とのキャストの重なりも楽しんだ。

 そして、主題歌である米津玄師の「さよーならまたいつか!」を流しながらのカーテンコールのようなラストシーンを見ながら、あー半年が過ぎたのか…とちょっと感傷的な気分になった。

https://www.youtube.com/watch?v=5DNqESedFMk

 このところの朝ドラは、この「虎に翼」も含めて、「エール」「おちょやん」(20)「カムカムエヴリバディ」(21)「らんまん」「ブギウギ」(23)と、現代劇よりも時代物の方が出来がいい気がする。

 

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「金曜ロードショー」『バズ・ライトイヤー』

2024-09-27 09:37:07 | ブラウン管の映画館

『バズ・ライトイヤー』(22)

謎の一端が明かされる
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f59dfb1adada8d7dc5786a7a1f7e992a

【インタビュー】『バズ・ライトイヤー』今田美桜
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a8292f1349173060cf8abef6e5533e6e

【インタビュー】『バズ・ライトイヤー』鈴木亮平
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/43eb78faeb0547104bae1a7d8c916416

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「午後のロードショー」『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』

2024-09-27 09:26:10 | ブラウン管の映画館

『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(84)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの前哨戦
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bacc1c52e0f58e7bbc8f1ba7e793fc2d

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【ほぼ週刊映画コラム】『憐れみの3章』『ビートルジュース ビートルジュース』

2024-09-27 08:10:33 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『週末映画コラム』

今週は
奇想天外、摩訶不思議な世界が展開する
『憐れみの3章』
『ビートルジュース ビートルジュース』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1448270


【インタビュー】『ビートルジュース ビートルジュース』山寺宏一、伊瀬茉莉也
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ab7750ee83c93c9f15c5c079f0d4a7c0

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【インタビュー】『ビートルジュース ビートルジュース』山寺宏一、伊瀬茉莉也

2024-09-26 19:21:47 | インタビュー

 ティム・バートン監督が、自身の出世作となった1988年の映画『ビートルジュース』の35年後を描いたホラーコメディー『ビートルジュース ビートルジュース』が9月27日から全国公開される。

 本作の日本語吹き替え版でビートルジュース(マイケル・キートン)を担当した山寺宏一と、アストリッド(ジェナ・オルテガ)役の伊瀬茉莉也に話を聞いた。

「僕たちがこれだけいろいろと頑張ったんだから、とりあえず見てくれ」(笑)

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1448336

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