下品だけど、ナイスガイ(笑)。
「僕とデッドプールは、境界線が分からないぐらいかぶっています」
「ひたすら”赤いくそ野郎”の活躍を見るための映画です(笑)」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1152050
「視界がぼやけ、涙が頬をつたうけど、ずっと微笑んでいられる」
遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれたオギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。度重なる手術のため、自宅学習を余儀なくされたが、両親(オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツ)は、10歳になった息子を、学校に通わせることを決意する。オギーは学校でいじめや裏切りといった試練に遭うが、やがて彼の存在が周囲に変化をもたらしていく。
この映画は、オギーの姉ヴィアの友人ミランダ(どちらもチャーミング)が語る「オギーという太陽の周りの家族という惑星の物語」である反面、『スミス都へ行く』(39)ならぬ「オギー学校へ行く」の物語でもある。
チャプターとして、オギー本人、ヴィア、友のジャック、ミランダと、それぞれの視点から多角的に見せるところがユニークだ。特に子供たちの世界、心情が、自然かつ丁寧に描かれているので、いじめっ子ですらいとおしく見えてくるところがある。
そして最後は、校長が語る「オギーは見た目を変えられない。私たちの方が見方を変えなくては」ということに思い至る。
話が出来過ぎだと批判するのは簡単だが、この場合、映画を見て、久しぶりに、温かさ、優しさ、清々しさ、真の悪人が出てこない気持ち良さを感じたことの方を、素直に喜びたいという気になる。適度なユーモアも効果的。だから「CINEMABLEND」の批評のように、映画を見ながら「視界がぼやけ、涙が頬をつたうけど、ずっと微笑んでいられる」のだ。
ディテールとして、『スター・ウォーズ』好きのオギーの前に、本物のチューバッカが現れるいい場面がある。また、宇宙飛行士に憧れるオギーに向かって、ミランダが「メジャー・トム」と呼び掛けるシーンがあるが、これはデビッド・ボウイの「スペース・オディティ」からの引用だろう。『LIFE!』(13)『ワンダーストラック』(17)『ヴァレリアン千の惑星の救世主』(17)と、最近この曲の引用が目に付く。ちょっとしたブームといったところか。
ウィルソンとロバーツが夫婦役と聞いて「随分年上の女房だな」という印象を持ったのだが、実際はほぼ同い年だった。
偕楽園は、烈公と呼ばれた徳川斉昭が築いた庭園で、岡山市の後楽園、金沢市の兼六園と並んで日本三名園の一つに数えられる。梅は見られなかったが、よく整備された庭園に新緑が映えて目の保養になった。
園の近くにある千波湖畔には、映画『桜田門外ノ変』(10)の際に作られたオープンセットがあったはずだが…と目を凝らしてみたが、発見できなかった。調べてみると13年に解体、撤去されたという。残念。
桜田門外の変とは、安政7年(1860)に江戸城桜田門外で、水戸藩からの脱藩者17人と一人の薩摩藩士が彦根藩の行列を襲撃し、大老井伊直弼を暗殺した事件。大河ドラマの「西郷どん」が、ちょうど桜田門外の変が出てくる回だった。
『桜田門外ノ変』が「いばらきロケ大賞」を受賞した際(2011.2.14.)に取材。
佐藤純彌監督(左)と検視見届役・岡部三十郎を演じた渡辺裕之
『映画の森』と題したコラムページに「5月の映画」として5本を紹介。
独断と偏見による五つ星満点で評価した。
ラインアップは
美しくも切ない男同士の恋物語『君の名前で僕を呼んで』☆☆☆
名脚本家の監督デビュー作『モリーズ・ゲーム』☆☆☆☆
名優・三船敏郎の生涯を描く『MIFUNE THE LAST SAMURAI』☆☆☆
ジョンソンが怪獣たちと互角に渡り合う!?『ランペイジ 巨獣大乱闘』☆☆
今回は専業主婦の労働問題がテーマ『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』☆☆☆
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WEB版はこちら↓
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2018-06-04_1815863/
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
専業主婦の労働問題を“喜劇”の中で描いた
『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』
詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1151681
監督は、ジョージ・ルーカスつながりで言えば『ウィロー』(88)も懐かしいロン・ハワード。脚本は新旧の『スター・ウォーズ』シリーズに関わるカスダン父子が担当。
旧作のファンにとっては、相棒チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)や悪友ランド・カルリジアン(ドナルド・グローバー)、そしてミレニアム・ファルコン号との出会いのエピソードが興味深い。もちろん、ソロの幼なじみの謎の女性キーラ(エミリア・クラーク)、ソロの師となるベケット(ウディ・ハレルソン)など、新たなキャラクターも登場する。
もともと『スター・ウォーズ』の根底には黒澤映画や西部劇の要素があるのだが、この映画も、華麗なガンプレーをはじめ、さすらう主人公(アウトロー)、師の存在、友情と裏切り、“宝”の奪い合い(列車強盗)など、西部劇を思わせるところが多々ある。
その点、エアエンライク(覚えにくい)は、コーエン兄弟の『ヘイル、シーザー!』(16)で気のいい西部劇のスターを演じたので、今回のキャスティングにはそうした部分も加味されたのだろうか、などと思ってしまう。
ただ、やはりハン・ソロはハリソン・フォードのイメージが強過ぎるので、乗り切れないところがある。これはまた別物として見るべきものという気がした。どうやらシリーズ化されそうなので、今後は、エアエンライクが新たなハン・ソロ像を築けるかが鍵になるだろう。
今回もレイノルズが脚本に参加し、前作同様、過激なアクション、Xメンとのコラボ、下品な下ネタ、コアな映画ネタなどが満載。ただ今回は、一応、プールのヒーローとしての成長物語の要素が強いので、“ちょっといい話”にしている。前作はラブストーリー、今回は友情が根底に流れるので、グロさや下品さが緩和されて見ていられるところもあり。
テーマ曲?は前作のワム!の「ケアレス・ウィスパー」(怪しい囁きに乗って不注意な行動を取った)に代わって、a-haの「テイク・オン・ミー」(私を仲間に入れて)になっている。意外に深いことを考えているのか? などと思ってしまう。
『東京家族』(13)も含めると、本作が4作目ということで、息もぴったりの2人。
「今回は、うっかり感動させちゃいます」(妻夫木)
「この家族は、最低だけど最高じゃないですか」(蒼井)
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1146100
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
CGの発達で映画化が可能になった
『ランペイジ 巨獣大乱闘』と
『ピーターラビット』
詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1150926
当時、中学生だった自分の中に、新御三家(ヒデキ、野口五郎、郷ひろみ)と呼ばれた彼らの歌が、知らず知らずのうちにどっぷりとしみ込んでいたのだ。そして、ヒデキは本物のロックンローラーだったのだと、今さらながら気づかされた。参ったな。
ちょっと後の「ボタンを外せ」「ブルースカイブルー」「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」「眠れぬ夜」「ギャランドゥ」もよかった。
ヒデキはあまりドラマや映画には出なかったが、「寺内貫太郎一家」と『愛と誠』は強く印象に残っている。
また、彼と郷ひろみと桜田淳子の共演が話題となった、原宿を舞台にした「あこがれ共同隊」というドラマがあった。山田パンダが歌う主題歌「風の街」が好きだった。
https://www.youtube.com/watch?v=jEsMrJMpCls
『メッセージ そして、愛が残る』(08)のイベント(2010.9.22.)、「父の日トーク」のイベント(2011.6.17.)の際に取材できたのも今はいい思い出に…。
『若大将』シリーズの澄ちゃんこと、星由里子も亡くなった。個人的には、澄ちゃんのキャラクターはちょっとわがままな感じがして、あまり好きではない。むしろ、『モスラ対ゴジラ』と『三大怪獣 地球最大の決戦』(64)で演じたはつらつとした記者役の方が魅力的だった。
後年の『刑事物語3 潮騒の詩』(84)では、沢口靖子と親子役を演じており、東宝の看板女優のバトンタッチを見たような気になったものだ。
三大怪獣 地球最大の決戦↓
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0f6d38477ea8b3a216c1245474a85b4d