チバテレが『カサブランカ』(42)と『雨に唄えば』(52)を連日放送。なかなかやるじゃん。
『カサブランカ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb7f2a952d76e59c9410dab2baedc7ed
『雨に唄えば』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3f26b055ce96f109becb1499e4e4b622
チバテレが『カサブランカ』(42)と『雨に唄えば』(52)を連日放送。なかなかやるじゃん。
『カサブランカ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb7f2a952d76e59c9410dab2baedc7ed
『雨に唄えば』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3f26b055ce96f109becb1499e4e4b622
『ボーン・スプレマシー』(04)
マット・デイモンが、CIAの極秘プロジェクトが生んだトップエージェント、ジェイソン・ボーンを演じるシリーズ第2作。前作のダグ・リーマンに代わって、ポール・グリーングラスが監督。迫力のカーアクションも見どころ。
過去を捨て恋人マリー(フランカ・ポテンテ)とインドで新たな人生を始めたボーンだが、過去の悪夢にうなされていた。一方、ベルリンでは、取り引き現場を襲撃されたCIAが、現場の指紋からボーンを犯人とみて捜査を開始する。
『ボーン・アイデンティティー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d23936e3754647582c757265cb0b7185
『ボーン・アルティメイタム』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2cf02846914a35f9c62cdd342f343e30
『ボーン・レガシー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c10af3f011b64a57e96bf53ef73a056f
『ジェイソン・ボーン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9fda83fdd878d4395162fd024a40d6ce
『ボーン・アイデンティティー』(02)
地中海沖で漁船に救いあげられた男。意識は戻ったものの、彼は記憶を失い、背中には弾痕、腰にはカプセルが埋め込まれていた。男はカプセルを手掛かりに、銀行の貸金庫を開けるが、そこには、銃と大金、何カ国ものパスポートが。自分は一体何者なのか…。
マット・デイモンが、強じんな肉体と戦闘能力を持ち、真実を求めるジェイソン・ボーンを熱演、スリリングな展開と迫力のアクションで大ヒットを記録した、ボーン・シリーズ第1作。原作・ロバート・ラドラム、監督・ダグ・リーマン。
『ボーン・アルティメイタム』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2cf02846914a35f9c62cdd342f343e30
『ボーン・レガシー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c10af3f011b64a57e96bf53ef73a056f
『ジェイソン・ボーン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9fda83fdd878d4395162fd024a40d6ce
共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
「2021年映画ベストテン」
『重役室』(54)「復刻シネマライブラリー」から
大手家具メーカー、トレッドウェイ社の社長ブラードは、社外重役のキャズウェル(ルイス・カルハーン)との面談後、通りで意識を失い突然死する。それを窓越しに目撃したキャズウェルは、株価が下落することを見越して、トレッドウェイ株を大量に空売りした。
一方、死の直前にブラードが打った電報によって重役会議が招集され、ブラードの親友で副社長のフレッド(ウォルター・ピジョン)、開発担当のドン(ウィリアム・ホールデン)、財務担当のショー(フレドリック・マーチ)、営業担当のウォルター(ポール・ダグラス)、工場担当のジェシー(ディーン・ジャガー)という、重役たちが集まっていたが、いつまでたってもブラードは現れない。
その頃、身元不明として運ばれた遺体がブラードであることを知ったキャズウェルが警察に通報し、ブラードの死が明らかになる。それを知った重役たちの間で、社長の座を狙うショーと、それを阻止しようとするフレッドの対立が浮き彫りになっていく。
多彩な男優陣に加えて、創業者の娘で社長の恋人のジュリア(バーバラ・スタンウィック)、ドンの妻メアリー(ジューン・アリスン)、社長秘書のエリカ(二ナ・フォック)、ウォルターの秘書兼愛人のエバ(シェリー・ウィンタース)も登場する。特に、狂言回し的な役割のフォックが好演を見せる。
この映画は、ロバート・ワイズ監督のスリリングで重厚なドラマだが、2時間に満たない時間内でストーリーを整理し、これだけの登場人物を過不足なく描くところに編集出身の職人監督ワイズの本領が発揮されている。
舞台劇を思わせる脚本はアーネスト・レーマンで、これがデビュー作。以後、『麗しのサブリナ』(54)『王様と私』(56)『傷だらけの栄光』(56・ワイズ)『成功の甘き香り』(57) 『北北西に進路を取れ』(59)『ウエスト・サイド物語』(61・ワイズ)『サウンド・オブ・ミュージック』(65・ワイズ)『バージニア・ウルフなんかこわくない』(66)『ファミリー・プロット』(76)『ブラック・サンデー』(77)などを執筆した。
ところで、ホールデンが演じた理想化肌のドンは、黒澤明監督の『天国と地獄』(63)で三船敏郎が演じた権藤と通じるところがあるし、どちらの映画も、会社の権力争い、持ち株、経営側と現場の労働者との考え方の違いなども描いている。また、この映画には全く音楽がないが、『天国と地獄』も、前半の権藤邸でのシーンでは全く音楽が流れないなどの共通点もあることから、『天国と地獄』に与えた影響は大きいのではないかと思った。
【蛇足】ホールデンが息子とキャッチボールをするシーンで名前が出たのが、ニューヨーク・ヤンキースのピッチャー、エド・ロパットとアリー・レイノルズ、フィラデルフィア・アスレチックスの監督兼選手のエディ・ジュースト。
アリスンはジェームズ・スチュワートがホワイトソックスのピッチャー、モンティ・ストラトンを演じた『甦る熱球』(49)でもジミーとキャッチボールをしたが、この映画での息子役とも見事にやっていた。そこで出た名前がヤンキースの名捕手ヨギ・ベラだった。
『モーリタニアン 黒塗りの記録』(2021.12.28.オンライン試写)
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)は、9.11テロの首謀者の一人として拘束された、アフリカのモーリタニア出身のモハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。
テロリストに“正義の鉄槌”を下すという名目のもと、裁判もせず、拷問によって自白を引き出したアメリカ軍の闇を、その多くが黒く塗りつぶされたスラヒの手記を基に描く。監督は実録ものの評価が高いケビン・マクドナルド。
とはいえ、この映画はスラヒの起訴を担当した米軍のスチュアート中佐を演じたベネディクト・カンバーバッチがプロデュースしたイギリス映画。
さすがに アメリカ映画では、この題材を描くことは難しかったと思われる。「誰かが、テロに対する報いを受けなければ…」(ザカリ―・リーバイ演じる友人のニール)と「だが、それが誰でもいいわけではない」(スチュアート)という会話が、アメリカ軍の焦りや横暴、ジレンマを象徴する。
ラストに実際のスラヒが登場して、「俺と同じだ」と言いながら、ボブ・ディランの「ザ・マン・イン・ミー」を歌う。このように、最近の実録物は劇映画であるにもかかわらず、ラストに実際の人物を映すことが多い。これはある意味、劇映画としてはルール違反なのだが、もはや劇映画とドキュメンタリーの垣根など存在しないということを表しているのかもしれないとも思える。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。前日は、O・ヘンリーの「善女のパン」の舞台劇の挿入があったが、今回は、オープニングで、いきなり「眠狂四郎」かと思いきや、戦前から活躍するモモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助)主演の時代劇で、最後に斬られるのは松重豊だった。このモデルは福本清三か。モモケンは架空の人物だが、かつて安子(上白石萌音)と稔(松村北斗)が最後に一緒に見たのも彼の映画だった。
続けて、2代目ヒロインのるい(深津絵里)が、弁護士の卵の片桐(風間俊介)との初デートで、黒澤明監督の『椿三十郎』(62)を見に行く様子が描かれた。ということは、時代は昭和37年ということか。
るいの額の傷のこともあるから、市川右太衛門の『旗本退屈男』ではしゃれにならないが、そもそも『椿三十郎』はデートムービーには向かないと思うのだが…。
一緒に並ぶ看板は『巴里のイギリス人』と『逆襲!宇宙海賊船』と『あさがお』。モデルになった映画は、多分『巴里のアメリカ人』(51)と『地球防衛軍』(57)か『宇宙大戦争』(59)はたまた『スーパー・ジャイアンツ』あたりと『ひまわり』(70)だと思われる。
これは映画黄金時代の華やかさを表現したかったということなのだろう。何だか時代考証がバラバラだが、これはこれでいろいろと想像をしながら楽しめる。
『バックドラフト』(91)
“炎の魔力”
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f2304fa8da9374f6eae572bf281e8d23
例の大阪の放火事件のために、放送が中止になったそうだ。