田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「あさイチ」『ブックセラーズ』『SNS-少女たち10日間-』

2021-04-30 09:40:33 | 映画いろいろ

 NHKの「あさイチ」でこの2本が紹介されていた。

【ほぼ週刊映画コラム】『ブックセラーズ』『SNS-少女たち10日間-』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ccd9753957aad5220236322c7b96bee2

【インタビュー】『SNS-少女たちの10日間-』ビート・クルサーク監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f95dba89ef755a4052990f43e48f4912

『映画の森』「2021年 4月の映画」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b57c33699fc69d555fc8ab73b59dfe26

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「金曜ロードショー」『るろうに剣心』

2021-04-30 08:58:38 | ブラウン管の映画館

『るろうに剣心』(12)(2012.8.7.ワーナー試写室&MOVIX亀有)

香港の武侠アクションを見ているような…

夫:監督が大河ドラマ「龍馬伝」(10)を担当した大友啓史ということで、嫌な予感はしたんだけど、案の定、オープニングの殺陣からどうもいただけなかったわ。

妻:そう?

夫:今年の「平清盛」にも通じる、暗い色調の画面、やたらと動いて焦点が定まらないカメラワーク、カメラが寄り過ぎて何をやっているのかよく分からないアクションが展開されるのでね。

妻:私はだいぶ慣れたわ。

夫:確かに殺陣は見た目は派手で、佐藤健はよく頑張っているけど、ワイヤーアクションの多用もあって、時代劇の殺陣というよりも、香港の武侠アクションを見ているような気分になってくるんだよ。

妻:武侠アクションいいね! 私はそんなに抵抗なかったわ。むしろWelcomeかも。佐藤健と吉川晃司が殺陣(というよりはアクション)を頑張っててよかったです。

夫:もともとが漫画なのだから野暮は言いなさんなとも思うのだが、果たしてこれでいいのか、という違和感が消えないんだな。

妻:これもいいのだ。

夫:変形西部劇の『エイリアンVSカウボーイ』(11)のように、時代劇もこうした形で生き残っていくしかないんだろうか…。

妻:それもありなのだ。

夫:ところで、主演の佐藤健、敵役の綾野剛は共に「仮面ライダー」シリーズが出世作とのこと。「梅ちゃん先生」の松坂桃李と高橋光臣も戦隊ヒーローの出身らしい。特撮ヒーローものが蔑まれていた時代からは考えられない流れだけど、これはいい意味での変化だと思うよ。

妻:そうね、ルックスのよい戦隊ヒーローがでてきて、若いママたちに支持されたのよね。

夫:『愛と誠』(12)に続いて武井咲が漫画チックで現実離れをしたお嬢さんを演じていたね。彼女にはこうした現実離れをした役が似合うと思うな。

妻:そうかな? 『愛と誠』は荒唐無稽で笑えたけど、この『るろう~』では、やたらはぁはぁ言ってるだけに見えました。

夫:作り過ぎの香川照之は“出来の悪い”伊藤雄之助(昔の名脇役)の物まねみたいだった。

妻:その名脇役は知りませんが、たしかに香川はやりすぎ~。

(旧ブログ「お気楽映画談議」より)

と、公開時には思ったのだが、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)では、結構好意的なものに変化した。

【インタビュー】『るろうに剣心 京都大火編』 土屋太鳳
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/545e933d36292136f7c2174f37d30a64

【インタビュー】『るろうに剣心 京都大火編』武井咲
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/887239

【ほぼ週刊映画コラム】『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/80f2a834c69b1c087282d5605497001c

『るろうに剣心 伝説の最期編』と『三大怪獣地球最大の決戦』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f84aa25c695791386ab6a25f396277b5

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「BSシネマ」『荒野の七人』

2021-04-30 07:28:58 | ブラウン管の映画館

『荒野の七人』(60)

ミリッシュカンパニー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a728ce84e41c33880e0d9a24953de1ab

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【ほぼ週刊映画コラム】『マ・レイニーのブラックボトム』ほか

2021-04-30 05:35:04 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
Netflixオリジナル作品からアカデミー賞を振り返る
『マ・レイニーのブラックボトム』ほか



詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1272509&preview=true

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『マ・レイニーのブラックボトム』

2021-04-29 17:29:29 | 新作映画を見てみた

黒人の側面史や音楽史を知るには興味深い内容

 1927年、シカゴの録音スタジオで、黒人のブルース歌手マ・レイニー(ビオラ・デイビス)のレコーディングが始まろうとしていた。だが、4人組のバックバンドの一人でトランペット奏者のレヴィー(チャドウィック・ボーズマン)は野心に燃え、他のメンバーたちともめ事を起こす。やがて、遅れて到着したマ・レイニーは白人のプロデューサーらと主導権を巡って激しく対立し、スタジオは緊迫した空気に包まれる。

 1920年代のシカゴを舞台に、「ブルースの母」と称される実在の歌手マ・レイニーと彼女を取り巻く人々の葛藤を描いたNetflixオリジナル映画。劇作家オーガスト・ウィルソンの戯曲を、デンゼル・ワシントンがプロデュースし、ジョージ・C・ウルフが監督して映画化。音楽はブランフォード・マルサリス。

 基は戯曲だけに、舞台劇を思わせるところもあるが、黒人の側面史や音楽史を知るには興味深い内容。実際、マ・レイニーという歌手の存在を、この映画で初めて知らされた。アカデミー賞にもノミネートされたデイビスとボーズマンが圧巻の演技を見せるだけに、ボーズマンの早世が惜しまれる。

チャドウィック・ボーズマン ジャッキー・ロビンソンとジェームス・ブラウンを演じた男
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d54c9022bea21d1f91cc2d297fb1496b

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NHK総合『聲の形』

2021-04-29 07:28:57 | ブラウン管の映画館

『聲の形』(16) 

アニメの効用
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9f3379237a79faf830b4411ead3b42fc

【今の一言】この3年後に、京都アニメーションはあの忌まわしい放火事件に見舞われてしまったのだ…。

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「BSシネマ」『翔んだカップル』

2021-04-29 07:27:33 | ブラウン管の映画館

『翔んだカップル』(80)

むしろ古いタイプのカップルなのではないか
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b67961f72735e19b4b6fb950df32262c

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『クー!キン・ザ・ザ』

2021-04-28 09:56:03 | 新作映画を見てみた

見るのに骨が折れた

 ソ連時代のグルジア(現ジョージア)で製作され、世界中でカルト的な人気を集めたSFコメディ『不思議惑星キン・ザ・ザ』(86)を、ゲオルギー・ダネリア監督自らがアニメ映画化。実写版は社会主義体制の中で製作されたが、今回は現代のロシアを戯画化して描く。

 有名チェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪におおわれたモスクワの大通りでパジャマ姿の異星人と遭遇し、キン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。

 そこは見渡す限りの砂漠が広がり、身に着けるズボンの色によって階級が分かれる場所だった。「クー!」という言葉で会話する異星人たちを相手に、地球に帰るべく奮闘を続ける2人だが…。

 懐かしい釣鐘型の宇宙船、種々雑多な宇宙人などのデザインは面白いが、実写版に負けず劣らず、否、それ以上のシュールさで、見るのに骨が折れた。

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「BSシネマ」『グラディエーター』

2021-04-28 07:24:33 | ブラウン管の映画館

『グラディエーター』(00)



CGで再現されたコロシアムと大観衆
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a003fad6a0b66f15955f4832e97e7824

【今の一言】『アオラレ』のラッセル・クロウを見ると、隔世の感がある。

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『アオラレ』

2021-04-27 07:33:06 | 新作映画を見てみた

『激突!』よりも『ジョーズ』に近いか

 美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)は、シングルマザーとして息子を育てている。この日も、息子を学校に送りながら、仕事に行かなくてはならないのに寝坊してしまう。その上、フリーウェイで大渋滞に遭い、電話で仕事のクビを宣告される。 

 仕方なく下道に降りると、交差点で信号が青になっても、前にいるピックアップトラックが動かない。イラついたレイチェルはクラクションを鳴らして、トラックを追い越す。

 ところが、トラックが追ってきて、運転席の男(ラッセル・クロウ)が窓越しに話しかけてくる。男は先の一件を謝るが、レイチェルにも謝罪を要求する。レイチェルが拒絶すると、男は無謀なあおり運転でレイチェルを追い掛け始める。

 原題は「UNHINGED=狂気、錯乱」。ぶくぶくに肥満したクロウがサイコ野郎を演じ、よくこんな役を引き受けたものだと思わせる。

 ただ、レイチェルにも身勝手なところがあり、感情移入ができないところがミソ。何しろ、最初に煽ったのはこの女の方なのだから。それ故、これは単なる善悪の闘いではなく、もっと根深く、不条理な問題を描いていることが分かる。コロナ禍でイライラすることが多い今、いつ自分がこんなふうに、加害者や被害者になるかもしれないという怖さを感じた。

 最初にこの話を知った時は、スピルバーグの『激突!』(71)を思い浮かべたのだが、実際に見てみると、もっと過激で病的なものだった。その意味では、どちらかと言えば、クロウ演じる男は『激突!』のトラック運転手よりも、『ジョーズ』(75)のサメの方が近いかもしれないと思った。

 

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