田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

【ほぼ週刊映画コラム】『生きる LIVING』

2023-03-31 12:14:57 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
イギリスにも渡辺勘治がいた! 黒澤明の名作をリメークした『生きる LIVING』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1379664

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「BSシネマ」『牛泥棒』

2023-03-31 06:13:14 | ブラウン管の映画館

『牛泥棒』(43)The Ox-Bow Incident

 流れ者のカーター(ヘンリー・フォンダ)は、相棒のアート(ハリー・モーガン)と共にネバダ州のある町にやって来た。そこへ地元の牧場主が殺害され、牛が連れ去られたという知らせが入る。

 町民とカーターたちは犯人を捜すため、捜索隊を組織し、牛を連れて野宿していた3人の男(ダナ・アンドリュース、アンソニー・クイン、フランシス・フォード)を発見する。3人は無実を主張するが…。

 名匠ウィリアム・A・ウェルマン監督が、冤罪事件を真正面から描き、アカデミー作品賞にもノミネートされた西部劇。名作とのうわさを耳にしながら、日本ではテレビ放映のみで、劇場公開されず、見られない状態が長く続いたが、今はDVD化もされている。

 

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『シン・仮面ライダー』

2023-03-30 08:29:19 | 新作映画を見てみた

『シン・仮面ライダー』(2023.3.29.TOHOシネマズ日比谷)

  石ノ森章太郎の漫画をドラマ化した「仮面ライダー」(71)を庵野秀明の監督・脚本で新たなオリジナル作品として映画化。主人公・本郷猛/仮面ライダーに池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子に浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号に柄本佑。

 『シン・ゴジラ』(16)『シン・ウルトラマン』(22・脚本に続いて、今度は「仮面ライダー」と来た。ただ、個人的には、ゴジラやウルトラマンと比べると仮面ライダーに対するこちらの熱中度や思い入れは薄い。これは「ウルトラマン」(66~67)「ウルトラセブン」(67~68)に対する「帰ってきたウルトラマン」(71~72)と通じるところがある。

 そして、現代流にアレンジされ(あそこまでのバイオレンス描写は必要か)、専門用語が飛び交う展開(何か高尚なものを見ているような錯覚に陥らせる効果がある)に違和感を抱かされるところは『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』と同様。

 では、この映画は救いようがないほどひどいのかといえば、決してそうではないのだから困ってしまう。これも『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』の時と同様の感慨だ。

 例えば、原作やオリジナルドラマに対する敬意が端々に感じられ、ライダーや怪人たち、サイクロンの造形もいい。そしてラストの立花(竹野内豊)と滝(斎藤工)の名乗りなどは、自分のようなオールドファンにはたまらないものがあった。

 『シン・ウルトラマン』のときに、「庵野秀明は自分と同い年だから、『ウルトラマン体験』には共通するところが多いと思う。だからこそ、わが意を得たりと思うところと、そうじゃないだろ、というところが相半ばして、複雑な思いにとらわれるのである。何だか、勉強が出来て理屈っぽい同級生の研究発表を見せられたような、妙な気分になった」と書いた。

 今回は「仮面ライダー体験」の濃淡が違ったが、見終わった後の感慨は似たようなものだった。

 先日、「帰ってきたウルトラマン」に主演した団次朗が亡くなり、すぎやまこういち作曲のテーマ曲を何度か耳にしたが、この映画のラストに流れる「レッツゴー!! ライダーキック」(作詞・石ノ森章太郎、作曲・菊池俊輔、歌・子門真人)を聴きながら、どちらも放送は自分が小学5年生の時だったことに思いをはせた。

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「午後のロードショー」『ザ・シークレット・サービス』

2023-03-30 06:36:02 | ブラウン管の映画館

『ザ・シークレット・サービス』(93)

実は似た者同士
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/db88b1c855c5913ebc20cccce6658b8c

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「Dearにっぽん」すべて失った、この場所で~北九州・小倉昭和館(NHK)

2023-03-28 08:53:11 | 違いのわかる映画館

 昨年、火災で全焼した小倉の老舗映画館「昭和館」の女性館長を追ったドキュメンタリー。

 劇中に「一度壊してしまったら映画館の再建はとても難しい」という言葉も出てきたが、なくなった同じ地に映画館がよみがえることは珍しく、ほとんどの場合、映画館があった痕跡すら残らない。

 であるにもかかわらず、館長も観客もこれほど復活に固執する姿は、ある意味新鮮だった。それを見ながら「地霊」ということが思い浮かんできた。再建が決まったことは喜ばしい。


 かつて、映画館をリポートする『違いのわかる映画館』という連載を持っていた。その多くが今はもうない。跡地に再び映画館としてよみがえったのは、新宿「昭和館」→「K's CINEMA ケイズシネマ」、池袋「文芸座」→「新文芸座」ぐらいではないだろうか…。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4b5521dd6df0603ac38dee0984e50fe5

 

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「BSシネマ」『花嫁のパパ』

2023-03-28 06:34:21 | ブラウン管の映画館

『花嫁のパパ』(91)

 

『可愛い配当』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/61d4ab89e567cc4deee0469d6f51fa90

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『ダークグラス』

2023-03-27 11:22:29 | 新作映画を見てみた

『ダークグラス』(2023.3.27.オンライン試写)

 伊ローマで娼婦ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生する。4人目のターゲットとなったコールガールのディアナ(イレニア・パストレッリ)は、ある夜、執拗に追いかけられた末に、後ろから車を追突される大事故に遭う。

 一命はとりとめたものの両目の視力を失ったディアナは、同じ事故に巻き込まれて両親を亡くした中国人少年のチンとの間に特別な絆が生まれ、2人は一緒に暮らすことになる。だが、そんな彼女たちを殺人鬼が付け狙う。

 『サスペリア』(77)『フェノミナ』(85)などで知られるイタリアンホラー(ジャッロ)界を代表するダリオ・アルジェントが、10年ぶりに撮った監督作。事故で視力を失ったヒロインがサイコパスな殺人鬼に脅かされる“見えない恐怖”を描く。

 キーワードは、日食、サングラス、鮮血、ナイフ、犬、盲目、娼婦、少年…。アルジェント監督の娘のアーシアも、ディアナを支える歩行訓練士役で出演している。

 アルジェント映画の特徴である、独特の映像美と印象的な音楽で見せるという作りは全く変わっていなかった。ある意味、無類の頑固者。特に今回のアルノー・ルボチーニの音楽は、『サスペリア』のゴブリンをほうふつとさせるものがあった。

 ストーリー的には、『暗くなるまで待って』(67)『グロリア』(80)を足して二で割ったような印象で、往年のアルジェント映画に比べれば、グロい描写も含めて随分緩くなっている気もするが、80を過ぎて、まだこういう映画が撮れるとは喜ばしい限りだ。

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「BSシネマ」『リベンジ・マッチ』

2023-03-27 07:03:35 | ブラウン管の映画館

『リベンジ・マッチ』(13)(2014.4.4.新宿ピカデリー)

スタローンとデ・ニーロのガチンコ対決
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/553250

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『映画の森』「2023年 3月の映画」

2023-03-27 06:52:30 | 映画の森

共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)3月27日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2023年3月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

スピルバーグ監督が自らの原風景を描く
『フェイブルマンズ』☆☆☆☆

奇想天外なアクションアドベンチャー
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』☆☆☆

人は笑いで救われることもある
『オットーという男』☆☆☆☆

倒錯やフェティシズムに満ちたミステリー
『メグレと若い女の死』☆☆☆

黒澤明監督の名作をリメーク
『生きる LIVING』☆☆☆☆

クリックで拡大↓

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「BSシネマ」『キャスパー』

2023-03-27 06:29:43 | ブラウン管の映画館

『キャスパー』(95)(1995.8.14.渋谷東急2)


 
 古い屋敷を相続した強欲な持ち主から、おばけ退治を依頼されたハーベイ博士(ビル・プルマン)とその娘のキャット(クリスティーナ・リッチ)。屋敷で独りぼっちだった少年おばけのキャスパーは、孤独なキャットと仲良しになろうとするが…。スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、人気テレビアニメを映画化したハートフル・ファンタジー。監督はブラッド・シルバーリング。

 去年の『フリントストーン/モダン石器時代』(94)に続いて、またも懐かしきアニメキャラクターの実写版である。そして、確かに『ジュラシック・パーク』(93)で威力を見せつけたCGの発達がなければ、実現不可能な映画だったろう。

 しかも、『フリント・ストーン~』の場合は、単純にアニメの実写化というところで喜んでしまった感があったが、この映画はそれだけでは満足せず、いかにもスピルバーグ印らしく手堅く、かつての『E.T.』(82)『ハリーとヘンダスン一家』(87)にもつながるような、未知の異形体との出会いによって得られる愛や夢や優しさといった、少々気恥ずかしくなるようなテーマとしっかり結びつけていた。

 思えば、わが青春時代は、この映画が描いたような夢や希望よりも、現実の厳しさを描いたニューシネマのような、考えさせられる暗い映画が多かった気がする。

 それ故、気軽に女の子を誘って行けるようなものは少なくて、映画の選択を間違えて随分苦い思いもした。あの頃、こうした映画がもっとあったら…などと思ってしまった。

【今の一言】これは、当時付き合っていた彼女と一緒に見た映画だったので、こんな妙なことを書いたのだろう。

 

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