田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「BSシネマ」『天国は待ってくれる』

2021-09-30 07:14:11 | ブラウン管の映画館

『天国は待ってくれる』(43)

ジーン・ティアニーの何と美しいことか
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2ba0070c7a07013109a82eb179577e40

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「BSシネマ」『ロスト・バケーション』

2021-09-29 07:11:52 | ブラウン管の映画館

『ロスト・バケーション』(16)


B級アクションの鑑のような傑作
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/de751dbdee0386953d118265108f4276

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『新・イチロー伝説』(ロバート・ホワイティング、芝山幹郎)

2021-09-28 09:12:07 | ブックレビュー

イチローと白鵬(2011.1. 1.)

 年末に、偶然書店で見つけた『新・イチロー伝説』を楽しく読んだ。これはロバート・ホワイティングと芝山幹郎がイチローと過去の大選手を比較した対談集で、「クールな仮面をかぶっている点ではイチローはスティーブ・マックィーンと似ている」などの小ネタもなかなか面白かった。

 ところで、元日のNHKはまさにイチローざんまいだった。深夜から早朝に掛けての『イチロー2244安打 全部見せます!』はさすがに途中でくじけたが、夜の『イチロー ぼくの歩んだ道~特別対談「大リーグの10年」with糸井重里~』はしっかりと見た。

 その中で語られた、イチローが、シーズン最多安打の前記録保持者だったジョージ・シスラーの墓を訪ねたというエピソードは感動的だった。

 彼が語るシスラーとの不思議な縁を聞いていたら、去年、連勝中の白鵬がやはり双葉山との縁について語っていたことを思い出した。思えば、イチローと白鵬は、メジャーリーグと角界という伝統のある世界では異邦人であり、単に偉大な記録に迫ったり更新しただけではなかったのだ。だからこそ、彼らは目に見えない先達との縁を心の支えにしたのだろう。

 シスラーの孫が「イチローが祖父の記録を破れば祖父は忘れられてしまうかもしれないと恐れた」と語っていたが、それはまったく逆だ。ベーブ・ルースやタイ・カッブに比べれば地味なシスラーは、イチローによって再びその存在が注目されたのだから。白鵬の連勝中も、双葉山のほかに太刀山、梅ケ谷、谷風といった過去の名横綱の名がよみがえった。2人は記録を追うことで先達を球場や土俵に呼び戻したのだ。

【今の一言】今は大谷翔平がベーブ・ルースを呼び戻している。

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白鵬引退

2021-09-28 08:55:21 | スポーツ

 横綱白鵬が引退するという。記録だけ見れば相撲史に残る不世出の力士だが、いろいろと批判されることも多かったのが残念。下の頃から注目し、彼が大関から横綱に上がる頃は、かなり熱心に応援していたことを懐かしく思い出す。

2006.1.7.
 NHKで新大関になった琴欧州のドキュメンタリーをやっていた。力士になった切っ掛けは貧しい家庭、親孝行と聞くと、大昔の栃錦や若乃花の逸話を思い出す。今の日本ではなかなか考えられない。ハングリー精神のある彼らが強くなるのは当たり前で、かつての小錦、曙、武蔵丸といったハワイ勢がそうだったし、今の朝青龍たちモンゴル勢もそうだろう。

 ただ最近の曙のみじめさを見るにつけ、引退後の彼らに冷たい相撲協会のことを思うと朝青龍や琴欧州も今だけなのかとやるせない気もする。個人的には白鵬にも頑張ってもらいたいのだが。

2006.3.27.あっぱれ白鵬

 大相撲春場所が幕を閉じた。結果だけ言えば横綱朝青龍の優勝だが、徐々に下位力士たちとの差が縮まっているのは明らか。中でも大関昇進を決めた白鵬はケガさえしなければやがては朝青龍を超える逸材だと思う。

 また足のケガを抱えながら皆勤した琴欧州、来場所に綱とりの望みをつないだ栃東、引退危機の角番を脱した魁皇や若の里のもうひと花、小兵安馬のさらなる真っ向勝負への期待など来場所も面白くなりそうだ。

2006.5.23.鵬都時代到来か

 大相撲五月場所で新大関の白鵬が優勝。どこか大鵬や貴乃花をほうふつとさせる大器だけにさっさと横綱になって朝青龍に対抗してほしい。さて、今後もし白鵬と把瑠都が並びたったら「鵬都時代」とでも呼ぶのだろうか。それにしても以前のハワイ勢といい、今のモンゴルやヨーロッパ勢といい、彼らの日本語の上達ぶりや一生懸命な姿には頭が下がる。もはや国技云々を言うなかれ。大相撲がメジャーリーグのようになったらそれはそれで楽しいではないか。

2006.9.25.秋場所千秋楽

 相撲を生で見るのは小学生の時以来だからかれこれ35年ぶり。当時はまだ蔵前国技館で、時の横綱は大鵬、玉の海、北の富士。それ以降はもっぱらテレビ観戦だったので、栃錦=先々代春日野親方を中心に、借金ゼロで建てられたという両国国技館には今回初めて入った。多目的ホールのはしりとしてはなかなか立派で弁当や焼き鳥も美味。

 席は2階のイス席で、ここからでも十分見られるのだが、十両土俵入りまでは砂かぶりで観戦。イメージよりも土俵が小さく感じられるが、スポーツやコンサートはやはり生がいいとあらためて思う。ただ全体的に淡白な相撲が多いのが難点か。実は今回の目当ては白鵬の綱取りだったのだが、残念ながらふり出しに戻ってしまった。ただ結びの一番の朝青龍戦を見ているとやはり大器だと感じさせる。これにめげずに出直してほしい。


 これらは今から15年前の記事。大器だとは思ったが、まさかこれほどの大横綱になるとは予想外だった。ただ、せっかく理想的な四つ相撲を体現していたのに、晩年に見せた、まるでプロレスのウエスタンラリアットのようなかちあげや、ビンタのような張り手はあまりにも見苦しかった。

 彼は、大鵬さんの優勝回数を破ったあたりからどこかおかしくなった気がする。それは目標を失い、勝つことに固執するしかなくなったからだったのか。いずれにせよ、あれだけの記録を残しながら、引退に際して、素直にご苦労さんでしたと言わせない雰囲気を作ってしまったのはとても残念だ。

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『明日に向って撃て!』

2021-09-28 07:30:35 | 映画いろいろ

『明日に向って撃て!』(69)(1975.8.12.有楽町シネマ1)


 
(1995.1.)
 久しぶりのシネスコ、ステレオ版での再見。最近、メロディーメーカーとしてのバート・バカラックに再注目していることもあり、音楽的にはとても懐かしく楽しいものがあった。
 
 ただ、ドラマ的には、以前はそれほど気にならなかった、ひたすら見えない追手(ピンカートン探偵社)におびえて逃げまくるブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)の、出口のない悲しい逃亡劇としての側面がクローズアップしてきて、あーニューシネマという感じがして困った。
 
 とは言え、だからこそ、そうした暗くなりがちなストーリーの端々にユーモアをちりばめ、おしゃれでノスタルジックな映像処理を施したジョージ・ロイ・ヒルの手腕も光るのである。
 
 そして、本来はそれほど美人ではないキャサリン・ロスを目一杯魅力的に撮ったコンラッド・ホールの巧みなカメラワーク(当時二人は恋仲だったとか…)にうまくだまされて? 彼女の姿がひたすらまぶしく見えて虜になった、中学生の自分の純情ぶりを、懐かしく思い出した。

 

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「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死~」

2021-09-27 22:48:09 | テレビ

 小野田寛郎元陸軍少尉を描いた『ONODA 一万夜を越えて』を見た際に気になった、小野田の発見者となった鈴木紀夫を描いたNHK制作のドラマ&ドキュメント「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死」(18)を見てみた。

 冒険家を目指した鈴木紀夫(青木崇高)は、小野田発見の後、ヒマラヤで雪男発見に没頭し、雪崩に遭い、妻子を残して37歳で生涯を閉じる。考えようによっては、どうしょうもない男なのに、小野田(塚本晋也)はもちろん、妻(山田真歩)や母(もたいまさこ)をはじめ、家族や友人たちから愛され続けた不思議な魅力の持ち主。

 もちろん、このドラマがその魅力の全てが描いたわけではなかろうが、このドラマでの青木、他のドラマでの堺雅人、『ONODA 一万夜を越えて』での仲野太賀と、鈴木を演じた俳優を並べてみると、何となく彼のイメージが湧いてくる気もする。

 自分と同い年の作家・島田雅彦が、当時「非常に軍人らしい表情をした小野田さんの脇で、にやけてる若者っていう。ぽっと出てきた、どこの馬の骨って言ったら失礼だけど、そういう人が(小野田を)見つけちゃって、やるなあという感じがした。70年代のあの混乱の中で正しくやっていこうと思う人ならではの、非常に面白い人」と語っていたが、まさに自分も同じような印象を受けたものだった。

 このドラマは、時代を表すために、ビートルズをはじめ、当時のロックやポップスをBGMとして大量に使っているが、これはあまりにも安易かつ逆効果。耳障りで、せっかくのドラマに集中できなかった。ディレクターの趣味だったのだろうか…。

『ONODA 一万夜を越えて』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6c46843740577a1277cb840ea5fe36d4

 

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「BSシネマ」『アリー/ スター誕生』

2021-09-27 07:16:18 | ブラウン管の映画館

『アリー/ スター誕生』(18)

【ほぼ週刊映画コラム】古典劇の4度目の映画化だが…『アリー/ スター誕生』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/43007834793b7b09b8443bd48b357c2b

【特集】『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7d30a25e9fb20443ef79e1a114c6ec81

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『映画の森』「2021年 9月の映画」

2021-09-27 07:04:28 | 映画の森

 共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)9月27日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2021年 9月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

 

夫婦の虚と実はどちらに傾くのか
『先生、私の隣に座っていただけませんか?』☆☆☆

震災やコロナ禍での映画や映画館に対する思いを反映
『浜の朝日の嘘つきどもと』☆☆☆☆

幽霊を交えた奇妙な生活
『プライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!』☆☆

記憶にまつわるラブロマンス
『レミニセンス』☆☆☆

水俣病の存在を世界に知らしめた写真家
『MINAMATA-ミナマタ-』☆☆☆

クリックで拡大↓

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『007/スペクター』

2021-09-26 07:17:39 | ブラウン管の映画館

『007/スペクター』(15)

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの集大成
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cc6ee5674ba5e8089f1e81ebcdc79028

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『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

2021-09-25 11:43:44 | 映画いろいろ

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008.6.13.パラマウント試写室)

 いきなりパラマウントのロゴのパロディーが映る。時代設定は1957年ということで、エルビス・プレスリーの「ハウンド・ドッグ」が流れ、ソ連のスパイによるネバダの米軍基地の占拠、そして第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)のラストに登場した倉庫へとつながる。今回の秘密の箱の中身は、ロズウェルのエリア51、つまりUFO絡み。ケート・ブランシェットがロシアなまりの英語を使うソ連の軍人を演じる(さすがにうまい)。

 米ソ対立、反共、密告、ネバダの核実験といった時代背景が巧みに盛り込まれている。シャイア・ラブーフの登場シーンも、『乱暴者』(53)のマーロン・ブランドをほうふつとさせる。このシリーズはもともと荒唐無稽な話なのだが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ同様、荒唐無稽な面白さの裏にはこうしたディテールの積み重ねがある。

 クリスタル・スカル(水晶ドクロ)、古代文明、宝探し、二重スパイ、ナスカの地上絵、大滝下り、からくり古代遺跡など、まさに謎と冒険のてんこ盛り。『ターザン』やら、『黒い絨氈』(54)、果ては自作の『未知との遭遇』(77)など、過去の作品のパロディーも楽しい。

 最初のうちは、スピルバーグの演出もハリソン・フォードの演技も、どこか間延びした感じがして、さすがに年を取ったか…、と思いきや、だんだんとそのテンポに慣れてくる。そして最近の目が回るようなアクションとは一味違った大昔の冒険活劇が再現され、復活『スーパーマン』同様、ジョン・ウィリアムスのテーマ曲の効用もあり、いつの間にか乗せられていた。スピルバーグたちが、衰えたハリソン・フォードや、懐かしのカレン・アレンの再登場も計算ずくで作ったのなら、それはそれですごい。

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの伝説』ジャパンプレミア(2008.6.6.)

 19年ぶりのシリーズ最新作。ハリソン・フォードも最近は老いが目立ったが、やはり間近で見るとオーラがあると言うべきか、それともほぼリアルタイムで彼の映画を見てきたこちらの思い入れのせいか。カレン・アレンも懐かしく、会場内に流れてきたジョン・ウィリアムスのテーマ曲にも乗せられてちょっと興奮した。

 一方、ジョージ・ルーカスは金満家のデブオヤジそのものといった感じ。やはり俳優とは見た目が違うということなのだろう。もっとも、テレビ媒体優先のバラエティーのようなイベント演出にはいつもながら疑問が残った。

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