『イルカの日』(73)(1976.10.17.日曜洋画劇場)
海洋動物学者ジェイク(ジョージ・C・スコット)は、妻のマギー(トリッシュ・バン・ディーバー)と共に、イルカに簡単な言葉を覚えさせる研究を行なっていた。研究は成果を上げ、2頭のイルカ、ファーとビーは人間との会話が出来るまでになる。だが、財団は大統領暗殺計画にイルカを利用しようと考える。 監督はマイク・ニコルズ。
よく考えたら自分勝手な人間たちを描いためちゃくちゃなポリティカル(政治)フィクションなのだが、ジョルジュ・ドルリューの甘い音楽と、ジェイクとマギーをパーとマーと呼ぶイルカの鳴き声が切なく響いて、うまくごまかされてしまう。
公開当時は、『カサンドラ・クロス』(76)などのリチャード・ハリスとアン・ターケルもそうだが、スコットはディーバーという若くてきれいな奥さんをもらって夫婦共演までしてうらやましい、などと思っていた。