goo blog サービス終了のお知らせ 

映画の王様

映画のことなら何でも書く

『夜の訪問者』『雨の訪問者』

2020-05-01 10:44:49 | 映画いろいろ

『夜の訪問者』(70)(1975.10.13.月曜ロードショー)『雨の訪問者』(70)(1976.4.21.水曜ロードショー)

 仏の港町で釣り船を操るジョー(チャールズ・ブロンソン)の前に、昔の悪の仲間(ジェームズ・メイスン、ミシェル・コンスタンチンほか)が現れ、妻(リブ・ウルマン)と娘を人質に取って、麻薬の密輸取引に協力するように強要する。

 この映画の監督はテレンス・ヤング。原作はリチャード・マシスン。この年(75年)はテレビで、同じくマシソン原作の『激突!』(71)『地球最後の男 オメガマン』(71)も見ている。マシスン原作の映画は他にも、『ヘル・ハウス』(73)『ある日どこかで』(80)『運命のボタン』(09)『リアル・スティール』(11)などがある。

 とは言え、実のところ『夜の訪問者』のことはあまり覚えていない。むしろ、同時期のブロンソン主演作『雨の訪問者』の印象の方が強い。まあ、無関係の映画のタイトルを「訪問者」でそろえたのは日本側の勝手なのだが。「夜の訪問者」(小川順子)なんていう歌もあった。

 マルレーヌ・ジョベール(娘はエバ・グリーン!)がコケティッシュな魅力を発散した『雨の訪問者』の監督は名匠ルネ・クレマン、脚本はセバスチャン・ジョプリゾ、音楽はフランシス・レイ。クレマン、ジョプリゾのコンビは、もう一本『狼は天使の匂い』(72)という遊び心に満ちた傑作をものにしている。

 『雨の訪問者』ではブロンソンが持つクルミが印象に残るが、『狼~』ではロバート・ライアンのビー玉が重要な小道具になる。もう一本、ジョプリゾが脚本を書いたジャン・エルマン監督、ブロンソン出演の『さらば友よ』(68)ではコインがその役割を果たしている。これぞジョプリゾの遊び心。こんなところでも映画はつながるのだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする