goo blog サービス終了のお知らせ 

映画の王様

映画のことなら何でも書く

『ワイルドバンチ』

2020-05-19 22:39:30 | 映画いろいろ

『ワイルドバンチ』(69)(2010.7.4.午前十時の映画祭 TOHOシネマズ六本木)(1974.10.5・12.日曜洋画劇場で初見)

 監督サム・ペキンパーの西部開拓時代の終わりや、メキシコへの思いがつまった一作。

 『砂漠の流れ者』(70)同様、ここでも新時代の象徴として自動車を効果的に登場させている。ルシアン・バラードのカメラワークも美しい。公開当時、話題になったバイオレンス描写も、今から見ればおとなしいものに映る。

 ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ベン・ジョンソン、ウォーレン・オーツ、エドモンド・オブライエン、そしてロバート・ライアン。

 人生の黄昏を迎えた男たちが、ふとしたことで笑い合う姿が印象に残る。自分の不器用な生き方を笑うしかない男たちの切なさ、というのは、同じくメキシコ周辺を舞台にしたジョン・ヒューストンの『黄金』(48)にも通じるものがある。

『サム・ペキンパー 情熱と美学』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/96a0cab264ba3d53e14786426865d915

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『映画の森』「新型コロナウィルスの感染拡大の今こそ見たい3本の映画」転載

2020-05-19 14:01:27 | 映画の森

「KyodoWeekly」4月20日号から「新型コロナウィルスの感染拡大の今こそ見たい3本の映画」 共同通信のニュースサイトに転載https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2020-05-19_2760936/

『復活の日』「愛は、人類を救えるか」
『アウトブレイク』「絶滅するのは人類か、ウイルスか」
『コンテイジョン』「恐怖は、ウイルスより早く感染する」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『カンフー・ジャングル』

2020-05-19 07:32:59 | 映画いろいろ

『カンフー・ジャングル』(14)

 警察の武術教官のハーハウ・モウ(ドニー・イェン)は、一門の名を挙げるために私的試合で相手を殺してしまい服役する。ところが、武術界のチャンピオンたちの連続殺人事件が発生し、捜査への協力と引き換えに仮釈放となり犯人を追うことになる。

 ドニー・イェン主演のカンフー・アクション。監督は『孫文の義士団』(09)でもドニーとコンビを組んだテディ・チャン。

 ドニーにも増して、武術界のチャンピオンたちを次々と殺害していく敵役のワン・バオチャンがすさまじいアクションを見せる。何でもありの武術のてんこ盛りで、もはやカオス状態。ストーリーなどどうでもいいという感じだ。

 往年の香港カンフー映画へのオマージュを盛り込んだエンドタイトルはちょっと感動的だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『キリング・フィールド』

2020-05-19 06:35:20 | 映画いろいろ

『キリング・フィールド』(84)(1985.10.15.銀座文化)

 1970年代、クメール・ルージュによる内戦下のカンボジアを舞台に、アメリカ人ジャーナリスト(サム・ウォーターストン)と現地のガイド(ハイン・S・ニョール)との友情を描く反戦映画。

 ピュリツァー賞を受賞したシドニー・シャンバーグの体験に基づく実話を、イギリス人のローランド・ジョフィ監督が映画化。実際に難民で、演技経験のなかったカンボジア出身のニョールがガイド役を好演してアカデミー助演男優賞を受賞したほか、撮影賞(クリス・メンゲス)・編集賞にも輝いた。

 劇中にポール・マッカートニー&ウィングスの「バンド・オン・ザ・ラン」、ラストシーンにはジョン・レノンの「イマジン」が流れる。

 見終わって、前評判の良さに比して素直に感動できなかったのは何故なのだろうと自問してみたのだが、明確な答えは浮かんでこなかった。それは自分がベトナム戦争以上にカンボジア内戦については無知だということもあるが、恐らくアメリカ人の贖罪の念を「イマジン」に集約させたようなラストシーンに安易さを感じて反発を覚えたからだと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする