田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ドリームガールズ』

2020-02-10 19:38:52 | 映画いろいろ

『ドリームガールズ』(06)(2007.3.9.品川プリンスシネマ)

 先日、品川のプリンスシネマのレートショーで『ドリームガールズ』を見た。モータウンの功罪を基にして描いたブラックミュージックのパワーが炸裂するミュージカル映画だが、社長のベリー・ゴーディJr.やダイアナ・ロスがよくOKしたなあ、と思えるほど、彼らをモデルにした役を演じたジェイミー・フォックスとビヨンセのエピソードが、結構赤裸々に描かれていて驚いた。監督はビル・コンドン。

 で、見た当初はアカデミー賞をはじめ、各賞を総ナメにしているジェニファー・ハドソンの迫力に圧倒された気がしたものの、後日アカデミー賞の授賞式を見た時に、ハドソンの歌は粗削りで(そこが魅力ではあるのだが)、実はビヨンセの方が歌手としての総合力では上なのではないか?と感じた。まあこのあたりも、映画で描かれた2人のキャラクターと通じるものがあるのだが。

 麻薬に溺れて転落していく人気歌手を、巧みなイメージギャップで演じたエディ・マーフィはもとより、彼に捨てられるマネージャー役のダニー・グローバーも哀愁があってなかなか良かった。

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米アカデミー賞『パラサイト 半地下の家族』が4冠

2020-02-10 17:11:45 | 仕事いろいろ

米アカデミー賞『パラサイト 半地下の家族』が4冠 主演男優賞はホアキン、主演女優賞はレニー
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1214424

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『ミリオンダラー・ベイビー』

2020-02-10 10:50:42 | 映画いろいろ

『ミリオンダラー・ベイビー』(04)(2006.4.23.)

  

 WOWOWでクリント・イーストウッド監督、主演の『ミリオンダラー・ベイビー』を再見。正直なところイーストウッドの映画は、描かれる人物の善悪が曖昧で感情移入がしづらく、しかも重苦しいものが多く、出来にもむらがあるから、手放しで全てが好きというわけではない。

 ただ、この映画は、前半の女性ボクサーがのし上っていく快調なペースに(演じるヒラリー・スワンクが見事にボクサーに変身していくところがすごい)、従来のイーストウッドの映画にはない明るさが感じられ、見ている方も乗ってくる。

 しかもイーストウッド扮する老トレーナーとヒロインが、互いの孤独を癒やすように擬似父娘になっていく様が微笑ましくもあった。

 ところが、後半は尊厳死の問題にテーマが切り替わり、いつもの重苦しいイーストウッドの映画になってしまう。この場合、コントラストの妙というよりも、どっちつかずの中途半端さを感じさせられた。

 さて、この映画を見て、消化不良を起して『ロッキー』(76)『シンデレラマン』(05)が見たくなったオレは天邪鬼なのか?


 

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『さすらいの航海』

2020-02-10 09:33:53 | 映画いろいろ

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の行方を見ながら、背景や原因は全く違うが、『さすらいの航海』という映画のことを思い出した。

『さすらいの航海』(76)(1977.11.4.有楽座)

 1939年、ドイツ・ハンブルクから客船SSセントルイス号がナチス・ドイツによる迫害から逃れようとする937名のユダヤ人を乗せてキューバのハバナへ向けて出港する。ところが、各国から受け入れを拒否されて大西洋上をさまようことになる。

 相変わらずくさいフェイ・ダナウェイ、恐ろしいまでの狂気のさまを演じたリー・グラント、さわやかなリン・フレデリック、ゴールデングローブ賞で助演賞を得たキャサリン・ロス、船長役はさすがのマックス・フォン・シドーなど、さまざまな俳優たちの演技がとにかく素晴らしかった。

 キャッチコピーは「神よ私たちが何をしたというのですか」。こういう映画を見ると、つくづく日本人であることの幸せを感じることになる。

 

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『翔んで埼玉』金町関所跡

2020-02-10 08:39:47 | 映画いろいろ

 原作は、魔夜峰央が居住していた埼玉県を自虐的に描いた漫画。その昔、埼玉県人は東京都民から、ひどい迫害を受けており、通行手形がないと東京に出入りすらできず、強制送還されてしまうのだった。そんな中、実は埼玉出身の麻実麗(GACKT)が東京のトップ高校、白鵬堂学院に転校してきて波紋を広げていく。

 漫画が原作だけに、突拍子もない設定や人物が次々に現れる。地域ネタとしては楽しめるが、これはあくまでも関東限定の面白さなのではないかと思った。

 麗が脱出コースとして利用する常磐線沿線に住む身としては、先日、散歩の途中で偶然立ち寄った金町関所跡のことを思い出して何だかおかしくなった。 

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