『ドリームガールズ』(06)(2007.3.9.品川プリンスシネマ)
先日、品川のプリンスシネマのレートショーで『ドリームガールズ』を見た。モータウンの功罪を基にして描いたブラックミュージックのパワーが炸裂するミュージカル映画だが、社長のベリー・ゴーディJr.やダイアナ・ロスがよくOKしたなあ、と思えるほど、彼らをモデルにした役を演じたジェイミー・フォックスとビヨンセのエピソードが、結構赤裸々に描かれていて驚いた。監督はビル・コンドン。
で、見た当初はアカデミー賞をはじめ、各賞を総ナメにしているジェニファー・ハドソンの迫力に圧倒された気がしたものの、後日アカデミー賞の授賞式を見た時に、ハドソンの歌は粗削りで(そこが魅力ではあるのだが)、実はビヨンセの方が歌手としての総合力では上なのではないか?と感じた。まあこのあたりも、映画で描かれた2人のキャラクターと通じるものがあるのだが。
麻薬に溺れて転落していく人気歌手を、巧みなイメージギャップで演じたエディ・マーフィはもとより、彼に捨てられるマネージャー役のダニー・グローバーも哀愁があってなかなか良かった。