「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

演出家・せんぼんよしこ

2006-03-11 12:46:42 | Weblog
演出家・せんぼんよしこさんと久しぶりに電話で話しました。
せんぼんよしこ(千本福子)といえば 日本テレビの女性演出家として名を馳せていました。
ぼくが労働組合に関わりあう前は 番組の宣伝担当でしたから 彼女の手がけたドラマの宣伝もやったものです。
印象に残っている作品は 看板番組ともいえた『愛の劇場』です。「愛」がテーマで 長くつづいたシリーズでした。
京まち子さん 三遊亭円生さん主演の連続ドラマ『ハイカラ鯉さん』も話題になりましたね。芸術祭参加作品もずいぶん手がけました。
社内でも一目おかれる女性でしたが なぜかぼくは 「せんぼんさん」とは呼ばず 「よしこちゃん」と声をかけていたものです。先輩諸氏は「ぽんちゃん」と呼んでいましたね。
「マスコミ九条の会」の呼びかけ人に名を連ねてくれたときは うれしかった。

なにせ久しぶりなので 長い電話になりましたよ。
最近 映画を一本演出したそうです。『赤い鯨と白い蛇』という題名だそうです。
彼女は千葉・館山の出身だそうです。女学校時代の館山が舞台です。
「赤い鯨」とは 潜水艦のことだといいます。館山は潜水艦の基地だったのです。 

陸から見える潜水艦は 地元の人には赤く見えたのだそうです。
「白い蛇」とは 旧家に棲みついている蛇のことだといいます。そういえば ぼくの田舎の家の屋根裏に 大きな青大将が棲みついていたのを思い出しました。あれは「守り神」だったのでしょうか。
香川京子さん 樹々希林さんなどベテラン陣の出演です。
岩波ホールで 公開は12月になるようです。
楽しみにしています。

話のなかで ぼくと館山のホテルとのつながりも出てきました。
「夕日海岸ホテル」の命名者は 仲さんだって?と
そうなのです ある建築家に頼まれて(建築とは無関係なのに) 「海幸苑」というホテルのリニューアルの手伝いをしたことがあるのです。
彼女は そのホテルのオーナーと知り合いだったのです。
目の前が海のホテル。
「ここの特徴は何ですか?」という問いに
「夕日です」とオーナーが答えたのです。
「夕日海岸ホテル」という名は 瞬時にきまりました。当時は「夕日海岸ホテル・海幸苑」といっていましたが いまは「夕日海岸ホテル」になっているようです。ロマンティックな名でしょう?
ただそれだけの話ですが 館山を介してせんぼんよしことの会話が弾んだことによろこびを感じています。

彼女は 「もっと話してもいい?」といいます。
話は「靖国」に及びました。
「A級戦犯を分祀しても 靖国の本質は変わらないのよ」「あれは戦争神社なのよ」と。
いまの そしてこれからの日本への思いが伝わってきます。
声は 力強かったし 若々しかった。
近いうちに 彼女を囲んで『赤い鯨と白い蛇』の話 平和の話などしたいものです。
計画しよう。

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