「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

亀田とTBS そして小沢一郎

2007-11-04 13:22:58 | Weblog
 TBSが はやくも「亀田戦」を中継することを決めたようです。
 視聴率さえとれればなんでもありで TBSは亀田興毅の試合以来 亀田一家を持ち上げつづけていました。亀田一家の言動に違和感を覚えながら 視聴者は「関心」をもたされてきました。
 内藤大助、亀田大毅戦の視聴率は28%。あえて言えば「ゲテモノ見たさ」の関心の高さだったのではないでしょうか。
 前回のブログで 大毅選手の大敗で「TBSはホッとしているのではないか」と書きました。チャンネルイメージが悪くなりつつあるところを 内藤選手の勝利が救ったとも書きました。
 TBSは きっと亀田戦について(放送するかどうか)考え直すだろうと思っていましたよ。
 ところがどっこい 今後もやるという。視聴率のためならなんでもありの局になったと言えましょう。
  
 TBSといえば 1989年の「オウム ビデオ事件」を思い出します。坂本 堤弁護士一家殺害事件は TBSが坂本弁護士のインタビューテープをオウム側に見せたことがきっかけでした。事件から一年経って そのことが明らかになりました。
TBSは この事件を大きな「傷」としてきました。性格は違いますが 「ビデオ事件」と「亀田戦放送継続」は同じように見えるのです。
 ビデオ事件のとき 内部で「テープを見せていいのか」という声もありましたが、プロデューサーの独断で見せてしまったのです。亀田戦放送継続について 「それでいいのか」という声はなかったのでしょうか。きっとあったと思いますよ。でも その意見は無視されたのでしょう。
 こんなことは局内ではよくあることです。常識的なことを言うと「問題は視聴率だよ そんな青いことを言うな」で一笑に付されてしまうことが多いのです。オウムと亀田は違いますが 職場内民主主義については同じだと思います。
 他人事ながら心配せずにはいられません。

 さて 小沢一郎氏です。
 参院選結果をうけて 「小沢一郎は変わらざるを得ない」と書きました。「民意」を背にして下手なことはできないはずだと書きました。やがて政界再編。それは小泉党 対 小沢党。「アメリカべったり」と「アメリカからの自立」です。
 ところがどうでしょう 小沢と福田の密談が3時間にも及んだといいます。あれだけ「公開で議論を」と言っていた小沢氏が いとも簡単に 一人で決めて密談をしてしまいました。何か理由があったに違いありません。「日本の自立」を言っていた小沢氏も アメリカの圧力には抗しきれなかったのでしょうか。
 民主党の役員会は 「大連立」を拒否しました。「参院選の民意に反する」というのです。まともな意見だと思いますよ。民主党にもまともな声があることがあらためてわかりました。
 そこで ぼくの予測の「政界再編」ですが 小沢氏は立ち直るのでしょうか。彼自身の正念場です。その決断は彼自身に任せるとして 「再編」は「アメリカべったり」か「アメリカからの自立か」。「九条」についての考え方は・・・が柱になるでしょう。おもしろくなりましたねえ。

 戦後(太平洋戦争後ですよ)62年目にして やっとというか 国民の手で 国民のための政治を取り戻すチャンスがやってきましたよ。
 民主党の良識派 自民党の良識派の動向に依存しているだけでは またどうなるかわかりませんよ。良識派をブレさせないためには しっかりした勢力がさらに大きくならなければなりません。
 軍事費の無駄使いが 今頃になってわかったのも遅きに失していますが 予算の使い方をどうするかについて 有権者は真剣になりはじめています。メディアだけが 相変わらずの「床屋政談」をつづけています。少しはこの国の政治が重大な分岐点にきていることを認識した報道をしてもいいじゃありませんかねえ。

追伸
 小沢一郎氏が 今回の(福田との密談)責任をとって辞任の意向を示したようです。「いったいどうなっているのか」と思われるでしょうが 彼は 期待に反して「大連立」を本気に考えていたのでしょう。
 民意をうけて 彼も変わると思っていましたが 結局はアメリカ派だったのですね。政治変革の「重さ」に耐えられなかったのですかね。
 こんな信念のない人物に期待をよせていた不明を 恥じるばかりです。
 亀田家も小沢も 結局は同じだったのですかね。

 それでも歴史はすすみます。政界再編は ますますわかりやすくなりました。
 国民のための政治の実現に向けて しっかり舵をきろうではありませんか。



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1 コメント

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ちょっと誤認がありますよ (通りがかり)
2007-11-10 03:57:50
>坂本 堤弁護士一家殺害事件は TBSが坂本弁護士のインタビューテープをオウム側に見せたことがきっかけでした。

ビデオを見せたのは経緯では確かにありましたが、殺害のきっかけではありませんよ。司法の認定を良く確かめられた方がいいかと思います。
じゃないと、坂本さんも浮かばれませんね。
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