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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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秋は一瞬のうちに過ぎ去りやがて寒い冬が到来する

2013年10月12日 09時00分33秒 | 
 お早うございます。何日か蒸し暑い夏の名残が続いております。今日あたりからまた秋の天気がもどってくるとのことです。夏日といってもやはり空気は秋の空気で、熱中症はないですね。今年の8月でしたか、炎天下でカートを引っ張って頭をやられました。あれが熱中症というやつなんですね。外気で全然違うのだということを勉強させられました。人間の体温が36.5℃ですから、日中34℃もあったら体のエンジンの冷却不能でオーバーヒートになるということですよね。やはり体を激しく動かすには秋から冬にかけてが一番なんですね。天然の冷却装置ですからこれほどありがたいものはない。  今は指導日と指導日の間に時間があるからとてもありがたいですね。じっくりといろいろ考えながらレジュメを執筆できるのですから、これほどうれしいことはありません。夏期はその意味で辛いと思います。連日指導というのは、続くと準備不足で指導に支障が確実に出ます。たとえば、ある日の指導で「この子は・・・がわかっていないな」と判断したときに、次の指導でそのためのレジュメを作る時間が絶対必要です。連日指導だとどうしても「間に合わせ」のレジュメになってしまう。いい指導ができないのです。  わたしには指導のない日こそが勝負なのです。あれこれ考えながらレジュメを執筆、制作するのが好きなんです。ひとりひとりの「できない」ときの顔、「できて」嬉しそうな顔を思い浮かべながらレジュメを考えます。  疲れたら渋谷に出ることも多い。ナンプレを解くのも気分転換になる。江戸時代小説もいい。こういう時間がひらめきには必要なんですね。   今悩んでいるのは、「割合ナンプレ」のアイデアなんです。「割合」をパズルにして日常的に子どもたちに提供したいと思ったのはいいのですが、いろいろと試作品はみな失敗。いや必ず奇跡の作品を作ってみせると、実は昨日はそれで作っては挫折の繰り返しでした。超難問のナンプレは今では20分ほどで解けるようになりましたが、昨日は超超超難問につきあたり解けたのは深夜でした。これまでと違い「見えない数字」が鍵になるという作問でした。ふと思ったのです。「見えない数字」を想像することが、発見につながるというのはいい構成なのではないかと。算数でも適性問題でも当然の前提というものがあり、その前提を忘れているとなかなか解けないということがよくあります。あるいは問題文から言外に語られている隠れ糸口というのがあります。  子どもたちにはできるだけ「内容をまとめる」という経験をさせようと、わたしのレジュメには「まとめる」型のものが多いと思いますが、これは子どもたちに「問い」との関係の中で何が重要なのか、ということを判断する訓練をしているのです。  四字熟語のまとめ問題では、意味を後回しにして、由来を長々と書く子がいますが、まず意味でしょ。それから由来を簡潔に「言いかえる」ことが大切です。そのまま写していたらだらだらとしまりのない文になります。  勉強というのは、長々とした叙述に一発で「わかる」短文や言葉を当てはめることです。ネーミングが大切です。知識が漠然としたままであるのは、その漠然した知識、曖昧で境界線もはっきりしない知識に、その本質的特徴をふまえた名前をつけていないからです。そもそも学問というのはネーミング勝負なんです。わたしは自分の割合思考法をミクロマクロ思考法とネーミングしましたが、いったんネーミングすると名前を聞くだけで内容を想像することができますね。そういう視点で歴史でも地理でも勉強すればいいのです。長い間かけて先人が作り上げてきたネーミング集なんですから、名前の由来に思いをいたすのが実は勉強のこつなんです。ネーミングというのは、曖昧な知識を明確化、特定化するための技術なんです。あなたたちはただ漠然と勉強してはいけないのです。曖昧なものを明確にするのが勉強です。ノートをつくるときもこの曖昧な知識を明確にするという学問本来の目的を忘れないようにしなくてはなりません。  大好きな秋、今は奈良産の柿がたくさん店頭に出ている。最近は和歌山産のも多い。今年は柿が豊作のようだ。10月はいちばんいい時期、秋酣(たけなわ)だ。11月になるともう紅葉の季節がやってくる。うっそうとした山の木々がやがて紅く染まる。少年の頃歩いた山道は晩秋のもの寂しい道だった。秋の日は短くすぐに薄暗くなった。ムクノキによじ登り椋の実を夢中で食べた少年の頃が懐かしい。まだ若くて元気な母がいた。 ○高校入試のための明日のためにその?(えっと、何番だったっけ)  今日は、理科の攻略法についてお話しをしてみたいと思います。  その前に理科でも社会でも、いや勉強そのもの本質的なことを述べておかなければなりません。  それは大雑把に勉強するな!!ということです。まるで読書をするように、何か小説を読むかのようにテキストを読んでも、それは何もしないのと変わらないということです。わたしはよくテキストでもなんでも「7回解き直し」、「7回読み込み」などということを言いますが、その場合に読書をするようにただ読み流すだけの行為を想定してはいません。そんなことしたって頭に残らないでしょ。何回読んでもそれでは読まないのと同じですよ。それが無駄なことは模試でも受けてみればすぐわかることです。  勉強にとって、試験にとって、大切なことは「確実な知識」のみです。曖昧な知識は害です。役には立ちません。たくさん覚えようとするとどうしても雑になり曖昧な知識で頭を満たしてしまう。曖昧な知識は「ない」のと同じです。  そうだとすれば、まず1単元を完全にしてしまうことです。この単元に書いてあることなら何を訊かれても答えられるという状態にしてから初めて次の単元に進めなければいけないのです。「後回し」が多すぎると意味がありません。  100の曖昧な知識よりも1つの確実な知識をです。  そこで覚えることが多ければ、まず優先順位をつけなさい。そして優先順位も高いものを確実に覚えなさい。覚えられない、曖昧な知識はもう捨てなさい。当面今は捨てなさい。確実な知識が積み重ねられていくにしたがって、それまで曖昧で覚えられなかった知識も確実化、明確化することはよくあります。1ページをていねいに読み、知識を明確にしていくこと、これが勉強なんです。曖昧なところは「ない」のと同じです。  さてそういう前提にたって、高校入試の理科は突き詰めればおよそ20のテーマ、少し広げても40テーマしかありません。そこで各テーマについての重要知識、原理、実験などを明確化作業してください。そのときに「問題を解くことで理解をする」という方法をとってください。たとえば、「浮力」の問題を1題解いて「浮力」を理解してください。重要な手応えのある大問1問を選んで解いてください。20テーマなら20問です。それから不安なテーマがあればさらにもう1問解いてください。これでいいのです。  確実に解ける20問ないし40問を理解するまで繰り返し解いてください。  知識はいつも「テーマ」との関連から重要度に差をつけて覚えてください。  それからキィー・ワードでまとめるくせをつけてください。たとえば、光合成を語るには、光、水、二酸化炭素、酸素、葉、葉緑体といった重要語で語ってください。  あと20テーマの明確化に必ず出てくる「図」と「実験」なんかも余裕が出てきたら、明確化作業をしてくださいね。
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