草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

高校入試案内&体験入塾?

2010年01月28日 10時15分16秒 | 
◎高校入試案内

 平成22年度都立推薦入試が, 27日ありました。竹の会からも唯一の1名が受験してきました。
 都立学力検査は2月23日の予定です。平成23年度高校入試まで, ちょうど1年です。竹の会には, 来年度入試を控えた中2が何人かいます。かつての竹の会は高校入試の受験生で盛況でしたが, ここ何年かはすっかり様子が変わりました。中学生をとらないこととしたためです。それでも来年度は受験生がいます。そこで, その現中2のみなさんのために「高校入試のためのこれからの勉強について」道案内をしてゆかなければと思ったのです。高校受験の準備を3年になった4月からとのんびり考えているとしたら, それは大きな誤りです。都立トップ校に合格するには, できるだけ早くに受験シフトに入る必要があります。
 竹の会はもともと高校入試が専門の塾といっていいと思います。しかし, 今は小学生が指導の中心となっております。公立中の学力低下にともなう公立中生徒の質の低下が, 塾の指導を困難としてきました。今は熱心なごく少数の生徒をたまに引き受ける程度です。近年は高校受験生は1人~3人がせいぜいです。今年も都立入試が1人だけでした。
 さて, 現在の竹の会の中2の皆さんは, 皆まじめで勉強熱心な生徒ばかりです。私は勝手に都立新宿・富士以上を想定した受験指導を考えています。もし, 私立志望の生徒がいれば早めに申し出てください。
 昨今のトップ都立は, ほとんどが独自問題作成校です。都立富士も本年度から独自問題による選抜検査となりました。独自問題というのは, 英・数・国の3教科につき, それぞれの高校が独自の検査問題を作成するというものです。理科と社会はすべての都立に共通の問題が出されます。
 共通問題と独自問題の差
 端的に, 独自問題は私立トップ校レベルです。100点満点の55点あたりが, 合格基準点です。共通問題だと, トップ都立の受験生クラスだとほとんどが90点前後をとります。これだと内申点が高い者ほど有利です。ところが, トップ都立というのは, 内申の高い者がほとんどです。すると理社のとれない者にはかなり不利ということにもなります。トップ都立が, 入学者選抜をするために独自問題化するのは必然の成り行きでした。
 独自問題になると, これまでのように何点とれば合格というような予想がしにくくなります。英・数・国で予想通りの得点がとれるとは限らないからです。
 英・数・国とも高い実力をつけることです。それは高偏差値私立にも通用する力でなければなりません。平成20年度都立入試で都立西に合格した女子は, 私立豊島岡女子にも合格しています。竹の会の都立指導は同時に高偏差値私立にも合格を可能とする指導レベルだということがおわかりでしょうか。同年の高校入試では, 立教新座及び桐蔭理数に合格した男子がいました。この年はもうひとり日大櫻丘に推薦合格しています。内申をある程度とれば日大系列の推薦は簡単にとれます。21年には同じく推薦で日大鶴ヶ丘に合格しています。目安としては, 5科オール4です。
 さて, それではいかにして高校受験のための勉強をしていくのか。
 結論から言えば, 竹の会の指導を信頼すればいいだけのことです。そして出された「指示」を100%遵守することです。これだけでいいのです。私は特に強調することもなくさらりと指示を出すことが多いのです。その指示を聞き流さず, 律儀にこなすことです。たとえば, 英文解釈のある章を「今週までには終わらせておいて」とさりげなく言う。そのときこれをきちんとこなした者のみが100%私の指示を遵守したということです。今私は中2にある理社テキストを渡しています。そして「3月までには1回は終わらせるように」と指示しています。現中2の中でこの指示を重大にとらえて実際に何人が実行するでしょうか。私はひとつのテストを課しているのです。そしてこれを実行した者のみが私の指示を遵守したということなのです。
 1月のある土日に関して, 私は小学生に土日10時間計20時間以上「勉強できるか」聞いてみました。「できる」と答えた4人と約束しました。そして全員が約束を果たしました。中には土日で26時間以上やったという子もいました。小学生にして「できる」のです。中2の君たちが, 今それができますか。もう, 受験は始まっていると考えてほしいのです。そしてもう今すぐからでも, 受験にシフトをおいた生活リズムに突入してほしいのです。直前にがんばるの図式はまずトップ都立には通用しません。
 都立受験に際して, 生起する定番トラブル
 ・英語読解が全く点にならない
 ・国語読解がほとんどとれない
 ・数学が全く点にならない
 ・作文(200字)が書けない
 ・理科・社会が半分もとれない
 ・漢字が10問中2問程度しか書けない

 以上は, トップ都立を志望する生徒に共通の問題点です。特に, 理科・社会がとれないことは深刻です。これで「都立をあきらめる」しかない人も出てきます。
 独自校の英語長文は難解です。しかも, 必ず出題される課題英作文は生半可の英語力ではとても書けません。
 共通問題の英語でさえ, 50点をとれないというのは, もはや都立受験は無理です。共通問題なら最低でも90点です。
 数学は特に難解です。私のレジュメで独立飛行ができるようにならなければ無理です。離陸さえできないのであれば, 私立推薦も視野にいれる要があるでしょう。
 独自校の漢字は難解です。漢検準2級の生徒でも, 5割弱です。別に漢字メニューが必要となります。漢検をやったことのない人だとほぼ0点です。

 さあ, これでこれから独自校都立問題に対応する力をつけるということが生半可な勉強ではできないということが少しはおわかりになったでしょうか。
 中2の皆さんのまだ覚悟のできていない心のもちようが気がかりです。早く受験シフトに入り, 覚悟しきった者が勝ちです。
 今のあなたたちに竹の会の小学生のように土日10時間がやれますか。そういう覚悟ができなければトップ都立は無理です。

 2月の学年末テストが終わると同時に, 冬の指導でやった「多項式」「平方根」の復習をします。春の指導で中3の計算分野は完全に終わらせます。欲を言えば「2次関数」までやりたいくらいです。「新英語指導案」は春前に3回はまわしてください。そして英解はどんどんと進めてください。私の解説レジュメが理解できるようになるまで「やり直す」ことです。私の解説が完全に「わかった」というとき, 初めてあなたたちは実力がついてきたといえるのですから。
 理科・社会は毎日こなしてください。土日10時間というのは, このためにこそあるのです。受験直前ではなく今それを実行してください。夢中で没頭してください。受験直前に追い詰められてやる愚だけはしてほしくないのです。今ならやろうと思えばいくらでも時間があるではありませんか。受験直前にはいくらがんばっても, 得点が伸びないというのが現実です。理科や社会ならがんばればできると思うかもしれませんが, 決してそんなことはありません。もちろん英語長文や国語読解は土日にがんばってどうにかなるものではありません。

 もういちど繰り返します。私の「指示」を無視しないでください。聞き流さないでください。私の指示をどんなに軽く見えても聞き逃さず100%実行してください。
 そうすれば, 私はあなたたちを新宿・駒場・青山・富士クラスに道案内できると思います。

◎「体験授業がないのですか?」

 こういう問い合わせは, いよいよ6年生になるので塾を探して公立でも受験しようかというような親御さんに多いようです。
 大手では, 体験授業というのがあるようですが, それは生徒の取り込みのためだと思います。昔はそんなものはなかった。体験授業などというのは大手の作り出した生徒集めの手段だったのです。体験授業とはいいながら, サービスに至れり尽くせりでなんとかその生徒を取り込もうと必死です。流れ的には体験とはいいながら, たいていはそのまま取り込まれてしまう。それでいつしか親たちが, 体験をあたりまえのこととするようになった。体験を申し出るのは, その塾が子どもに合っているのかどうかを逆試験するということなのでしょうが, ていよく取り込まれていることに気づかないのが巧妙ですね。
 体験して何がわかるというのでしょうか。たいていは6か月くらいいてようやくダメなことがわかる。体験なんて何の役にも立っていないのです。というか体験なんてあてにならないということです。体験して入ったはずなのに, 6か月後, 1年後やめてしまうのはいったい何なのでしょうか。体験を求める意味がわかりません。
 少なくとも竹の会では体験はなしですが, 入会した子たちは不思議と竹の会を気にいってほとんど止めるということはありません。たまに想定外のことで止める子はいますけどね。それに体験を求める親の心理というのは, たいてい子どもに問題をかかえているからと言っているようなものです。それだけ自分の子どもにいや自分の判断にに自信がもてないということです。
 そもそも竹の会では, 体験では何もわからないでしょう。現在の会員の中に体験して入会したという人はいないと思います。私は今では竹の会について知りたかったら, ブログを読んでほしいとお願いしています。確かに竹の会は世間一般でいう塾とは違いますから, 世間でいう塾のようなつもりでくる人には的が外れるということはあります。だからどうしてもブログで事前に竹の会を知っておく必要はあると思います。
 竹の会の指導というものが, 1回や2回の体験ではわかるわけがない。竹の会の指導は, 長期的な見通しのもとにその子の能力を見定めての全く個人個人の状況に即しての指導です。その子の状況をつかむのにだって1か月やそこらはかかります。その上で, その子のためだけにレジュメを調整することもあります。竹の会の指導では, そもそも体験というものがありえないことがお分かりでしょうか。体験がないというと「えっ, なんで?」みたいな反応が返ってきますが, 私の方が「えっ, なんで」と思ってしまいます。
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