草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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「英語指導案」物語第3回

2013年08月24日 12時02分33秒 | 
 前回は「英語指導案」初版についていろいろとお話ししました。
 今日は、その後完成した「英語指導案」3部作のお話です。「初版」はとにかくシンプルでした。その反動からか、わたしは1989年執筆の初版から7年後の1996年にそれまで書きためてきた英語プリントを整理して英語指導案を発行したのです。このとき完成した英語指導案3部作は、2005年に「新英語指導案」が出るまで竹の会英語の定番テキストとなりました。

 
 その「はしがき」を以下に引用してみます。
 指導案1はしがき 1996年6月刊
 「英語指導案1」は、指導案3部作123の1として、執筆したものである。
 1では、主として中1から中2文法の前半までを扱っている。初版「英語指導案」は1989年に発刊された。
 初版は受験対策として書いたが、1は英語の基礎を完璧にマスターできるようにとの趣旨から書いた。
 1は私の英語研究と指導の成果を集大成したものである。近年竹の会では英語で高得点をとる者が続出している。
 本書は高得点者を作り出してきた珠玉の問題群で構成されている。
 本書を何度も何度も繰り返してやれば諸君の英語の基礎は完璧になることは間違いない。
 
注 指導案2では主として中2文法を扱っている。2は指導案3部作の中軸となるものでページ数も最も厚い。2も6月刊です。
 
指導案3はしがき 1996年7月刊
 「英語指導案3」は、指導案3部作123の完結編3として、執筆したものである。
 3では、入試に必須の重要知識を詳細に解説している。特に、関係詞については私が高校用に執筆したものを
 転載した。昨今の高校入試問題は高校で習うはずの知識がやたら出てくる。3はその対策の意味もある。
 巻末の「英語5文型詳説」は、特に英文解釈の指導を意識したものであるが、最近の入試に第5形式に関する
 出題が多いのでその対策となるはずである。初版「英語指導案」は1989年に発刊された。
 私の初期の英語指導の記念碑的な著書であった。数年の歳月を経て私の英語研究はかなり進み、創作した
 英語問題もかなりの量に達した。
 英語指導案3はその集大成の意味もある。そしてそれは私の英語指導の第2の記念碑的著書でもある。
 本書が会員諸氏の英語力を不動のものとすることを信じて疑わない。


 今では絶版となって久しいかつての竹の会の定番指導用テキストでした。
 実は同じ1996年の8月にあの幻の名著と言われた「英語ポイント集」が発刊されていたのです。
 わたしは1996年には英語のテキストを猛然と執筆していたのですね。

 
 「英語ポイント集」はしがき 1996年8月刊
 高校入試の英語は大学入試の英語とはかなり違う。前者の場合は、出題される内容・ポイントがほぼ決まっているのである。
 これは入試問題が中学で履修すべきとされている範囲を越えて出題されるためおのずと高校英文法の特に重要とされている
 部分に集中してしまうからである。私は難関校の問題を丹念に解いていきポイントを抽出していった。ポイントにはできるかぎり
 わかりやすい解説を入れた。入試に必要なポイントがほぼ出尽くした段階で、「英語ポイント集初版」を発刊した。初版本は
 驚異的な威力を発揮してその凄さを実証することとなった。なにしろ初版本を使った会員が短期間のうちに早稲田実業程度の
 問題ならほとんど満点をとったのであるから。都立入試でも初版本を熟読した英語超苦手会員が3か月で90点以上をとる
 離れ業を演じたりもした。今回、新たに、ポイントを増補して、一層の充実をはかった。
 会員諸氏がこのテキストを十数回熟読するならば、もはや入試英語は敵ではない。
 諸君の健闘を祈る。
 注 「英語ポイント集」の原版は、最初レジュメ20枚程度のうすいものであった。このようなものを作ったのは、早実のスポーツ推薦試験を受けることになった中3生のために急遽即効性のある英語レジュメの必要からであった。早実の過去問を丹念にレジュメ化しているうちに、子どもたちがこのレジュメでとにかく英語の点がなんとも驚くばかりに上がり始めたことで、本格的な制作になったものである。
 注 「英語ポイント集」は絶版となり、それに代わり今は
「入試英語指導案」(2007年刊)がさらにフレッシュアップされて発刊されている。
 
 
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