草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

都立中合格のために必要なこと

2013年03月09日 08時57分38秒 | 
 お早うございます。13℃、快晴。花粉は最悪です。目と鼻はスギ花粉に抗してよれよれです。
 外を歩くとすぐに汗でぐっしょりです。いい季節になりつつあるというのに、花粉のおかげで心から喜べません。春はとにかく眠いですね。
 来年、受検の子たちには、早くから有効な手を打っていきたいという思いがあります。それで今年合格した女子2人のことをよく思い返します。2人は共通点があるのです。
 今年実施すべきかどうか迷ったものに、「読解百選」というレジュメがあります。これは難関私立中の国語の読解の問題を特集したものです。去年はこれを流したのですが、80%以上の正解率を常に示した子がいました。それが今年合格した2人だったのです。このシリーズは難しいということで、24年ではすべての子たちが正解率が限りなく0に近く、やるのを止めたという経緯がありました。今年も合格した2人以外は正解率は最低でした。ここからひとつのことが見えてきます。国語読解力の高い子は合格する蓋然性が高いということです。特に、白鴎に合格した子は、漢検2級をとっており、安心感がありました。わたしの作文評価では「A」をとることも多かった。
 適性問題というのは、出された問題が「何を言っているのか」をまず読みとることが問題です。多くの凡庸な子どもたちはこの読み取りの段階でほとんど詰まります。誤解します。勘違いします。あるいは全く読みとれません。まず初動の段階で、国語の読解力が大きく試されるのです。いくら算数ができてもここでもたもたする子は合格には遠いということです。24年には、もっとも算数のできた2人が失敗していますが、やはり国語読解に問題があったのが裏目に出たようです。
 読み取りの不正確さもありますが、作文の内容をあまりにも幼くて稚拙です。作文のレベルの高さは精神年齢も関係するようで女子がより社会性、大人の視点ということでは、すぐれているようです。男子が幼い世界から抜けるにはなかなか至難なことのように思われます。
 読み取りが正確な子は、「速い」ということも言えます。渡されたレジュメを出すのが「速い」という意味です。問題の意味が読み取れずに、延々と本来5分ほどで解かなければならない問題を1時間も2時間もかけて挙げ句間違うと言うのは、落ちる子の特徴です。
 本年の指導で気がついたことがいろいろあります。いわば合格の勘所というものです。これをこのブログでつぶさに明らかにするということは差し控えたいと思います。こういうことをすれば合格するのではないか、ということが私の中にはいくつかあります。一般的に表現すれば、「推論する力」が重要ということですが、子どもたちからそういう力を引き出す指導の方法というものがこれからは大きな意味をもってくると見ています。これからの、いや来年の指導に向けた竹の会の指導の「かたち」にもそういう意味での変革、コペルニクス的転回があるはずです。
 このブログで、竹の会の都立中合格のための秘訣をすべて書くということは、できないのはご理解ください。
 都立中に確実に合格するためには「何をすればいいのか」ということが、すでに私の中には具体的なものとして「あります」。

 ◯トップ都立高校合格の条件

 来年は、竹の会でも高校受験を控えています。高校受験というのは、中3になってから準備してももはや手遅れということはこのブログでも何度となく書いてきました。まず、9月実施のV模擬でもW合格模擬でもいいのですが、そこで理社80点以上をとることです。理社で勝負してはならないということです。勝負は、英語と数学です。英語は長文を短時間で読みとる力がすべてです。とにかく徹底して英文解釈力を鍛えておくことです。英文読解はもう中2の夏から取り組まなければとても間に合いません。それから数学です。中3で履修する教科書の内容はとっくに中2で終わらせておくことですが、それだけでは足りません。高校入試問題の訓練にすでにして入っておくことです。
 先の理社ですが、これも準備は中2の後半からでも遅いくらいです。具体的なやりかたは個々人で考えるしかない。ただ竹の会では定番のやりかたというものがあって、それにしたがってやっています。
 中3になるといよいよ本格的な受験指導の開始です。常に、数学、英語、国語、理科、社会の5科のバランスに気を配りながら、指導していく必要があります。中3の夏までは英文読解の訓練にこだわります。数学は次第にレベルをあげていき、2学期に難関校の数学に対応できるように仕上げていく必要があります。
 わたしが「やるように」とそれとなく言ったことを大切にとらえて「やる」子が成功するということです。
 竹の会は難関都立入試を過去において一度も失敗したことはありません。高校入試のスペシャリストです。わたしはわたしの全生命をかけて今年の指導に取り組む覚悟をしています。
 
この記事についてブログを書く
« 春と花粉と・・・ | トップ | 打つ、引っ張る »