草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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まだ梅雨なのか?

2009年07月24日 09時17分05秒 | 
 今日も雨模様だ。確か梅雨は明けたはずなのだが, 天気図を見ると梅雨前線が長々と横たわっている。今日は夏指導第1週の最終日ということになる。長時間指導が初めての子もふくめ, 疲れが蓄積されたところで土日となる。人によっては, 第2週目がきつかったという子もいるようだ。私の経験では, だいたい第2週の中盤あたりから身体が慣れてくる。馴化してくる。次第に長時間が苦にならなくなる。夏の指導が明けると普段の指導時間が異常に短いと感じるらしい。心境著しいある小5は「3時間なんてすぐ終わる。勉強した気にならない。」と言ってのける。すると他の子どもたちも口をそろえて「3時間では何もできない。」と言い募る。
 中学生になると夏の1日を7時間ほんとうに集中している。何も互いに喋らない。全くの無言だ。私が問いかけない限り声は出さない(ただ決まっていつも櫓をこぐ生徒がいる。その分遅れがちなのがやや気になる程度ではある。そのうち集中してくれるものと信じている。)
 しかし, 小学生はそうもいかない。あきっぽい。集中が続かない。それでやたらと些細なトラブルが発生する。やたら冷水を飲み, こぼしては答案をぬらしたり, トイレに10分おきに行くなどなんとも落ち着かない。が, 以前に比べれば静かなほうだろう。全員が素直で聞きわけもいい。私が注意すれば, さっと引き, 謝る。みないい子ばかりだ。長い夏の一日7時間があっという間に終わる。子どもたちは「短い」という。なかには「土日もやりたい」など言い出す子たちもいて, 私を慌てさせる。
 中2の夏には, やることも多い。特に英語は, 比較表現・不定詞・過去分詞などやるべきことが多い。比較表現にとまどうことは予測に難くない。とくに不定詞の「形容詞的・・」「副詞的・・」などとやりだしたら, まずパニックを起こすことは間違いない。それでその前に文型を学ばせることにした。とくに形容詞と副詞のはたらきについて考えさせることにした。文型の解説はそのために書き下ろした。そのうえで短い英文を訳させる。英文は高校用の英文解釈テキストから抜き出したものを使っている。もちろん知らない文法を適当に削除改変して中2仕様にしたものだ。まだほとんど出鱈目だが, 分かりかけてきた子もいる。全員が文型を完全に理解することを願って, とにかく夏の前半は文型指導に全力投球したい。
 中3は2名いる。よく集中して他の子たちの模範的存在だ。小学生も中3には一目置いた風情だ。今年は高校入試の指導ができる。去年は部活で夏もまともに出れないなどその他の事情からまともな高校入試の指導ができなかった。2年前には2人いた子が豊島岡女子と都立西, 桐蔭理数と 立教新座に合格した。今年の子は理解力もあり, 久々に腕を発揮できそうだ。もともと竹の会は高校入試からスタートしたのだ。昭和60年10月に開設してその年の10月から12月までに入会した子を第1期生という。その1期生はなぜか全員中2だった。それで高校入試の結果は昭和62年からの記録になっている。その最初の入試の年に, 12月入会の受験戦士S君が青山学院に合格し, 10月竹の会の初会員の3人娘のFさんが都立駒場, Sさんが國學院久我山, Yさんが都立目黒に合格した。11月入会のK君が都立大付属と日大櫻丘に合格した。竹の会の初めての高校入試の戦果であった。このときから竹の会は高校入試の研究と実践を重ねることとなったのだ。平成2年には小5入会のT君が獨協中学に合格する。竹の会が初めて中学入試の指導をし初めての成果だった。そのT君はその後も竹の会で指導を続けることとなる。とくに数学の才能を開花させて中学・高校を通して, 何度か学年1番をとった。大学は東京理科大(建築)に指定校推薦で合格。その後大学院に進み, 現在1級建築士として活躍している。
 思い出せば, ひとりひとりの顔がそう小学生のときの, 中学生のときの顔が脳裏に映し出される。竹の会の創世記に必死に1期生たちと格闘していたあの頃の竹の会のあのころ映像が私には懐かしく思い出される。今も竹の会は変わらずあのときのパッションを失うこともなく, 子どもたちに心血を注ぎ続けています。
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