草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

初期指導のことなど

2014年03月11日 11時28分51秒 | 
 お早うございます。今日はまだ寒さは厳しいようですが、素晴らしい天気です。後で少し歩いてこようかと思います。昨日はほとんど水曜日の指導のためのレジュメの執筆に追われていましたので、少し歩かなければと思っていました。ただ今日は国語の新しいレジュメを工夫したいのでその時間を考えて行動しなければなりませんね。
 最近は深夜2時にも起きていていることが多く、朝7時起きだと頭がすっきりしませんね。しかし、早く目が覚めるのは習慣でこれもしかたありません。
 このところのブログの内容が影響してか、心配されたお母さんからメールをいただきました。確かに、小5がひとり指導の実が上がっていないという理由で退塾することとなりました。わたしはもう数か月も前から折に触れ草枕で触れてきたのですが、ご両親ともお話しできましてそういうかたちでご納得いただき感謝しております。わたしの力の及ばないことを正直に告白しました。
 指導の実が上がらないというのは、塾としてはとても月謝をもらえる状況にはないということですから、これはかなりに心苦しいわけです。
 子どもというのは、入会して間もない頃というのは、日々の指導がある種の緊張を帯びています。わたしは最初の少なくとも3か月は常にその子の理解力をチェックしている、そして一喜一憂しています。その子がこれから先の指導に耐えられるのかどうかです。ただの石なのか、玉の原石なのかという関心は常にあります。ですから日々の指導では安堵したり失望したりの連続です。ときには「これはだめかもしれない。指導そのものが無理かも」という子もいたりしますから。そうするとこれは早めに親御さんに「できない」と伝えるべきかどうかのタイミングでまた思案します。いずれにしろ暫くようすを見るかどうか、とそれは疲れます。それでも子どもが素直な子だと格段に指導がしやすいのですが、面接でそこまでは見抜けないですね。
 小3の終わりから小4の始めにかけての子というのが、正直一番わからないと思います。まだ幼い分、長時間に耐えられないということは去年の子たちがそうでしたから、退塾と一触即発です。なかなか勉強に正面を向けていないがために脱落していったという子もいました。勉強と距離を置こうとするわけです。そういう子に限って親御さんというのが一面教育熱心に見えて「えっ」と思われるような勉強を蔑ろにした行動をとるようです。
 今年都立駒場高校に合格した子などは、小4の5月にやってきて最初からもう言われたことを素直ににこにこしながらやってくれてとても指導しやすかったのを覚えています。わたしが何かを言うといつも素直に「はい」と言ってしたがってくれました。この「はい」と言って指導にしたがってくれるというのが実はとても大切なことなのです。とにかくわたしの想定した指導が進められるわけです。ところがたまに指示を出すと嫌がる、返事をしない、ふてくされるという子がいまして、時にははっきりと「嫌だ」と言って抵抗する子もいたりします。これはもう最初から指導が進められないわけで最大のストレスです。ある子は割合に嫌悪感を示すようになりまして、「気持ちが悪い」と言っては早退したりしていましたけど、結局あっという間に退塾しました。結局、こういう子というのは2,3か月もたないということですから、早晩いなくなりますので、一件落着はしますけど、どうしてこのような子が迷い込んできたのかという思いは残るわけです。入会の際に水際防止ができなかったことがひとつの課題です。
 別にににこにこしなくてもいい、勉強に気持ちが向いている子、照準が勉強にある子というのは、指導しやすいわけです。その点、新しく入会した小4のみなさんは問題ないと思っています。みんな勉強に向かっています。わたしの指示に素直にしたがっています。このわたしの指示に素直にしたがわなくなったときというのが、実はもっとも早くに親御さんに退塾を告知する機会なのだろうと思います。しかし、たいていはその段階ではまだ問題は表面化していないので、親御さんには「なぜ」という意識が強いのかと思います。しかし、その前兆というのは早晩現実化する、まちがいなく現実化すると思います。それが1年後というわけです。1年も竹の会で訓練すればそれは基礎的なことはできています。高度な計算力、基本的な割合思考すべてできています。それでわたしも一往の責任は果たせた、ここが潮時と判断し、決断するわけです。しかし、理想としては、わたしがその前兆を感じたときに判断すべきでなかったのかとわたしはよく悩むわけです。それがわたしが入会後3か月の見直しをお願いする理由なわけです。
 今年都立駒場高校に合格した女子が竹の会に来たのは小4の5月と申しましたが、実は彼女のお姉さんがすでに先に来てまして、そのお姉さんが小5の時でしたか、九段受検ということで入会してきた、その日にその妹さんがいっしょにきて元代々木教室の入口でにこにこしながら立っていた、いや私はそのことをお母さんに最近言われまして、最初は思い出せなかったのですが、あの時、最初の指導日にお姉さんを送ってきたときだなと思い出したのです。そのときその妹さんはまだ小2だったといいます。
 確か、それからその子は日能研に行ったと聞いていましたが、精神的に疲れて、竹の会に転塾してきたのが、小4の5月ではなかったか、確かそんな記憶があります。最初はいつもお姉さんにくっついて通っていました。そのお姉さんも高校受験で竹の会を卒業して、それからはただ一人通うようになりました。いつもほとんどしゃべりませんけど、なにか尋ねるとそれははきはきした声で的確に応えてくれました。理解力はすばらしかったのですけど、算数でも難しい問題に出会うとあきらめがいいのが、算数を使っての思考力鍛錬を逸したようです。この性格がやはり数学でも特に中3になって影響したのかなと思ったことがありました。
 彼女が合格したということをこの「草枕」でご報告しましたが、それを読んだあるお母さんから、「竹の会で学んだお子さんが合格したといううれしさのあまり駒場高校まで行ってみました」というメールをいただきました。
 わたしはそのようなお母さんがいるのだととてもうれしく思いました。
 彼女が小5のときだったか、バレンタインデーのときでした、手作りチョコをもらったことがありました。そのチョコに付けられていたカードを私は今も大切に持っています。
 わたしの息子たちがまだ保育園のときに書いた手紙も大切に保管していますけど、それといっしょに保管しています。

 

 そういえば、今年卒業した小6の女子からもらった寄木細工調のしおりも宝物です。確か夏に箱根に行ったときのお土産でした。

 今日は、表題について書くはずが、横道にそれてしまいました。
 夕方仕事の合間にまたアップするつもりです。
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