草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

 寒さが本格化

2008年12月17日 10時16分46秒 | 
 風邪を引きやすい季節だ。怖いのはインフルエンザだろうが, 学校や会社など人の集まる場所に行かざるを得ないのだから, いつ移されるか予測もつかない。ウィルスは脅威だ。刻一刻と変身するらしい。ワクチンは変身前のものから造ったものだからたいてい効かない。欧州ではタミフルはほとんど使っていないらしい。この辺のところは議論のあるところである。日本人は薬が好きだが, 実はインフルエンザよりも薬害の方が怖い。業者と役人が結託する図式は, いつの世も変わらない。インフルエンザが流行れば医者は儲かる。医者は実は流行ってほしいと思っているかもしれない。
 とにかく風邪は引かないことにこしたことはない。咳ぐらいと思って塾にやってくる子も多々いる。狭い教室でゴホンゴホンとやられると必ず何人か犠牲者が出る。風邪をひいて咳が出るときたとえ軽いと思っても塾には来ない方が賢明であろう。受験期を控えた子には死活問題でもある。私なども過去に風邪をひいたという子どもたち何人かに咳の集中砲火を受けてやられたことがある。塾は無菌が望ましい。
 指導がある日の前日は, その準備に追われるのが常だ。指導を効果的・効率的に進めるために何種類かのレジュメを予め制作準備しておく。学年が違えば使うレジュメも変わる。同じ学年でも進度に応じて変わる。特に小学生の場合は, 学年よりも能力差に応じたレジュメが必須となる。計算でまごまごしているとなかなか本体の指導に入れない。「思考の素」はすべての子に使えるわけではない。だからこれが使えない子についてまた別の方法を算段するほかない。それとしてまたいろいろ考える。中学受験にしても高校受験にしても「準備期間」の勉強の質と量がものをいう。高校受験の場合, 中1・中2の段階で勉強をさぼっていると普通の能力の子にはもはや取り返しはつかないといっていい。英語だって, 数学だって, 自力で問題が解けないということになる。解答解説が「先にある」という悲しい現実に直面することになる。中学だって「考える」勉強をしてこなければだめなのは, 小学生と変わらない。
 竹の会は「考える」小学生を造ることを最大の目的としている。だから, 実は科目的な範疇にはあまりこだわらない。考える指導には算数がいちばん適しているが, 国語だって「考える」という視点からの指導は可能だ。現在かなりに成功している「読解の素」シリーズは, 天声人語だと全く手がつけられなかった子どもたちでもその読解の作法を学びつつある。天声人語は大学入試レベルの語彙が頻繁に出てくるから小学生には辛い。理科や社会も「考える」能力を育てるという視点からの指導に徹している。知識ばかりを追うのは「考える」という能力にはマイナスとなりかねない。ただ小学生の時期には都道府県のようなことは暗記すればできるのであり, 頭を使うという意味において「考える」ということに奉仕すると思う。社会や理科では「なぜ」という切り口から「考える」端緒をほぐして切りこむのがいい。現在密かに制作している「教養」シリーズはその試作品である。
 来年1月には新小学問題集が中学受験用に一新されるという知らせがきている。使えれば方法を考えて使いたい。いや学研からも新指導計画のお知らせが届いていた。これもなかなか興味深い内容だった。いいものは積極的に取り入れて利用していきたいと思っている。
 
この記事についてブログを書く
« 完成度の高い竹の会の割合指... | トップ | 「悼む人」 »