草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

秋の気配が漂ううれしさ

2013年09月10日 20時26分45秒 | 
 朝夕の涼しい風がなによりも疲れた体にはクスリです。福島は心配ないなどと大見得切った安倍総理ですが、汚染水の問題は深刻を通り越してもはや覆しがたい事態に立ち至っているのではないか。まず福島第一原発に流れ込む地下水と地中に漏れ出している汚染水とが混じり、1日300トンが海へ流出しているというだけでも絶望的なのに、これと別に敷地内のタンクから300トンの汚染水が漏れていたことがわかったのだ。
 タンクから漏れるというのが信じられないが、これがフランジ型タンクといって、部品をクレーンで吊り上げて、あとはボルトを締め付ければ終わりという簡単なものだ。なんと1週間でできてしまう。耐用年数は5年しかない。普通、タンクを設置するときはそれぞれの部品を溶接する。それをしないで済ますのだから漏れるのが想定の範囲内だったのだ。ふざけた工事をしたものだ。どこまでなめているのか、あきれて開いた口がふさがらない。東大出ました、東工大出ましたの取締役や部長がそういうことを平気でやらせている。そもそもタンクに水位計もつけていなかったのだ。こんなふざけた電力会社に廃炉なんか責任をもって果たせるわけもなく、政府自民党のいい加減さというか無神経さに脱力感を感じる。
 ところでわたしは中3いじめとしか思えない公立中学のバカ教師に何とも言えぬ怒りを感じている。
 なにかと学校行事に半強制的に、内申をちらつかせて協力させ、教育という名の下に「おちこぼれ」を目線においた幼稚なただノルマをこなすだけの宿題を大量に課して、受験勉強に少しでも時間がほしいと願う優秀な中3が結果的にトップ都立や難関私立を受ける機会を奪っているのであるから。竹の会のわたしのレジュメが中2の夏に渡したレジュメが中3の夏になっても有意的に終わらせることができなかったというのがわたしにはショックであった。ありえないことであった。定期試験がいくらよくても、内申がいくらよくても、実力は「ない」という生徒が生産されているだけではないか。こういう生徒は結局推薦制度にたよるほかない。こんなバカ教師のいる公立中学からはトップ都立の合格者なんか出るはずがない。
 平成22年に竹の会では都立富士高校に合格している女子がいる。この女子は9科目中7科目5であった。定期テスト優先できたために竹の会の受験用レジュメはほとんどやれていない。もし一般でいけば合格できたかわからない。事実V模擬の成績はC止まりであった。定期テスト優先でいけばこうなることはわかっていた。都立に推薦で受かるというのは、内申を5で固めろということである。
 平成23年には女子が小山台と文教に合格している。この二人は内申もがんばってとったが、竹の会のレジュメもよくやったと思う。実力はそれなりについていたはずである。ただ独自校問題だったらわからない。小山台も文教も共通問題だった。内申をとりながら竹の会のレジュメをやるというのは、学校の行事や生徒会などをやっていたらまず無理であったろう。部活をやるなんかは考えられない。幸い二人ともそういう束縛はなかった。
 竹の会のお母さんのお話によると、小さな中学であったためにいろいろと役回りを求められてしまったということである。なるほど大きな中学であれば個人の束縛もそこまではなかったかもしれないと納得した。
 ここで覚悟がいるということである。平成20年に桐蔭理数に合格した男子は、最初から内申をとるつもりはなくとにかく竹の会のレジュメ1本でやった生徒でした。都立受験は当然考えてない。桐蔭理数に合格後4年後には東大文2に合格しているのは彼が竹の会の精神を実践していたことの証しです。
 実力主義というのはそういうことです。内申みたいなくだらない呪縛にあまりにへつらうと実力「なし」という最悪の結果が待っている。
 わたしは定期試験や学校行事で竹の会のレジュメができないからといっても何も言わない。生徒の意思を尊重している。決して口出しはしない。ただレジュメが何か月も手もつけられないままに過ぎていくことが受験の終わりを意味していることだけは知っていてもらいたい。竹の会のレジュメが先送りされるということはそういうことだと覚悟してもらいたい。
 わたしが1日5時間は勉強しなければならないというのはそういったいろいろな思いをこめてのことです。
 中3の9月になって独自校の数学や英語が「解ける」状態にあるか、ということです。あるいはこの時期に理科と社会で悪くてもV模擬で8割とれるかということです。
 中3 4月 定期試験や学校行事で潰れる
    5月 定期試験
    6月 修学旅行や体育祭、定期試験で潰れる
    7月 定期試験
    8月 夏休み
    9月 ここで実力があるのか
 おわかりになりますか。中3になってからでは勉強らしい勉強なんかできっこないのです。中2の過ごし方で決まるということです。
 まだ中2だからというのは完全な誤りです。日比谷も西も偏差値70を越えて開成に匹敵しているのです。難関私立、つまり開成や慶応、早稲田をめざす中学生はもう中1からそのつもりで勉強しています。都立だから受験勉強は中3になってからでいいというのは全くの誤解、誤判断です。
 わたしは優秀な中学生のみなさんが内申重視で勉強されてもなにも口出しをすることはありません。それはあなたたちの選択だからです。
 選択、何かを選ぶというのは、選ばなかった何かを「捨てる」ということです。犠牲、代償を払っての選択だということは忘れてはなりません。
 わたしはレジュメを「待っていた」、そう1か月も2か月も待っていたのです。先送りされたレジュメを待ち続けていました。
 中1、中2のみなさんがどういう選択をするのか、それは自由です。決めるのはほかならないあなたたちです。わたしは口出しすることはしません。あなたたちの運命はあなたたちが決めることです。

 
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