草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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まず敵を知ること。夏こそ勉強一途に。そして悔いのない夏を。

2009年07月28日 09時39分36秒 | 
 月曜日は子どもたちが全体に疲れているような感を受けた。夏の第2週は第1週の疲れが色濃く残り, 特に土日の生活が乱れると, 水曜日くらいまでは疲れを感じるかもしれない。しかし, 木曜日あたりから, しだいに夏の時間にも身体が慣れてくる。身体が慣れてくれば次第に勉強にも集中できるようになる。夏というのは, 勉強体質に身体を向きかえる最良の機会といえる。なかなか進まない適性過去問だが, 我慢強く取り組むしかない。まだまだ「解き慣れる」ところまでは程遠い。中々に読み取りに四苦八苦するような出題もあり, 子どもたちの頭を悩ます問題に事欠かない。よく家電製品やらパソコンやらを梱包から取り出して「取扱説明書」を読むときその読み取りに苦労することがある。適性過去問にはそのような読み取りと操作の能力を試す問題が多い。この手の問題は子どもたちも苦手なようで解読にも時間がかかるようだ。せっかく解読したと思ったらたいていが誤解しているということも多い。多分に知能レベルが問われる問題作りの感がする。グラフの読み取り方もまだまだ乱暴だ。これからたくさん問題を解いてそのコツをつかんでゆくことになる。適性問題は, 算数の問題, 理科の問題, 社会の問題, 国語の問題がバランスよく盛り込まれている。単に知識の有無を問うのではないところが適性の適性たるゆえんだ。今は出された問題に戸惑いと自信のなさがない交ぜに答案に影を落としているようだ。これから適性の正体を知るために適性に没頭することになる。幽霊の正体見たり枯れ尾花。ということで第2週を終えることができればその収穫は大きい。
 戦いはまず敵を知ることである。敵を熟知することで戦略もたつ。夏はそのためにあるといっても過言ではない。全国70の中学の適性過去問を自ら解き, 頭を悩まし, 適性のなんたるかを身をもって知れということである。ただ解くだけではだめである。1校解くごとに私のチェックが入る。それで合格判定が出なければ先へは進めない。だから作文だって3回も4回も書き直すことになる。合格答案というものを体で覚えてゆくのだ。私にしても適性の答案採点は簡単ではない。いちいち問題を私だって読んで解読してそれから採点するしかないからだ。これほど骨の折れる採点もない。まだまだ旅は始まったばかりだ。ただ子どもたちの旅の成功を祈るだけである。旅をするのは子どもたち自身なのだから誰も手助けはできない。
 割合に四苦八苦の小学生も長時間指導にはいる。こちらはいままで十分に指導時間がとれなっかたこともあり, 指導する側がかなりに不完全燃焼であった。そこでここぞとばかりに割合指導にたっぷりと時間をかけている。まだ小5の子には割合だけに時間を費やし思考を鍛え上げてゆくということもできる。夏にこれだけ時間をかけて指導できることがうれしい。秋には稔りある収穫が待っていると思いたい。ただし, 中には竹の会の長時間に耐えられずに逃げだした子も過去にはたまにいたから, ご用心ご用心。
 
後記
 このところアクセス数が私としては未経験の領域に達し, 喜んでいいのか複雑な心境にある。どういう方々が読まれているのかこれだけの数に達するともはや想像の域を超える。竹の会の保護者の方が全員読んでくださったとしても数は知れている。おそらくは全国的な読者層なのではないか。それに子どもを持つ親とも限らない。竹の会には様々な塾関係者が関心をもっているという話しを前に耳にしたこともある。まあ, そうだとしても私には関係のないことですが。
 夏は実はブログをほとんど書かない。しかし, 今年の夏はアクセス数の多さに負けて書いている。せめて夏のようすを保護者の方たちにご報告できればという気持ちもある。
 暑い夏のなかの塾通いです。どうかお子様たちの体調に十分を気をつけてあげてください。
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