goo blog サービス終了のお知らせ 

草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

9割超をとる勉強の技術~理科編

2013年11月02日 23時06分52秒 | 
○9割超をとる勉強の技術~理科編
 実は今日は少しも頭が創造的ではなく思考が進まないのです。カチカチの肩に温湿布を貼って1時間ほどたち少し気分が改善してきました。熱があるのかなと思って、計ったのですが、平熱よりやや高めでした。熱があったらどうしょう、と一瞬ヒヤリとしました。
 少し落ち着いたので、ブログを書く気になりました。先ほど書いたブログがあまりにも内容のないもので申し訳ないと思っていたのです。
 今日は、高校入試の理科について、
9割超をとる勉強の技術ということについて、わたしの見解を述べてみたいと思います。
 実は、受験生には、「
理科はできるが、社会が全然点がとれない」という人が、意外と多いのです。
 これはなぜなのか、というところから、理科の勉強の攻略法と言ったものについて、私見を敷衍してみようかと思います。
 端的に言えば、理科と社会は覚える事項の絶対量がちがうということではないかと思います。理科は覚えるよりも理解する事項が多いということです。
 社会の点の取りにくさは、なんといっても「範囲の膨大さ」です。ですから、社会の攻略では、いかに範囲をしぼるか、暗記する事項を少なくするか、そして社会編で述べたクロスレファランスが重要となるのです。
 ところが、理科は範囲は狭い、特に、都立の理科は狭い。正直、重要テーマは20~30ほどだ。都立入試では、このテーマがだいたい4~5年周期で繰り返し出されている。
 たとえば、「地層」というテーマなら、まつわる定番の問題を解いておくだけでいい。要領は、テーマについて、万遍なく重要な問題を練習しておくことである。
 それから、これは、理科に限らないのであるが、つまり、理科及び社会について言えることであるが、一般的、総則的なことがらについて、読み流さないということである。
 社会のときにも触れましたが、世界の気候区分なんかはしっかりと覚えておく必要があるのです。そしてこの気候区分、つまり一般的知識について、いちいち各論を読むときに、照らし合わせて確認しながら読むのです。
 社会が苦手という人の多くは、各論的知識、つまりは細かい知識ばかりを暗記しようとしていますが、細かい知識なんかはできるだけ覚えないのが頭のいい人の勉強なんです。
 細かい知識は、一般的、総論的知識から、推理できるものは推理できるように、一般的知識を活用するのが利口な人のやる勉強なんです。
 ただ読み物を読むような感覚でテキストを読んでいる人が、いくら読んでも頭に入らないなどと嘆いていますけど、あたりまえの話です。
 本を読むというのは、ただ活字を追うだけのことではないのです。頭を使うのが「読む」の意味です。そのとき、最初に出てくる一般的命題を必ず各論的な知識でそのつながりを確かめることなんです。
 たとえば、江戸時代、農民の生活は苦しかった、という一般的命題があれば、その後、各論で出てくる、たとえば、年貢とか、農耕具とか、いろいろなことをその命題と結びつけて理解するということなのです。
 社会を単に知識の暗記と考えて、勉強している人には、社会というのは、これほど苦しくて、面白くない科目はない、ということになるでしょうね。
 
この記事についてブログを書く
« 9割超をとる勉強の技術~社会編 | トップ | 初見の研究 »