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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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実行力こそ今

2012年10月11日 09時24分24秒 | 
 お早うございます。10月11日木曜日です。この大切な10月をどうか勉強にのみで過ごしてほしいと思います。
 小6にとっては正念場です。22年桜修館合格の杉山太一君はこの時期の土日で1日17時間勉強した日もありました。少なくても10時間はやっていました。わたしは11月には彼に合格告知をしています。それほどまでに合格を確信させた根拠とは何であったのか。この子なら本番に送り出しても試験会場で試験でどんな未知の問題が出されたとしてもなんとか切り抜けられるという確信です。その確信の形成は普段の指導で見せる彼の所作のもたらす信頼の集積であります。
 あれだけ大量の、そう100ページはあったと思われる過去問を土日でやりあげてくるだけの精神力、行動力です。そして丁寧な字でとつとつと書かれた答案です。見事な人生の苦悩を滲ませる作文です。こんな子にそんな細かい配慮の行き届いた心配りのできる文章が書けるのか。余程の人生の悲しみを経験しなければ書けないのではないか。わたしは彼が竹の会にいるとき何も彼のことを知らなかったのです。彼が1級下の小5(23年小石川合格)に算数のレジュメの説明をしてもらった後の態度は立派でした。深々と頭を下げてお礼を言うのです。6年生生が5年生に頭を下げるのです。これほどの精神の成熟を見たことはありません。
 「◯◯に行きたい」というのはみんな同じ気持ちなのでしょう。しかし、合格したいという気持ちの強さはみな違います。杉山太一君は合格するために、合格する意志で竹の会に来ました。だからわたしが課す課題はもちろん、どんな細かい指示も、わたしがふと漏らした言葉さえも聞き逃さずに、実行しました。たいていの子はわたしが「こうしたほうがいい」といっても、まずわざとか、おしゃべりに夢中で耳に入らないのか、泡と消える、つまり無視します。わたしの言うことを細大漏らさず実行してきたのが杉山太一君です。わたしが合格すると確信したのがこれまでいちばん早かったのも彼です。わたしが土日の勉強を心配し、10時間以上を希望すると、彼はそれ以上の時間を勉強して見せました。あの精神の安定、情緒の安定はなにか家族を背負って立つ精神の厳しさをさえ感じさせました。
 子どもたちは一様にやはり甘いものです。まだまだお母さんに、お父さんに甘えるところに拠って立つわけです。だから情緒の安定もお母さんしだいです。自立していないわけです。こういうところが試験に対する甘い認識、意識の原因なのかと思います。試験本番で動揺していとも簡単に沈んでしまう、自滅してしまう要素十分です。ただ漠然と憧れている。だからといってそのために全力で立ち向かっているわけではない。自分の力の半分だけで戦っている。
 わたしは杉山太一君に作文D判定をつけて何度も切り捨てました。すると彼は何度でも書いては提出してくるのです。十七回提出してやっとわたしも根負けしてAとしたこともありました。彼の作文力というか、文章力は生来のものか、とても小学生の書くレベルではありませんでした。ただ、わたしは、作文の作為的なものを嫌いましたし、的を外した作文にはどんなに文章がうまくていいことを書いてあってもDしかあげませんでした。適性というのは、「問いに答える」、それでけなんです。
 わたしは多くの受検生が実は問題の答えを書いたつもりで、点数的にはほとんど0点に近い点しか取っていないのではないかと疑っています。合格者の得点だってそんなに高くないのです。ただ最近の小石川はやはりそうもいかないかもしれません。「問いに答えてない」というのは、0点ということです。問題文を読んでいないのです。いや読んではいるが大切な指示を読み飛ばしているのです。わたしは今竹の会で訓練している小6たちが、私から何度となく「問いを無視する」ことを指摘されていながら一向に改善しないことにやや絶望感を感じています。なぜ自分の思い込みを優先させるのかわたしには理解できません。今年の受検で失敗したある受検生は、問題1を「勘違い」して書いたそうです。問いに明確に「・・・・」と書いてある指示を無視する解答を書くというのは、しかも何度練習を重ねても、くり返すというのは、どういうことなのかわたしは頭を抱えています。いや落胆しています。
 思うに、覚悟が曖昧なのです。試験というものを漠然としかとらえていない、感じていないのです。試験は恐いものです。8倍の倍率なら、8人中7人は「落ちる」のです。つまり、よほどの覚悟のある1人だけが、合格できるということです。甘い認識は命取りです。自分の甘かったことを悟るのは合格発表の日2月9日、いやその前の2月3日かもしれません。
 合格したいのなら、全力で行動するしかないのです。勉強に手加減するなんてありえません。勉強は今ある自分の全力を注がなければとても太刀打ちできるものではないのです。
 行動力のみが今のあなたたちには必要です。
 分冊シリーズに時間をかけすぎる小6がいます。長々と細かい答案を時間をかけて作るわけです。わたしはわたしの解説を読んで「5分で書けるほどの量の合格答案」を書き直すことを命じています。成功するかどうか、合格するかどうかは、すべてわたしの指示を真摯に受け止めて「実行する」か否かにかかると思っています。
 小5女子はひとりしかいないのですが、今算数がなかなか解けないようです。まじめな子なのでとにかじっと取り組んでいます。今は自分で戦うしかないと思います。自分で長いトンネルを抜け出るしかないと思います。わたしは遠くから眺めながら、時々少しだけ手を貸しますが、そのまま手を曳いていくわけにはいきません。
 小5男子もひとりしかいないのですが、こちらは今割合の実力を試験中です。どこまで理解していてどこまで理解していないのか検査中です。自分で考えないで「ヒントもらって解いていた」分、壁に突き当たるのが早かったと思っています。
 算数というのはとことん自分の頭で考えてなんぼです。
 休みの日は子どもたちを「鍛える」ためのレジュメを作ることに追われます。わたしのレジュメで子どもたちが「わかる」意識をもてるようにしなければなりません。責任は十分感じています。
 竹の会の子どもたちはみな勉強熱心です。それぞれが現段階の自分の課題に取り組んでいます。
 「勉強している」、それだけは偽りのない事実ですね。
 竹の会
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