草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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3月最後の日曜日 曇り

2010年03月28日 10時05分20秒 | 
◎電卓

 

 電卓が好きで珍しいのを見つけるとよく買う。竹の会では, 算数で電卓を使うことを認めている。もっとも, 入室するとすぐ計算練習をするが, これはだめ。もちろんテストも使用不可。割合の指導などでは,
私の創作した問題には, 桁数の多い統計数字が出てくる。これは電卓でいい。また割合などの文章題などでは「考える」ことに力点を置いているので, 煩わしい計算で思考の流れを邪魔したくないという気持ちも強い。ただ式は必ず書かせる。式のない答えは答えとして認めない。

 電卓はフランス製やらイタリア製などもそしてもちろん中国製やひと頃は台湾製もハンズに行けば, 置いていた。珍しさもあって買ったことも二度や三度ではない。いろいろ試してみて結局日本製が一番すぐれていると思う。キャノンやカシオをよく見かけるが,
私はカシオ・ファンだ。今では液晶しかないが, その昔は青い光の数字がくっきりと浮き上がるものだった。今でもその頃の電卓は大切に使っている。

 仕事机のあちこちに電卓が何台も置かれている。算数の問題を解くときにいちばん多く使う。書店で本代を積算するときにもちょっと面倒だが使うようにしている。



◎目鼻が立つ



 新中1たちが, ようやく単語を課題の97語の80%以上「覚える」ことに成功しつつある。かつてこれができなくて英語で苦労した多くの実例を知っていただけに,
正直ホッとしている。

 早速, 次の一手が打てそうだ。英語の「基本の約束」レジュメを読み込んでもらい, ルール違反だらけの英文レジュメの訂正作業が次の仕事だ。全く見落としなく完全な英文を再現できればOKだ。

 今の新中3が新中1のころに作った指導用レジュメを探したがない。どうやら削除したらしい。バック・アップ用のハード・ディスクを検索していたら,
その片鱗のレジュメが見つかった。それでそれを使って, 再構成して作ることにした。

 昨日, 注文していた「PROGRESS IN ENGLISH 21 BOOK1」が届いていた。ワークブックに解答集が付属していたのには感動した。本体のBOOK1の内容も解説部分がより親切になり,
使いやすくなっていた。内容的をパラパラと見て, 懐かしかった。そして, やはり中1には, 新出単語数が多いなと改めて思った。結局, 単語暗記が大きな課題かなと素朴に思った。

 少なくともこの時期安閑として何もしないで無為に過ごすであろう他の多くの新中1たちよりもいい位置にはあると思う。とにかく何でも最初が肝心だ。



◎東京大学教育学部附属中等教育学校研究(1)



 中等教育学校というのは, 途中に卒業のない, つまり6年間教育の学校ということです。

 1921年旧制東京高等学校としてスタートした7年制の高等学校も, 戦後の学制改革で1950年に廃校されました。その2年前の1948年に旧制東京高等学校の3年生と新たに募集する1・2年生を合わせて東京大学の下で新制中学校が編成されました。これが東京大学附属中学です。1949年度の募集で男女共学となりました。このときの入学者の選抜方法は公開抽選とされました。同年には,
新制高等学校も発足します。1950年には東京大学文学部から教育学部が独立したのを契機に, 東京大学教育学部附属中学校および高等学校となります。 双生児の募集が始まったのが1953年です。現在では1学年3学級となり,
入学者選抜方式も変更され, 適性検査が課されるようになりました。前述のように2000年には中等教育学校という学校種に移行しました。

 資料

 1学年120人(男子60人, 女子60人)

 1学年3クラス(1クラス40人定員) 計18クラス

 双生児在籍数 計60組

 1年12組, 2年11組, 3年11組, 4年9組, 5年8組, 6年9組



 「中等教育学校」というのは, 要するに高校入試がないということです。東大附属は国立ですが, ここ3年は全国に公立の中等教育学校が生まれています。都内では都立(区立1)の11の中一貫校が誕生し,
その人気過熱ぶりは周知のようです。昨今は私立の中等教育学校が東大合格者の上位を独占していることも周知の事実です。

 いわゆる旧制度では, 中学3年間, 高校3年間が切り離され, 高校入試と大学入試としいう2度の試練があるわけです。一貫校というのは,高校入試がない分,
時間に余裕があります。だから5年間で必要な履修課程を済ませて残りの1年間を大学入試のために専念させることができるというのが, 一番のメリットだとされています。

 ただ東大附属は22年は東大に1名合格者が出ましたが, それまでの大学入試の実績はほとんどないといっていいと思います。そこのところが, より優秀な子たちは都立や私立の一貫校に行き,
東大附属には一顧だにしないという一因でしょう。

 はっきりと東大合格を視野に入れている都立中高一貫校とは一線を画するものといえます。

 

     東大附属正門




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