実はもう2,3年前に私が東京大学教育学部附属中等教育学校について書いたブログの記事が今でも連日アクセスされて開かれています。東大附属中に関心のある人がかなりいるなというのは、私の「ブログ」の検索で「東大附属中」などと書く人が多いことからもわかります。実は私のブログは様々なデータの解析結果が提供されるのです。当時は、特に、東大附属の実施する実技テストの比重が話題になりました。当時、私はこの実技テストの比重が相対的に高いのではないかと疑問に思ったわけです。
それは竹の会の合格者たちが、一様に「実技がよくできた」という後日談を遺したせいもありました。そして、「実技ができない」生徒は確実に落ちていました。
当時のコメントには、合格者の母親から「うちの子は実技はできなかったけど適性検査ができた」というコメントもありました。ここで「できない」の意味するところがその母親の中でどの程度のことを言っているのか不明ですから、これだけで結論は出せません。
声の教育社の推定配点は、適性100点、実技100点、作文100点です。
私はこれでも「実技ができない」子が落ちるということを合理的に説明できると考えています。
通常の中学受験の場合、合否を分けるのは1点、2点の差です。ところが、東大附属の実技試験は、満点か0点という極端な点になるケースが多いのではないかと思われます。「できなかった」という子は、0点のことが多い。その中間点というのがないのです。去年の場合は、50点×2問でしたから、50点ということはありました。
1点差で落ちたり受かったりというのが試験なのですから、50点とか100点差というのは、もう致命的です。
それではほんとうに「実技0点」ということがあるのか、です。
以下に過去の東大附属の実技テストのテーマを書き出して見ましょう。
平成23年 折り紙を折ってハサミで切り込み模様を作る
平成22年 ペットボトルのキャップが入る容器を作る
平成21年 ひもを指示通り結ぶ
平成20年 宝島の地図作り、折り紙を折り、切って指定された図形を作る
平成19年 4つの箱の絵合わせ作り
平成18年 模様を描く、水引を結ぶ
平成17年 放送を聞いて舞台の様子を描く、折り紙での箱作り
平成16年 立体作り、ラッピング
平成15年 模様を描く、箱作り
平成14年 ボランティア活動に関する3つの資料から発表用の掲示資料を作る
平成13年 お面作り(楽しげな顔、悲しげな顔、怒っている顔) 考えを100字で述べる
平成12年 立体作り(展開図、糊しろ)その立体の表面に模様を描く
14年、13年、17年の放送の問題はもう出ないでしょうね。易しかった問題は点差が開かないからもう出せないということです。「選抜」試験ですからね。
21年のひもの問題、18年の水引の問題ももう「ない」でしょうね。
20年の地図の問題は、難しくて「できない」人が多かった。それでこの種の問題はまた「出る」可能性が強い。
総体的に、「立体」を条件付きで「作る」問題、なんらかの形で「折り紙」を折る問題、「模様を描く」ことを立体工作とからませる問題がいちばん多い。
24年は難しかった。多くの受検生ができなかったのではないか。
さて、どうでしょうか。ずらりと見ると、やはり実技0点の可能性はかなり高いのではないだろうか。
東大附属の適性と作文は、都立に比べるとかなり易しい。そうなると合否の鍵は実技にあるといえるのではないか。
それは竹の会の合格者たちが、一様に「実技がよくできた」という後日談を遺したせいもありました。そして、「実技ができない」生徒は確実に落ちていました。
当時のコメントには、合格者の母親から「うちの子は実技はできなかったけど適性検査ができた」というコメントもありました。ここで「できない」の意味するところがその母親の中でどの程度のことを言っているのか不明ですから、これだけで結論は出せません。
声の教育社の推定配点は、適性100点、実技100点、作文100点です。
私はこれでも「実技ができない」子が落ちるということを合理的に説明できると考えています。
通常の中学受験の場合、合否を分けるのは1点、2点の差です。ところが、東大附属の実技試験は、満点か0点という極端な点になるケースが多いのではないかと思われます。「できなかった」という子は、0点のことが多い。その中間点というのがないのです。去年の場合は、50点×2問でしたから、50点ということはありました。
1点差で落ちたり受かったりというのが試験なのですから、50点とか100点差というのは、もう致命的です。
それではほんとうに「実技0点」ということがあるのか、です。
以下に過去の東大附属の実技テストのテーマを書き出して見ましょう。
平成23年 折り紙を折ってハサミで切り込み模様を作る
平成22年 ペットボトルのキャップが入る容器を作る
平成21年 ひもを指示通り結ぶ
平成20年 宝島の地図作り、折り紙を折り、切って指定された図形を作る
平成19年 4つの箱の絵合わせ作り
平成18年 模様を描く、水引を結ぶ
平成17年 放送を聞いて舞台の様子を描く、折り紙での箱作り
平成16年 立体作り、ラッピング
平成15年 模様を描く、箱作り
平成14年 ボランティア活動に関する3つの資料から発表用の掲示資料を作る
平成13年 お面作り(楽しげな顔、悲しげな顔、怒っている顔) 考えを100字で述べる
平成12年 立体作り(展開図、糊しろ)その立体の表面に模様を描く
14年、13年、17年の放送の問題はもう出ないでしょうね。易しかった問題は点差が開かないからもう出せないということです。「選抜」試験ですからね。
21年のひもの問題、18年の水引の問題ももう「ない」でしょうね。
20年の地図の問題は、難しくて「できない」人が多かった。それでこの種の問題はまた「出る」可能性が強い。
総体的に、「立体」を条件付きで「作る」問題、なんらかの形で「折り紙」を折る問題、「模様を描く」ことを立体工作とからませる問題がいちばん多い。
24年は難しかった。多くの受検生ができなかったのではないか。
さて、どうでしょうか。ずらりと見ると、やはり実技0点の可能性はかなり高いのではないだろうか。
東大附属の適性と作文は、都立に比べるとかなり易しい。そうなると合否の鍵は実技にあるといえるのではないか。