草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

20日は1時から6時です!

2009年07月18日 12時32分59秒 | 
連絡事項
○20日(月・祭日)の通常指導は1時から6時での実施です。
○夏期指導は21日(火)からスタートです。パスポート及び準パスポートは1時から8時の7時間指導です。
 冷水は竹の会でも用意していますので, 利用される方はマイ・カップを持参するようにお願いします。
 理科・社会の中間・期末過去問レジュメは申し込んでから1週間後のお渡しとなります。希望する中2・3(P・P20のみ)は所定の申込書に記入して提出してください。
 
○夏期指導の申込みは17日をもって終わりました。
 なお, 申込書のみの申込みのままでは無効です。
 
○1か月のお休みの申し出の扱いについて
 過去そういうお申し出につきましては, 病気などの理由を別として, 私的な事情での「忙しい」という理由では, 退塾の申し出として扱ってきました。竹の会の入会規約にもその旨記載してありますので, ご確認ください。今後もこの取り扱いは変わりません。どうかご了承のほどお願いします。


 ときには講義もいいかな。
 昨日はパースポートの中2に文型の講義をした。なかなかレジュメだけでは伝わらないと思ったからだ。短時間だったが, 久しぶりの講義だった。竹の会を始めたころは, 講義が通常だった。私の講義が「わかりやすい」というので, 評判になり, たくさんの人たちが入会してきた。講義をしない日があると, 「今日は講義はありますか」などと母親たちが問い合わせをしてきた。講義のある日は絶対に休めないというのだ。これには私も苦笑した。
 しかし, 思わぬ落とし穴があった。講義ばかりしていると自分で考えなくなる。それで講義をすればするほど成績が悪くなる。子どもたちは「わかりやすい」「よくわかる」と口々にいうが, その実, 学校のテストは悪くなるばかりだった。私は悩んだ。あるとき偶然なのだが,開き直って 講義をしないで考えさせることにした。ある意味放置したといっていい。講義をほとんどしなかったので成績は悪くなるのを覚悟した。ところが親たちからお礼の電話が次から次に入ってきた。「数学が90点になった」とか, 「80点を超えた」とかそんな報告が嬉々として語られた。

 竹の会を始めたのが, 昭和60年。私はいつも挫折し, 壁に突き当たり, 悩み, 何かを見つけようともがいてきたのだ。教えてもなかなか成績に結びつかない。そういうジレンマが私を悩ませた。ときとして, 優秀な子にめぐりあい, 望外の成績をたたきだし, 一流といわれる学校に合格させたりもした。もともと優秀な子を指導して成功させるのは私には楽な仕事であった。科目の専門知識は必要としても。しかし, 多数の「ふつう」の子たちを教え導くということが, 私には難問だった。あるときの私の考えを書き記した「竹の会指導論集」には, 「能力的にだめなものは不可能だ。私は不可能を可能にはできない」といった主旨の記述が残っている。そうだったのだ。私は「能力的にだめな最低のライン」というものを認め. その周辺にいる子らを助けられないと切り捨てていたのだ。しかし,竹の会にはすぐれた子ばかりが集まるということはない。たいていは何らかの問題をかかえた学習不振の子ばかりだった。いつのころからだろうか。私はふつうの子たちの相手をしながら, 彼らをなんとか救いたいとその指導について実践と工夫を重ねるようになった。少しでも指導可能な最低ラインを下げることに腐心してきた。それでも助けられなかった子たちはいた。わたしにはつらい現実として認めるしかなかった。
 現在の竹の会の指導のスタイルは私の長年の苦難の結果到達したひとつの完成型だ。 よく竹の会を訪問した親たちが, 竹の会の指導の方法について尋ね, 私がその内容を説明することに困るのはいつもお話しているとおりだ。おそらく竹の会の指導をことばで正確に伝えるのは不可能であろう。ただ, 竹の会に子どもを通わせる親御さんたちは, 確かに竹の会の指導の真価を実感しておられるのではないかと確信している。そのことは多くの親御さんたちからの感謝に満ちた言葉で十分に知ることができる。

 しかし, 時には竹の会塾長の「名講義」もいいものかもしれませんね。これからも時には講義もありとします。
この記事についてブログを書く
«  いつも絶望感が私を襲う | トップ | 炎天の夏に心を無にしてただ... »