草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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深まりゆく秋

2014年10月18日 11時14分41秒 | 
 おはようございます。昨日は一日気分がすぐれずとうとうブログにも手が出せませんでした。それでもなんとか添削をしたり、レジュメの準備をしたりはしましたが、とても新作の執筆をする元気はありませんでした。
 小6のみなさんは、しっかりと勉強できたでしょうか。合格レベルの都立中受検者の質がかなり高くなっていることは感じておりましたが、わたしの想定する合格基準に修正はないでしょう。
 課題レジュメを満足に出していない子、推論系算数レジュメに対応できていない子の模試結果がよくないのはしかたありません。
 今、気にかかっているのは、作文レジュメの提出が低調な子たちのことです。
 日曜日の指導では、適性問題45分テスト(「勝導」シリーズ)を実施していますが、45分作文テストの実施も視野にいれております。25年指導のときは、冬期に10回作文テストをやりまして、そのとき配った合格答案をとった子のコピーが好評でした。
 26年受検者には、作文に不安のあった子たちもいました。作文の不安というのは本番でそのまま具現するようです。もちろん作文だけではなく要は合格点がとれていなかったということでしょうが。
 わたしにとってこの10月、11月は、指導戦略を考える上でとても貴重なものです。現に、この6日間でかなり戦略的な修正をしました。
 「新推論算数」のレベルについてこれなかった子たちへの対応、大量の積み残しレジュメをかかえている子たちの対応については、身の丈の理解で充実させる方向で引っ張っていくことは決めていますが、「新推論算数」を成功裏に進めてきた子たちには、あらたな戦略として、「理科的視点」、「理科的思考」にシフトした指導を考えております。この6日間はその視点から難関私立中の理科の問題を読みまくりました。こうして新たな視点にたったレジュメの試作品が完成するにいたっております。
 次に、現在研究中なのは、「割合導入」のための新教授法です。割合を難しくしたくない。いや本質的なものほどシンプルでなければならない。そういう思いから、「倍数論」からアプローチする割合導入を考えております。
 わたしたちは割り算の意味というものは特に考えることもなく割るということをやっているわけですが、割るという行為は実は意味に満ちた行為なのだということです。割り算とは、割る数を入力する数と観念して割られる数を変換する行為です。変換された、つまり出力された数は意味に満ちた数です。わたしはこの割り算の不思議な性質にかねてより興味をいだいてきました。子どもたちは「あ~、割ればいいの」などとわかったふりをしますが、さてどこまで割り算の妙味を理解してのことか、かなり望み薄です。
 高校受験の指導方針に関しても、この6日間で考えることができました。独自問題出題校の問題にかなり苦戦していてこのままでは時間切れになる懼れがある。そこで数学解き直しと「入試英語指導案」に軸を定めて、レジュメを出していく指導をとるしかないと判断しました。英文はとにかく慣れるしかないのでできるだけ長文に触れてもらうこととします。長文を読み下し意味の筋を取りながら要となる英文に線を引き、キィー・ワードの変化を追うという長文読みのこつをつかまなくてはなりません。全文直訳は無駄です。そて、その間にも、理科と社会はそれこそ毎日チェックしていかなければなりません。
 明日はひさしぶりの指導日です。気温の低下で体調を崩す子たちもいるかもしれません。特に、学校というのは感染しやすいとろですから、手洗い、マスクは必須です。
 明日は充実した指導ができればと準備を整えております。
 どうか風邪など引かぬよう体調管理にご留意ください。
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